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★ささいな自動化がもたらす「おもてなしUI」

前回の東京オリンピックを契機に導入が図られたタクシーの自動ドア。
日本のおもてなし文化が、世界からの観光客をもてなすという「粋」な計らいだった。
ところで、Webにおける自動化といえば入力フォームなどのエラー判定や自動入力機能。入力後すぐに入力内容を判定してくれるのは嬉しいが、言いっぱなしで実に不愉快なこともある。

日本のおもてなし品質で進化するタクシー

日本のタクシーは自動ドアが定着し、我々庶民もその恩恵にあずかっているが、このシステムが導入されているのはほぼ日本だけだ。その意味では、戸惑う外国人旅行客も多いらしい。
そして今回の2020年の東京オリンピックを迎えるにあたり、タクシー業界では、バリアフリー化に配慮された「JPN TAXI」が次々と導入され、より一層のおもてなしの心が街中を走っていると言えよう。

ユーザーの鬼門、入力エラー

ECサイトやネット決済など、入力フォームによるデータ入力は、ITリテラシーの有る無しに関わらず、Webを利用する際には避けて通れない。
この仕組みは、1995年のWeb黎明期から一部では進化を遂げているが、相変わらずユーザー視点に欠けた、システム側や情報処理側の利便性しか考えていない、およそおもてなしとはほど遠いケースも多い。
JavaScriptを利用して、入力後すぐに入力内容を判定してくれるのは嬉しいが、言いっぱなしで実に不愉快なこともある。
そのひとつが全角・半角の入力文字の違いだ。そもそも、全角じゃないといけない理由、半角でないとダメな理由は、情報管理上の「事情」に過ぎず、それをユーザーに強要するため、被害を被るのはいつもデジタルデバイドな弱者だ。
自動変換が容易にできる時代にあって、それを強要する意味がわからない!

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ユーザーに努力を押しつける修正作業

たとえば上記のように、Macintoshユーザーに降りかかる災難は、リテラシーの無い人には青天の霹靂レベルの難解な警告だ。
下の正常な入力値の差はどこかと言えば「ハイフン」で、Macのキーボードで入力するハイフンは全角ハイフンとして認められない。
正しく入力しているにもかかわらず文句を言われるユーザーに、この問題を理解できていない場合、不愉快極まりない。

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一方、ふりがなエリアでテンキーボードから半角入力した際には、「全角カタカナ以外の文字は使用できません」と警告が出る!

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放置して、確定させると普通に全角に変換されるが、もう一度入力を継続しようと入力ボックス内にカーソルを合わせると、全角の状態ながら、警告が表示される。
意図がまったくわからない!

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こういった入力ミス(ほんとうはミスではないけど)は、WEBリテラシーやITリテラシーの低い人に多く発生し、さらに入力した本人に間違っているという意識がない場合に起こりがちである。
だからこそ、我々は、そのことをきちんと理解し、そういった方々に不快感やストレスを感じさせない配慮をもって、システム側で自動でできることは積極的に自動で修正し、ユーザーに負荷(ユーザーへの努力の押しつけ)をかけないという気構えが必要ではないでしょうか?

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香西 睦|continue.jp

「だから、そのデザインはダメなんだ。 WebサイトのUI設計・情報デザイン 良い・悪いが比べてわかる」著者。電通アイソバー株式会社の設立時より2018年まで、大手企業Webサイト構築やリニューアルの中心メンバーとして多数参画。現在は、製薬系制作会社プリンシパルとして活動。

UIデザインを「ありふれたニュース記事」から学ぶ

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