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最近聴いているアルバム2021.11


Flower Crown - Glow (2017)

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ドリームポップ/シューゲイザー系統の傑作。角の無い柔らかい音が、いつの間にか遠くに置き忘れてしまった純粋な感情を呼び起こしてくれる。あの日海中から見上げた水面のきらめきを忘れないだろう。空は悲しいほど晴れていた。二度と戻れないからこそ価値がある。


Jamie Isaac - (04:30) Idler (2018)

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リッチなメロディとピアノを軸に据え、深夜の心地良いチルを追求している。ビル・エヴァンスに影響を受けたという彼の卓越した美意識に浸る。ただでさえ社会の不条理にもまれる日常生活、音楽を聴いている間くらいは現実世界から離れていたい。


Oso Leone - Gallery Love (2019)

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ネオソウル4のアンビエント6。絶妙なバランス。孤独のさざ波であふれる都会の喧騒。目を閉じて本作を聴けば、淡く儚く美しいイデアの世界が広がる。アルバムジャケットも良い。記憶の彼方で降る雪。新作はいつ出るのだろうか。


Puma Blue - on his own (2019)

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ギター一本の弾き語りライヴアルバム。静寂と焦燥が溶け合った、チルという言葉ではとても表現できない、壮絶な美しさを持つ世界。それこそJeff Buckley『Live at Sin-e』と近い感覚がある。現代でこの感性を持つアーティストは他に知らない。初作『In Praise Of Shadows』もこの繊細な美を継承したガチ傑作。好みは分かれるだろうなとは思う。


Turnover - Altogether (2020)

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ファンク/ラウンジ/シティポップの風がドリームポップを優しく包む。ありそうでなかったドリームポップの洗練を見せてくれる傑作。朝聴けば爽やかな一日が始まるし、夜聴けばしっとりと一日を終わらせてくれる。なんでもないようなことが幸せなんだと思う。


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