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クックパッドの技術広報だより #03

こんにちは。クックパッドのCTO室で技術広報をしている緑川です。
早いものでもう10月ですね。先月からのカンファレンスラッシュがまだまだ続き、今月は10月5日からのDroidKaigi 2022、明後日10月21日からのKaigi on Rails 2022に参加する予定です。Kaigi on Rails 2022ではクックパッドから3名のエンジニアが登壇です! よろしければ、ぜひご視聴ください。

Kaigi on Rails 2022の登壇予定者

Day1(10/21)(金) 12:55 〜 13:10
名前:Daisuke Aritomo (@osyoyu)
タイトル:お隣さんの API のデータを Rails らしく、しなやかに扱う

Day1(10/21)(金) 14:25 〜 14:40
名前:Natsuko Nadoyama
タイトル:森羅万象に「いいね」するためのデータ構造

Day2(10/22)(土) 15:25 〜 15:40
名前:Yuki Akamatsu
タイトル:今年できたチームの生産性を向上させたプラクティスの紹介

DroidKaigi 2022振り返り

先日開催されていたDroidKaigi 2022で、クックパッドはゴールドスポンサーとして協賛させていただいていました。また、クックパッドからは1名のエンジニアがメインセッションに登壇しています。

当日の会場ではブース展示も行っており、ブース企画の『クックパッド社員への質問箱』にはたくさんのご質問をいただき、参加者の皆さまと多くの交流をさせていただきました。 Androidに関する専門的なことから料理に関することまで、幅広いご質問をいただき、私たちも楽しんで回答させていただきました。これらのご質問への回答は後日テキストを公開する予定ですので、少々お待ちください!

展示ブース
ブース企画の様子

エンジニアインタビュー

今回のエンジニアインタビューではDroidKaigi 2022の振り返りも兼ねて、DroidKaigi 2022に登壇した篠原(@shanonim)さんの仕事内容やクックパッドの Android開発状況についてお伝えしたいと思います。

篠原さんは『「エンジニア同士の出会いの場にしたい」 DroidKaigi 2022のクックパッドブースについて担当エンジニアに聞いてみた』でも登場しているので、こちらもぜひ合わせて読んでいただけると幸いです!

Q. まずは自己紹介とAndroidエンジニアになった動機を教えていただけますか?

篠原(@shanonim)です。クックパッドマートで Androidアプリを書いています。 
Androidエンジニアになった動機ですが、エンジニアになる前の経緯からお話しすると、もともと高等専門学校に通っていたときにC言語やJavaを勉強していました。とは言え、学生時代はそこまでプログラミングを好きになることができず、将来はプロジェクトマネージャーのような仕事をしたいと思って、新卒でSIerに就職をしました。

プロジェクトマネージャーとして仕事をしていくうちに「自分も物作りをした方が楽しいのでは?」と思うようになり、エンジニアとして転職をしています。転職先の企業でAndroidアプリかiOSアプリのどちらかを担当することになったのですが、学生時代にJavaを勉強していたこともあり、Androidアプリを開発するようになりました。 

Q. クックパッドに入社したきっかけと、今の業務内容を教えてもらえますか?
クックパッドに入社したきっかけは、クックパッドマートがリリースされたというニュースを見たことです。前職でも同じように生鮮食品ECに携わっていたので、クックパッドマートは新しいビジネスモデルだったことから興味を持ちました。

今はそのクックパッドマートで Androidアプリを担当しているのですが、自分が担当した機能だとグループ機能を追加しました。これは商品を販売している販売者の方とユーザーの方がアプリ内でメッセージのやり取りをできる機能です。今までのクックパッドマートは物を販売するECアプリでしたが、今回の機能でユーザーの皆さまが商品のコメントだったり、セール情報だったりを直接やりとりすることができるので、プラットフォームとしての盛り上がりをみせています。

Q. グループの登録やメッセージのやり取りなど、大きい機能追加だったと思いますが、何か開発中に気をつけていたことはありますか?

今回のグループ機能については仕様の数が多く大規模なものなので、最初のリリース時に機能の範囲をどこまで含めるかは意識していました。最初から全部を作ってしまうのではなく、ミニマムで作っていくという観念を持って開発をしていました。またUIデザインや顧客体験などはデザイナーさんが考えてくれるのですが、コードを書いていると自分でも気づくことが多いので、デザイナーさんとフィードバックや議論を行うようにしていました。

