7.夢に期限を

『成功すれば挫折は過程に変わる。だから成功するまで諦めないだけ。』
本田圭佑はそう言う。いや、彼だけではなく、多くのビジネス書でもよく語られ、引用される言葉だ。

いざグアムでパイロットになる事を決意したとはいえ、「人生やりたくない事はやらずに、やりたい事だけやればいい」という流行り言葉をそのまま受け取れるほど、僕も純粋ではない。

どれ位努力すれば、どれ位苦労すれば、どういう結果が実るのか。
大学までの部活や勉強でそれは理解しているつもりだった。

ダラダラやるつもりは無い。今まで培ってきたもので自分の生活を守るために働くのだ。その最低限度も出来ないのに夢を追い続けるなんてのは半人前のする事だと思う。

貧すれば鈍する。

僕はこれを真理だと考えている。

本田は結果を出しているからカッコいい。イチローも然り。「誰が言うかが重要」というのは心理学的に言えばハロー効果と言うらしい。

僕がいくら「空を飛びたい!成功すれば挫折は過程に変わる。だから成功するまで諦めないだけ。」と爽やかに言って夢を追いかけ続けたところで、そこにハロー効果は無い。

そして受験にせよ何にせよ、1人で達成できるものではないし、周囲の応援してくれる人達からしても具体的目標は必要だ。

ただパイロットになりたいという漠然とした目標は、思いもよらない混沌の原因となり未来を不明確にする。それを防ぐために、夢に期限をつけるのだ。

1年限り。

それが僕の出した結論だった。
2010年、僕の大学四年生はパイロットになるために頑張ったと胸を張って言えるようにしようと思った。

もちろん選択肢としての期限もある。
僕はこの3つに絞ることにした。


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