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「流しそうめんランチ」を支える技術

8月も残すところあと一日となりました。本日はクックパッド恒例「流しそうめんランチ」を2019年も全力で楽しんだ話の舞台裏を、チーフそうめんアーキテクト 星 @kani_b よりお届けします。

オフィスで流しそうめんを実施するために

一般的には外で行われることの多い流しそうめん、オフィス内で実施するためにはいくつかの工夫が必要でした。
クックパッドはオフィスビルに入居していますので、水漏れを起こすことは絶対に避けなければなりません。

流しそうめんが最初に行われた頃は、キッチンに複数あるシンクのうち二つを結ぶように竹を組んでいました。

シンクは当然同じ高さにあるため、この方法では竹の始点をかなり高い位置に置かなければそうめんが流れるほどの流速を確保することができません。
これでは、竹によるラインのうち、そうめんを受け取ることのできる箇所は竹の高度が低い位置に限られてしまいます。
結果として、従来の流しそうめんセットでは同時にそうめんを食べることのできる人数が非常に少なくなってしまっていました。
また運用も大変で、蛇口が重く固定できなかったためにかなりの高度まで蛇口を引っ張り上げ続ける必要がありました。

ビニールプールとバスポンプの導入で距離を稼ぐ

最初は少ない人数で始まったそうめんイベントも気づけば全社的なものとなり、できるだけ同時に食べられる人数を増やす (= 距離を稼ぐ) 、かつ運用を楽にする必要がありました。
そこで考えたのが、巨大なビニールプールを水受けとして時間を稼ぎながらバスポンプで水を汲み出す方法です。

この方法であれば、竹を向ける先はシンクではなく何もない空間にすることが可能で、またバスポンプにより水溢れの心配はありません。
水が流れているエリアには大きなビニールシートを敷くことで万一の水漏れも回避できます。

これらの導入により、設置場所の制約を圧倒的に緩め、距離伸長によって同時に食べることのできる人数を増やし、さらに運用の省力化を実現できました。
(食品用ではなく市販のバスポンプを通しているため、水は再利用せずいわゆる源泉かけ流し状態です)

オフィスで流しそうめんをしたい方がいらっしゃいましたらぜひ参考としてください。

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