最近めったに書かなくなってしまった日記的なテキストですけど、今日は書きます。BABY METALの10月11日に世界同時発売されたMETAL GARAXYがちょっと久々にビビるアルバムだったので突然書きたくなりました。

突然自分が語りをするのですが、僕がBABYMETALを知ったのは約７年前です。高校三年生のころ、イジメ、ダメ、ゼッタイを聴いて、なんなんだコレは、、となった記憶は今でも新鮮です。

それですぐライブに行こうとしまして、まだなんとか突然チケットが取れるものだったので、ヤフオクで4000円くらいでチケットを購入した記憶があります(SU-METALがさくら学院卒業と同時にBABYMETALも解散するのではないか、と噂されていたライブでした。ZEPP TOKYOで行われたライブです)。

そのライブ以来、実は今の今までライブには行ってなかったのですが、音源だけはずーっと追っていました。ギミチョコで突然跳ねたな、とか、日本の地上波に出てもイロモノ扱い以上にはなれなかったな、とか。武道館２DAYS行けなくてしょげたり、Road of Resistance聞いて涙したりとか、最近だとYUI-METAL、いなくなっちゃったな、とか。

それで本題になるんですが、今回のMETAL GALAXY、“最初にBABYMETALを聴いた時の気持ち”をめちゃくちゃ思い出すものでした。先にも書きましたけど、“なんなんだコレは、、、”です。

BABYMETALの初期は、あくまで“アイドルがメタルに寄っていく”という構造がありました。前提はアイドルソングで、そこにメタル的要素を挟んでいく、というものです。今、先入観なしに聞けば、そこまで変なものでもないのです。

とはいえ僕が聴いた2013年ではその時点でだいぶ先進的なことをしていた(今のアイドル音楽の多様化の始まりともいえる)と思っているんですけど、そこからBABYMETAL～METAL RESISTANCEにかけては、海外でイロモノとして見られていたものを見事ひっくり返すような、とにかくサウンドが超本格的にスケールアップしていきます。アイドルからメタルへ寄っていった結果、マジモンのメタルとして(一部から)認められていきます。まあ多数は純粋なメタルといえるかどうかは別としても、とにかく音がスゲェ、、、みたいな、そんな感じだと思います。

そこで今回のMETAL GALAXY、このアルバム、音のすごさはそのままに、“純粋なメタル”に対してまたケンカを売るのです。

たぶんこのアルバムを普通に聞いて、“メタルである”と断言する人、どれぐらいいるんだろうと思います。いや、でも、ロックバンドなのかもしれないし、アイドルともなんか思えないし、SSWでもないし、、いったいこの人たち、なんなんだろうと思います。

僕がずっと言い続けてるBABYMETALのすごさなんですけど、“一体ナニモノなのかがわからない”ことだと思います。

アジアンテイストのの楽曲も組み込まれているし、全然ラップ入れてくるし、今までアイドルソング＋メタルだったものが、メタル＋アイドルソングに代わって、今回はメタル×そのほかの音楽という構造に飛躍しているんですよね、このアルバム。しかも超踊らせるし。メタルで動くのは頭だけだろぉ？？そして最後のArkadiaで昇天させてくるしね。散々メタルから脇道逸れながらもちゃんと着地できてるのめちゃくちゃすごいです。

マジでなんでもあり。怒られません？メタルの重鎮(？？)に。でも大絶賛してるんですよね。共演するスターたちが立て続けに。

それは、メタルは男がやるものとする、そのカウンターとしてのBABYMETALという存在がウケている可能性があるし(日本だとそもそも今のアイドル音楽がひっちゃかめっちゃかでそういう判断にはならない)、もう単純にカッコいいと思われてるのかもしれないし。

その点は完全に、日本の評価と海外での評価がまるで違うことにつながるかなと思います。

日本では、あくまでイロモノなんだと思います。もうそれ以上にもそれ以下にもならない。とはいえ何故か、曲を聴かないんですよね、イロモノと裁定をする人たちって。

海外では日本の変なアイドルたちの事情は知らないし、人柄よりも曲を聴くしかないので、純粋なクオリティと、ギャップで人気を集めたのだと思います。

そう思ったのも、BABYMETALの日本でのプロモーションがあまりにも適当だったことからです。だって、ちゃんと音源追ってる僕が発売にも気づかなかったんですもん(某青リンゴはいやでも気づくのに(某青リンゴも好きですが))。

しかも、METAL GALAXYの売り上げ超好調らしいですよね。もう、日本での市場価値を感じてないんだろうなあと思うと少しだけ寂しいですけど。。

そんな僕は来月ついに７年ぶりにBABYMETALのライブに行きます。さいたまスーパーアリーナ。超楽しみです。

アルバムは、立ち位置的なカッコ良さに痺れます。あくまでメタルの領域を揺らがせるものとなっています。日本の、既存の文化同士を混ぜ合わせる(パクって自分のものにする)能力は本当にすごいと思います(褒めています)。マジで聞いて欲しいです。

このテキスト、書くのに１時間かかってないな。ウケる。。。