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★企業カラーに左右されない戦略的カラー選択

企業が自社のアイデンティティを打ち出し、垂直統合していた時代には、コーポレートカラーが重用されて、まるでオートメーション化された工場から出荷されるように、コーポレートマークの色を主体にしたWebサイトが量産されてきた。
そんな中にあって、小田急電鉄は自社のコーポレートカラーである「ロイヤルブルー」も小田急グループの統一ブランドマークも封印して、サービス自体を洗練させるイメージカラーとして「イエロー」を採用した。

カラーマネジメント戦略は、時代の変化とともに、単純な統一感から戦略的な個性へと脱却している。
私達も日常的にWebサイトの構築していく際に、緩慢な色選びに陥ることなく、ユーザーとの対話にとってもっとも効果的で戦略的な色彩計画を考える時だとも言える。
その意味で、大変大胆な戦略として舵を切った、小田急電鉄の英断には拍手を送りたい!

サービスの拠点が点や線から「面」の展開へ

自社の単体サービスである「点」、グループや沿線を垂直統合したサービスを「線」とすると、小田急が目指すサービスは、もはやグループ内の鉄道や交通、小売店、観光を横断するだけでなく日本全体を視野に入れた「面」へと歩み出している。
戦略の質が「ハードによるビジネス」から「生活を主体にしたビジネス」を実現するための「観光型MaaS」「駅周辺を核にした郊外型MaaS」そして「MaaS × 生活サービス」へと広がっていく。
Webサービスにおいても、ASPがSaaSと変化していったように、最近トヨタを中心とした自動車業界でも騒がれはじめた「MaaS」が鉄道会社としても着目し取り組みはじめたという格好だ。

インターネットを介した情報社会の今、家電はIotでつながり、人はSNSでつながり、単体企業や単一のグループ内だけで情報を共有したところで、利便性は一向に高まらず、むしろ閉鎖的で不便ささえ感じる時代になった。
だからこそ垣根をとっぱらった、企業を横断する総合的で発展的なビジネスが、今まさに必要な時代なのだろう!


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香西 睦|continue.jp

「だから、そのデザインはダメなんだ。 WebサイトのUI設計・情報デザイン 良い・悪いが比べてわかる」著者。電通アイソバー株式会社の設立時より2018年まで、大手企業Webサイト構築やリニューアルの中心メンバーとして多数参画。現在は、製薬系制作会社プリンシパルとして活動。

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