Saucy Dog『シーグラス』

別れる二人が最後に思い出の海にやってきた。幸せな記憶と悲しい現在が溶けあう。断片的で映像的な文体は、回想をそのまま言葉にしたかのようだ。

記憶も波に洗われたのか、終始「君」は美しく描写される。特に波止めの上で羽ばたいてみせるシーンが鮮やかだ。
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