正規店って何の意味があるの

最近は、実店舗はなくインターネットで注文して服を買う文化が大分浸透してきて、数々のセレクトショップも、「店舗は試着の為に使われてしまっている」
というのは店員さんも体感されている所かと思います。

昨年にはFABRIC TOKYOがSTAMPというDtoCサイトを構築し、店舗は採寸するだけ。

あとは完璧なオーダーデニムが送られてくる。というシステムを発表しました。

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また、ユニクロでは試着のみの店舗を展開して、在庫を置くスペースの賃料を無駄に払うことなく、当日は試着だけしてネットで注文してもらうシステムを構築したり、実店舗の意義はすごいスピードで変化をしてきています。

さて、本題はインターネットが発達しているのにいまだに世界中には実店舗販売が行われているという事実と実店舗で買う人がいるという事実です。

表参道、銀座をはじめ、海外でもロンドンのボンドストリート、NYの5番街/SOHO、パリのシャンゼリゼ、シンガポールのオーチャードロードなど、とてつもなく高い賃料を払ってまで店舗が展開されています。

ブランド側としてはブランドイメージを作る土台ですので納得なのですが、消費者としては、 BUYMAやAmazonなどの個人並行輸入サイトから買う方が合理的なはずです。
確か経済学でそういうのありませんでしたっけ。

「モノが同じなら安いところで人は買う。」

みたいな。その原理でいくと、路面店ってネット販売に駆逐される筈なんですが、存在しますよね。

周りの経済的に自分より明らかに上の人を見ていると、大体正規店で買っているんです。

数百億単位の資産を持ってらっしゃる方の場合は自分の導線にあるから、という理由だけで空港の免税店でHERMES等を買われているので、それは例外なんですが、そこそこのサラリーマンの方々は正規店で買うんです。

それはなぜか。

それは信用の創造に他ならないのです。

製品に色はありません。大体の品物はBUYMAやAmazonで探せば誰かが売ってます。安くで。

時計の話

丁度Twitterでその話になったので、Amazonでのロレックスの購入を検討されていた方に、正規店をオススメしました。

ロレックスは僕も愛用しているので、分かるのですが、本当に数が出てきません。

特にスポーツクロノモデルとなると、定価120万円のものが市場では290万円で取引されていたりします。

単純にみんなが買えたら差額の現金170万円が落ちているようなものなんでみんな買いますよね。まあ買えないからそんなに値段が跳ね上がる訳ですが。

ロレックスの場合、1本目から買う事は今はまず不可能です。詳しくはデイトナマラソン、でググってください。

もちろん転売する気なんてありません。その瞬間もう正規店から売ってくれなくなるでしょう。デイトナとかは買った瞬間200万円近く利益が出てしまいますが、それを買える信頼を換金して、更に雑所得税を納めるというのは何とも昭和的小銭稼ぎの銭失いの発想です。

僕が愛用しているExplorer Iは、木村拓哉さんが昔着けていたそうですが、今も人気で、1本目からは買えないモデルです。
知り合いが着けていて、いいなと思いました。
ロレックスって金ピカの成金イメージがあって今まで避けてたんですが、エクスプローラーの針の動き方といい、写真より大きなフェイスもとても美しくて、惚れました。

そして買ってからというもの、どんどん値段が上がって行くのでまた惚れ直すことに。気に入ってるので売らないですが。

かれこれ2本買っていると、3本目もGMTなら数カ月頂ければ。。。みたいなお話しが貰えたり。


勿論、信頼関係のない人には売ってもらえないので、その構築には努力が必要です。贔屓にしているロレックスのお店近くに行ったときに過去に購入した時計を着けて「近くまで来たので近況報告も兼ねて」なんていうご挨拶を半年に1回位しています。
仲良くして下さっている店員さんとただただ話しているだけ。向こうもお互いのプライベートの事を開示しているので色んな話を水を飲みながら喋るだけ。

そもそも買う気の無かったロレックスを買ったのも、たまたま人のオススメで通りかかったロレックス某店で担当して下さった方が良い人だったからなので、これも縁ですが、中々聞けない最近の時計業界の事情を聞けるのも楽しいものです。

また、時計きっかけで初対面で話が膨らんだり副産物は計り知れません。

Amazon等ECで全く同じ時計を買っても、店員さんとの会話や今後の発展性、また正規店購入ではないので、その後の資産性も担保されていないので消費になる可能性が高いと思います。

紙きれや画面上の数字である預金など、この先の時代は無意味だと思っているので、自分が見ていて心地よい動産に置き換えていく事は今後も継続していく所存です。キャッシュは資産の120-年齢%くらいでいいかと考えてます。

時計で言えば、Patek PhilippeやAUDEMARS PIGUET、更にはBreguet、GRAFFの方がさらに資産性がありますが、僕にはまだまだ全然買えません。
それは僕がそのレベルに達してない証拠なのでしっかり働いて今後も頑張ります。


革靴の話

ECで買わなないモノの一つに革靴があります。
サイズ感が実物を履かないと分からないというのも一つの理由ですが、単価10万円くらいの靴を複数購入する様になっていくと、これまた贔屓の店員さんとのつながりが出来ると関税分くらいは余裕でオフになる様なプライベートセールに招待されたりするようになります。

いわゆるお金の第一宇宙速度(地球に落下しない速度にかけまして労働収入が不要になる必要資産)は数億円とか所説ありますが、そこまでいかなくとも、そこそこ楽しく働きながら、モノを買って良し、持って良し、売って良し状態になれるかどうかは。それほど多くの資産がある必要があるとは思えず、信頼の創造が出来るお金の使い方や

「いい雰囲気の顧客」

であるかどうかだけだと思うんです。

付き合う人は自分を写す鏡です。友達だけでなく、店員さんとのつながりは、お金だけの繋がりではありません。

また人間的に雰囲気の良い人と関わっていくと非常にQOLが上がります。ECサイトとは「安さ=お金」でしか繋がりがない場合が多いので、信頼関係を作るのはなかなか難しいです。

まとめ

難しいのは「資産性、資産性」という合理的な行動を意識しすぎている人ってコモディティ化が進みすぎて、あまり面白くない人になってしまいますのでバランスですね。

また、ロレックスをつけて10万円近い靴を履く人って、Show offな感じで、文面だけで見ると僕なら付き合いたいかと言われると微妙ですね。
ですが実際に自分と会うと全然ギラギラしてないと思います。
ブランドロゴがついている服はアークテリクス以外一切持ってませんし基本手ぶらな上、ほぼH&Mの服で身を包み、マックで安いコーヒーを飲みながらAirPodsProを耳にはめYoutubeで江頭2:50の動画を見ているthe普通の人です。

今回はYoutube閲覧がnoteの執筆になっているだけです。

しかし、the普通を地でいく僕ですが、初対面の人ともそこそこ楽しく話せる自信があるのは、こうやって実際に身銭を切って「現地現物実物」を体感しているからです。

それこそ、ネットに溢れた情報をただ3次4次情報としてあたかも実体験の様に語る人が殆どの中での一番の差別化につながり、延いては信頼の創造になると思っているからです。

今回はペイウォール無しの記事です。こんな感じてマネーリテラシーについて、たまに書いてるので今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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僕が普段の生活で教わったり学んだお金に関する教養です。 順次追加していきます。

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