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科学的に英単語を定着させる 【6つのテクニック】 前半

なぜ自分には記憶力が無いのだろう...


あなたはそう思ったことは無いだろうか。


もし
記憶力があったら

英単語を覚えるのに苦労しないだろうに。


僕は
学生の時に、何万回も思ったことでした。

中学、高校では
「塾の先生や教師に教わったり」
「〇〇式 覚え方」
「元(現)〇大生が教える 最強の覚え方」
「1日で○千後覚えられる 覚え方」

こうした
記憶術をみてきました。

しかし
1個も効果なかったです。


そうです。
やり方が間違っていたのです。

「〇〇式」
「TOEIC〇〇点が実践する」
「1日で◯千語覚えられる」

こういった
怪しい記憶術があります。

これが本当であれば
なぜ、あなたは未だに膨大な語数を
記憶できていないでしょうか。


もう終わりにしましょう。

こうした
怪しい情報商材に騙されること

そして
自分には記憶力が無いと思うこと



あなたにはすでに

記憶力があります。

科学的に見た
やり方があります。

あなたは
素晴らしい。

こうして
自ら、行動しているのだから。


そして
すぐに実践しようと行動する
あなたは本当に素晴らしいです。

ただ、先程述べたように

いい加減なことを言う人達に振り回されるのも
お終いにしましょう。


実は
他人の体験談や方法を真似すると

達成率が10%程度になるという
研究データもあります。



今回、紹介するのは
僕の体験談ではなく

論文科学に基づいて
情報を提供します。


それでは始めていきましょう。


分散学習と集中学習について


集中学習とは
学習項目を間隔を空けずに複数回繰り返す事です。

例えば

「学習,学習,学習,学習」

分散学習とは
学習項目を間隔を空けて複数回繰り返す事です。

例えば

「学習(30秒休憩)学習(30秒休憩)学習(30秒休憩)学習(30秒休憩)」


要するに

時間を空けないで学習する事を
集中学習(集中し続けて学習する)

時間を空けて学習する事を
分散学習(分散させて学習する)

という事です。


実際に
どれくらい効果があるのでしょうか。


関西外国語大学Nakataさんによる
2015年の実験です。

日本人専門学校
一年生98人を対象にした研究です。

集中学習と分散学習の効果についてです。

最初、コンピュータに
英単語とその和訳が学習者に提示されます。

(例:ドジョウ=lach)

その後、
和訳のみが画面に表示され
和訳に対応した英単語を入力する練習をします。

(例:ドジョウ=?)を3回行います。

1.集中学習グループ
学習直後に、間隔を空けずに英和練習を3回行いました。

学習が終ったら、すぐにテストします。
さらに1週間後にもテストします。

2.分散学習グループ
学習した約6分後に1回目の練習
さらにその約6分後に2回目の練習
また、さらに約6分後に練習を3回繰り返しました。

学習が終ったら、すぐにテストします。
さらに1週間後にもテストします。


直後のテスト結果は
集中学習グループの正答率  32%
分散学習グループの正答率  52%

1週間後のテスト結果は
集中学習グループの正答率  14%
分散学習グループの正答率  29%


学習時の正答率

練習1回目
集中学習グループの正答率  89%
分散学習グループの正答率  21%

練習2回目
集中学習グループの正答率  93%
分散学習グループの正答率  34%

練習3回目
集中学習グループの正答率  94%
分散学習グループの正答率  44%

テスト直後
集中学習グループの正答率  32%
分散学習グループの正答率  54%

1週間後のテスト
集中学習グループの正答率  14%
分散学習グループの正答率  29%


この研究から
集中学習よりも分散学習の方が

2倍近くも正答率が違ってくるのがわかります。


おそろしい事に
未だに集中学習をおすすめしてくる人がいたりするので
気をつけないといけないですね。


それでは
分散学習はどのくらい間隔を空けてテストをすればよいのでしょうか。

ここからは
・どれくらいの間隔で学習すればいいのか
・記憶が阻害されてしまう分散学習とは
・一番記憶される学習間隔とは

どのくらいの間隔で記憶量が変わるのか

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