アシドーシスとアルカローシス

皆さまこんにちは。oiです。
今回はアシドーシスとアルカローシスについて解説します。

皆さまはアシドーシスという言葉を聞いたことがありますか?聞いたことがある人も一定数いると思いますが、正しく理解している人は少ないと感じます。

一般的な認識では、アシドーシスは体の体液が酸性になるのような感じでしょうか?まさにその通りなのですが、体液が酸性になるとはどういうことか、詳しく見てみましょう。

まず、化学の用語の意味での酸性とは、溶液中のH⁺濃度が高い事を意味します。ここで私は、体液のH⁺濃度が高くなるとはどういうことや!と疑問を持ちました。
アシドーシスは呼吸が障害されて、体内にCO₂が溜まった状態というのが有名な例ですが、これと酸性にどのような関係があるのか意外と知られていません。

アシドーシス
体内にCO₂が溜まると次の反応が体内で起こります。
CO₂+H₂O→H₂CO₃→HCO₃⁻+H⁺
H₂Oは血液や体液中の水で、H₂CO₃は炭酸の化学式で、皆さんも馴染みがありますね?この反応式でCO₂濃度が上昇した場合、連鎖的にH⁺の濃度が上昇します。
実際の反応式は可逆反応式なので、反応が右に進むのか左に進むのかは熱エネルギーや電気陰性度や他のイオンなどによって決まります。

アルカローシス
アルカローシスとは体液が塩基性(アルカリ性)になることですので、体液中のH⁺濃度が低い、もしくはOH⁻濃度が高いと言い換えられます。体内の反応はこうです。
2H₂O+O₂→4OH⁻
つまり体内に酸素が増えすぎた状態がアルカローシスと言えますね。これはどのような場合に起こるのか、例えば過呼吸症候群や呼吸中枢の障害などが挙げられます。

このように、ある症状がどのように起こるのか、考えてみると面白いですね!
紳士淑女の皆さま、今回も読んでいただき有難うございます。今日も良い1日を~

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