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人生の成績表

今回の記事はメンタルケアカウンセラーとして綴りたいと思います。

内容は、物忘れは誰にでも起きるけど、それが年老いてから認知症として物盗られ被害妄想に移行する人としない人の差って何だと思いますか?です。


先日、高齢の母の年に一度の認知症テストを受けたのですが、
(物忘れ外来にて)
昨年の結果よりもテストの点数は落ちていました。

しかし認知症と言われるラインには達しておらず、
認知症ではないという先生からのお見立てを頂戴いたしました。

が!

初めて ものわすれ外来を訪れてから丸一年の間にも、
相も変わらず、母の物盗られ妄想が頻繁に起きていたので、
認知症テストでの数値だけではなく、その実態を先生にも見てもらいたいと思ったワタクシは、診察前にトラップを仕掛けておりました (オィ 笑)

ワタシは待合で母に
「先生に最近どうですか?って聞かれたら頻繁に泥棒に入られて
物を取られていて気持的に不安なんだと伝えてみたら?」
と勧めていたのです。

そして診察時、まんまと母はその話を先生に伝えたところ
先生は驚き 「ぇ!?なんの話??」と付き添いのワタクシに説明を促しましたので、待ってました!とばかりに説明をし始めたワタシw


「そもそも、一年前こちらに受診したのは、母が泥棒に入られたと
ワタシを含め周囲の人々に大騒ぎして訴え、警察に通報して来てもらったところ、家に泥棒が入ったという形跡が見当たらず、盗まれたと訴えている物も金品ではなくバスタオルやら、そこにあったはずの生活雑貨だったため、もしかしたら認知症かもしれないから一度調べてもらって欲しいと警察官から言われたからでした。
そしてこちらを受診して検査してもらったところ、認知症ではないという診断になったわけですが、、、
その時から一年間経ちますが、その一年の間にも頻繁に泥棒に入られて物を取られているのですよ。
ねーお母さんそうだよね~!数日前も冬物のコート2着だけ盗まれたんだったよねー」
と説明。

母は大きく何度も頷き、
「そうなんです先生、私もほとほと困っているんですぅ」と言いました。


先生はしばし沈黙の後、
「で、それは本当に盗まれているわけ?」とワタシを見て仰られたので、
ワタシは何も言わず首だけ横に何度か振りました。

そして、

先生「んーもしかしたら、一年前から少し認知症の初期症状が始まっていたのかもしれないね・・・」と。

やっぱそうだよねーー!


と、ワタシは心の中で叫んでおりました(笑)


あぁ、これでようやく今の母の状態が伝わった状態で診察してもらえるわ~と心からホッとしたわけです。

認知症の進行を止めるお薬はもっと症状が酷くなってからでないと
処方してもらえないということでしたが、全く認知症などないという見立てでの診察ではなくなるので、トラップを仕掛けて(笑)良かったなぁと思いました。

認知症において物が盗まれたという妄想が現れることがあります。
これは「物盗られ妄想」と呼ばれる症状であり、被害妄想の一種です。

認知症における物盗られ妄想は、現実には盗難や盗みの痕跡がないにも関わらず、患者が物が盗まれたと信じ込む状態を指します。

物盗られ妄想は、認知症の進行や症状の一部として現れることがあります。認知症の患者は記憶力や認知機能が低下しており、周囲の状況や出来事を正しく理解できなくなることがあります。

そのため、物が行方不明になったり、見当違いの場所に置かれていることを理解できず、物盗られ妄想が生じることがあります。
物盗られ妄想に対処する際には、以下のようなアプローチが考えられます。

・安心感を与える: 患者に対して物が盗まれることはないことを伝え、安心感を与えることが大切です。

・周囲の環境を整える: 物を置く場所を整理し、患者が物を見失いやすい状況を避けることが重要です。

・コミュニケーションを大切にする: 患者の感情や気持ちに寄り添い、適切なコミュニケーションをとることが大切です。

・医師の診断と治療: 物盗られ妄想が継続する場合は、医師の診断と適切な治療を受けることが必要です。


認知症における物盗られ妄想は、患者や家族にとっても負担となることがあります。適切なケアや支援を通じて、患者が安心して過ごせる環境を整えることが重要です。


さて、認知症の症状のひとつ物盗られ妄想ですが、色々学んでいくうちに、他人事ではないんだなぁーと思うようになりました。

では本題です。(ここまで長かったですね 笑)

物忘れは誰にでも起きるけど、それが物盗られ被害妄想に移行する人としない人の差って何だと思いますか?

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