見出し画像

起こりえない衝突の謎に隠れた真実とは?

羽田空港で日航機と海上保安庁の航空機が衝突した事故。このニュースを聞いた時に、耳を疑った。今時、こんな事故が起きるのか?一体何があったのだ?

その疑問がマスコミのニュースを見て増々大きくなった。産経新聞は『海保機、滑走路に40秒間停止 日航機も回避できず』と報じている。

記事では、次のように記載されている。

管制官は2日午後5時44分、日航機に「着陸支障なし」と許可を出した。機長は復唱して滑走路への進入を継続。管制官は同45分、海保機に「C5(誘導路)上の滑走路停止位置まで地上走行してください」と指示し、海保機側も8秒後に「向かいます」と復唱した。

同省関係者によると、海保機はその後、滑走路へ進入し離陸態勢に入るため停止。約40秒後に日航機が衝突した。

海保機長は内部の聞き取りに「許可を得て滑走路へ進入した」などと説明しているが、交信記録には進入を許可した記載はなく、機長が管制指示を取り違えた可能性もある。

つまり、記事を鵜呑みすれば、管制官が日航機に着陸許可を出し、海保機には滑走路への進入路停止位置まで自走するように指示したが、海保機長は復唱了解したにもかかわらず停止位置で待機せず、管制官の離陸許可なしに滑走路へ侵入して40秒間停止していたことになる。

更に、海保機長は調べに対して「許可を得て滑走路へ進入した」と説明したが、交信記録には進入を許可した記載がなく、機長が管制官の指示を取り違えた可能性もあるというのだ。

さて、どう思われますか?

そんな重大な取り違いが起きるでしょうか?たとえ、取り違えだったとしても、どうして滑走路に侵入したことに管制官は気づかなかったのでしょうか?海保機長の単なるフューマンエラーで済ませる問題でしょうか?

海保機長は間違いなく一度は管制官の指示通りにC5(誘導路)上の滑走路停止位置まで地上走行して停止したはずです。その後、彼が証言したように「(管制官の)許可を得て滑走路へ進入した」というのが私の主観です。

そう思ったのは、BBCの記事です。

これが記事の中の管制官と日航機(赤)と海保機(青)の交信記録です。

日航機は、着陸を復唱。
Cleared to land RUNWAY 34R JAL526.
JAL526は34R滑走路への着陸を許可された。

海保機は、滑走路進入路へのタクシングを復唱。
Taxi to holding point C5 JA722A No.1, Thank you.
JA722 は進入路C5待機地点へ自走、1番目ありがとう。

この更新の直後に、管制官の許可なく滑走路進入路待機地点から滑走路へ無断で侵入したと言うのか?その可能性は限りなく0に近い。

では、どうして滑走路に40秒も停止していたのか?

海保機長が言った通り、管制官の許可を得た可能性が限りなく大きい。

しかし記録はない。

消えたのか?

可能性としては、羽田空港を管轄する国土交通省が、この事故の謎の鍵となる彼らにとって都合の悪い真実を隠蔽しているのかも知れない。

MKC情報室 神代