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★表層的な課題よりも本質的な課題を洗い出す

表面的に起きている問題に一喜一憂する前に、なぜそれが問題となっているのか、どうしてそれを回避する必要があるのかというメカニズムを問いただしてみよう。
そうすることで、もっと根本的な問題を解決することができて、より大きな効果を生み出すことができる。

「これってあり?」包装トレーを“くるりポイ” スーパー困惑、マナー問う声も

今回は西日本新聞(Yahoo!ニュース)11月8日の記事からです。

購入した食品をレジ支払後に開封してトレーを捨てて帰ることのマナーが問われている記事。確かに、けしからん行動である。
理由は、店側の衛生面と、それを処理する店側の負荷なのだが、一方で比較的高齢の来店客が、そういった行為をやめない理由は、ゴミが増えることと分別が面倒だという。

スーパーが台頭する前の日本はエコだった

いろいろ理由をつけたところで実は屁理屈になってしまう。なぜなら、元々日本の商習慣において、トレーが使われるようになったのは、省力化と大量販売を可能にするスーパーマーケットの販売形態から生まれた。
見た目も清潔で、長期保存ができる。購入時にいちいち小袋に入れる手間がないので、買う方も待たされることなく便利だという、さまざまな理由からこれが当たり前になった。
しかし、そうなる前の日本で、売り方が不衛生だと問題になったことはない。
もちろん、モラルという点から、開封してゴミを捨てて帰る方もどうかしているが、この「さわぎ」の本質は、本当にそこなんだろうか?

エコや廃プラスティック問題を踏まえて、過剰包装にならない売り方の変革が求められている

ポリエチレンフィルムで真空パックにすることで包装資材を約40%削減できたという事例も合わせて紹介されているとおり、すべての人が一元的に同様の買い方をする時代ではない。
たとえば、キャベツは1個まるごと買う人もいれば、半分だけの人もいるし、千切りしたものを買って帰る人もいて、多様性に対応しているスーパーマーケットも多い。
その観点から、トレーを使っている方が良い客もいれば、トレーを使わないパッケージを実現できるなら、半数や少数はそういう売り方をするのも一考ではないか?

実はこの本質を捉える問題は、Webサイトのリニューアルにも大きな課題をもたらす

Google Analyticsのデータや世の中のトレンドに振り回されて、本当に必要な改修を見失い、明らかにユーザーの利益を損なうリニューアルをしている企業はたくさんある。本当に必要な「本質」を見失っている好例だ。

わかりやすい例を言えば、頭痛がすれば頭痛薬をのむが、頭痛の原因を取りのぞく努力はしない。しかしその原因を特定し、取りのぞくことで症状は根治して、さらに健康面だけでない日常生活にメリットが産まれるかも知れない。
表面的に起きている問題に一喜一憂する前に、なぜそれが問題となっているのか、どうしてそれを回避する必要があるのかという本質を問いただしてみよう。
そうすることで、もっと根本的な問題を解決することができて、より大きな効果を生み出すことができる。

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香西 睦|continue.jp

「だから、そのデザインはダメなんだ。 WebサイトのUI設計・情報デザイン 良い・悪いが比べてわかる」著者。電通アイソバー株式会社にて、大手企業Webサイト構築やリニューアルの中心メンバーとして多数参画。東京神田をはじめ、大阪・福岡・名古屋・札幌にてUIデザインセミナーを開催!

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