【詩】支配と隷属の終わりの日に
山肌が雪を被り
木々が白くなる
空気が透き通ると音が止まる
目の前に広がる景色に
二人で規則正しく音を紡ぐ
寝ても寝ても眠いと君は言うから
冬だからね、陽の光を浴びないからね
と、僕は答える
夜だけの世界は誰も起きていない
みんなが眠り続ける
磁力を見せつける誇らしげな月の
裏側にある世界
エメラルド色の冥王星の音を聞きながら
またとない輝きを放つ太陽は
気になってしょうがない
支配と隷属の終わりの日に
春はやって来るのだから
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