Q. クックパッドでは4年間 Androidのエンジニアとして活躍されていますが、これからやっていきたいことはありますか?

基本的にはアプリ開発をしていきたく、特にユーザーが使う画面の開発であるフロントエンドが好きです。なので、これからもしスマホ以外のデバイスが出てきたり、VRやARが盛り上がってきたとしてもユーザーが楽しく使えるような何かを作っていきたいと思います。

Q. スマホ以外のデバイスで言うと、今回のDroidKaigi 2022でお話した『実践 Glass EE2 向けアプリ開発』につながると思いますが、スマートフォンアプリ以外にも興味があるのでしょうか?

個人的にはメガネ型デバイスの将来性を信じていて、メガネ型デバイスはスマホとセットで使われる未来がくると考えています。あとは最初にProject Glassのコンセプトムービーを見たときに、スマホ以上に自分の一部になると言うGoogleグラスのコンセプトがかなり衝撃的でした。そこから10年経った今、コンセプトに近づけるようなデバイスが出てきましたので、それらを使いこなしたいと思っています。

Q. メガネ型デバイスというとさまざまな企業から登場し始めていると思いますが、Glass EE2の魅力はなんですか?

メガネ型デバイスはいろんなメーカーから出ているのですが、自分でデバイスに対してアプリを開発できるのは基本的にGlass EE2以外にないと考えていて、プログラミングができればアプリを作れるのはオープンでいいと思っています。デバイス自体は産業用に売っている物なのでなかなか個人が手を出せる物ではないのですが、今回のトークをきっかけにGlass EE2に関心を持つエンジニアの方が増えればと思います。

Q. 色々と現状についてお話を伺いましたが、クックパッドの開発環境で気に入っている点や Androidアプリ開発で気に入っている点はありますか?

まず私が所属しているクックパッドマートは常にモダンな環境を整えています。気に入っている点はその新しいものを取り入れようという姿勢ですね。たとえば、クックパッドマートではすべてKotlinで書かれていますし、Jetpack Composeを使用し始めています。

またメンバーの技術力が高く、コードレビューがしっかりとしているのも魅力です。コードレビューをもらうことによって気づくことも多いですし、ただ開発をするだけでなく品質にも手を抜かないところは気に入っています。

Androidアプリ開発に関してはグローバルな視点で見るとユーザー数が多く、その大きなマーケットにアプリを出せるのは魅力の1つです。また Androidがリリースされて10年以上が経ちますが、Googleが今も積極的に開発を続けています。開発者も増えていますし、Android界隈はまだまだ盛り上がっていくと思います。

Q. 最後にクックパッドではAfter Party DroidKaigi 2022を開催しますが、見所はありますか?

それぞれの見どころとして「マルチモジュールアプリの画面遷移処理実装」では、歴史のあるクックパッドアプリをどのように開発をしたり、モダン化したりするかのお話です。大規模なアプリの設計に興味がある方には参考になると思います。

「実はクックパッドでもFlutter使ってるんですよ〜」ではクックパッドマートでのFlutter事情をお話します。Flutterの導入から運用までお話しますので、Flutterに興味がある方や業務で使用したい方におすすめです。

「Jetpack Compose の Preview を効果的に使って開発する」では、クックパッドマートでの実例を中心に、Jetpack Composeを導入するにあたっての知見を話します。こちらはJetpack Composeを使用している方やこれから使用したい方に良いと思います。

最後の「チームの開発効率を上げる取り組み」では、 Androidアプリをチームで効率よく開発するための知見を紹介します。こちらはチームに関わるエンジニアの方なら勉強になることも多いと思います。

おわりに

今回はDroidKaigi 2022に関する情報を中心にクックパッドマートで働くAndroidエンジニアについて紹介させていただきました。今回ご紹介しきれなかったレシピサービスのクックパッドはもちろん、他のサービスでも Androidアプリを開発しています。もしご質問や不明点がある方は是非After Party DroidKaigi 2022へもご参加ください!

また、私たちは「毎日の料理を楽しみにする」ことを目指して日々さまざまな活動をしています。興味をお持ちの方はぜひご連絡ください。

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