日記・LINEスタンプ 2023.1.23
ザコシのLINEスタンプがめちゃくちゃいい。
芸人の音声スタンプは収録の不慣れもあってか、再生すると抜いてる感が感じ取れる時がある。ザコシスタンプには無い。全力だ
例えばザコシの数あるギャグの中で私のお気に入りに、ただただ銅鑼を鳴らすギャグがあるんだけどそれも入っている。
LINEスタンプを使う時、並びは横4列でその下に連なっていくUIとなっている。販売画面でもこの形だ。
なので大抵最初の4列は販売画面で目立つよう印象的な並びか、呼びかけや「OK」「ありがとう」のような使いやすいスタンプが並べられることが多い。
ザコシスタンプは全部ええやんだ
私はこのええやんを気分によって使い分ける、なんてことも出来ない。LINEのシステム上この使う画面から音を聞いてみることができないので、よほど使い詰めて暗記しない限り押して送るまでどんな「ええやん」が出てくるのか分からないのだ。
私はだいたい4連射して使っているので一生覚えられない。
ここまでの紹介だとただ気の狂ったおふざけスタンプのようだが、ザコシスタンプは意外と使い勝手がいい。ザコシ自体がモノマネや日常の延長線の誇張をしているからなのか、「え?」や「あかんやんあかんやん」「眠たくなってきちゃった」など、普通のLINEスタンプに入ってるようなものはほとんど含まれている。
さらに上の画像でも分かるように視認性も良いのでスタンプとしてはむしろ使いやすい方なのである。
ただ一つ、ザコシスタンプの悲しいところは使い所が無さすぎることだ。正確に言えば、使っていい場所が掴みきれないのである。
私なんかはザコシが身じろぐだけで笑ってしまうような、もはや脳の面白いと感じる部分が壊れてしまったレスポンデント反応だけの人間なのだが、スタンプを使われる相手は違う。
ザコシのことを無条件で好きな人は多分あんまりいないし、全力なことが仇となり、相手がイヤフォンなんて付けてたら鼓膜を破る勢いでザコシが暴れ回る。
つまるところザコシスタンプを身勝手に使うと嫌われるのだ。
そもそもLINEスタンプというものの性質上、相手に「送る」ということがメインである。
相手の存在が必須な行為をする以上、自分が好きなものを使うのは二の次だと私は勝手に思っている節があり(自分に対して思っているのであって、他人にもそうしろとは思わない)、好きな作品のスタンプを買っても結局使うのは毒のないスタンプなことが多い。
だけど使いたい、使いたいのだ。
本当はザコシスタンプを面識のないグループに投下したい。大事な話をしている最中に銅鑼を鳴らすザコシを連打したい。
大きな声を出すザコシを使って場を掌握したい。ザコシスタンプを買った人はこの魔力に取り憑かれてしまうか、今でも戦っているかだ。
私たちは本質的にコミュニケーションを破壊したいという狂いを内包している。それをザコシはスタンプを使って伝えようとしているのかもしれない
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?