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「クックパッドマート」開発チームがnoteを書く理由

はじめまして、福崎と申します。「クックパッドマート」の事業責任者をやっております。今回、はじめてnoteを書かせていただきます。

クックパッドに入社して9ヶ月が経ちました

クックパッド株式会社に入社して9ヶ月が経ちました。
前職?(昨年まで)では「サイタ」という習い事領域のCtoCマーケットプレイスや写真関連の事業などを運営するコーチ・ユナイテッド株式会社にて代表を務めていました。

2018年1月にクックパッドと吸収合併した際に、「サイタ」事業はクラウドワークスさんに事業譲渡し、現在「クックパッドマート」の事業責任者として事業立ち上げを行っています。

現在は15名程度のチームで新しいサービスの開発に取り組んでいます。

クックパッドマートについて

クックパッドマートは、地域の農家や専門店が販売する安くて美味しい 「こだわり食材」をお届けする生鮮ECプラットフォームです。

▼クックパッドマート - 毎日が楽しみになる、食材店。
https://cookpad-mart.com/

生鮮EC「プラットフォーム」と書いたのは、 これまでのネットスーパーや生協のモデルとは異なるからです。
自前で物流センターを構えて商品提供をするのではなく、地域配送・配達モデルを構築することによって、これまで初期費用などの高さから
参加出来なかった個人商店や専門食材のみを扱う店舗でも気軽に販売に参加できることが特徴です。

野菜を販売する「やすだ農園」さま

牛肉や豚肉を販売する「精肉柳屋」さま

鶏肉を販売する「信濃屋」さま

2018年7月に、サービスの概要を発表させていただき、9月20日に無事リリースさせていただきました🎉

▼クックパッドが食品ECビジネスに参入、街のお店の"こだわり食材"をアプリで買える「クックパッドマート」発表
https://jp.techcrunch.com/2018/07/10/cookpadmart/

▼「街」と共存する 生鮮食品ネットスーパー「クックパッドマート」に期待するコト:世永玲生の電網マイノリティ
https://japanese.engadget.com/2018/09/19/cookpadmart/

新しい広報を目指していきたい

とてもありがたいことに、「クックパッドがネットスーパーをやる」というわかりやすいテーマの事業でもあるため、多くのメディア・企業さまに興味を持っていただき、物流や小売業界のメディアやテレビ放送などでもサービスを扱っていただける機会も増えてきました。

▼肉や野菜を近所で「受け取り」 クックパッドが新サービス(フジテレビ)
https://www.fnn.jp/posts/00401322CX

▼便利な“ネット生鮮”(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/contents/ohabiz/2018_1003.html

興味を持っていただけているからこそ、多くの方たちにこの事業・サービスについてもっと深く知ってもらう機会も私たちで作っていく必要があると考えています。

例えば、
・クックパッドマートの物流システムは裏側でどういった開発を行っているか
・サービス立ち上げ時に協力していただける販売店さんはどういった思いで参加してくれているのか
・なぜ、今回新しい「置き配」というモデルに取り組もうと考えたのか
・10年後のサービス像はどういったものを目指しているのか

といったようなものをイメージしています。もちろんエモーショナルな記事だけではなく実務的な開発秘話やオペレーションフローなど赤裸々に公開していければと考えています。

社内にしか存在しない知見・ノウハウを無くしたい

「クックパッドマート」事業に関わるメンバーがnoteを書くのには理由があります。

それは、社内にのみ残る知見やノウハウなどをなるべくゼロにしたいという思いがあるからです。

このサービスは本当にチームに恵まれていて、「クックパッド」を古くから支えてきた開発メンバーや、新しくジョインした、CtoCプラットフォーム開発に関わっていたメンバーも複数名いたり、食材知識なども持った飲食経験がいたりするなど、サービス立ち上げに必要不可欠なメンバーばかりです。

上手くいくという保証のない新規事業というものに理解があり、前向きに、あらゆる領域でこれまでの経験を活かしながらバリバリと頭と体を動かしてくれています。当然、出てくるノウハウや知見もたくさんあり、Slackではいつも議論が生まれ続けています。

こういったノウハウをチームだけにとどめておくことは本当にもったいないことで、どんどん発信して、「クックパッドマート」や、この生鮮EC領域に興味を持ってくれている方たちに届いていければいいと考えています。

noteだけではなく、イベントも定期的に行っております。カジュアルにお肉を楽しむイベントだったり、開発メンバーがパネル形式で公開ディスカッションするイベントなど様々な形でやっております。

「競争」ではなく「共感」でつくる世界


「生鮮ECプラットフォーム」というのは、まだまだ黎明期です。
Amazonや楽天、ZOZOなどのおかげでECが当たり前の世の中になりましたが、生鮮食品をECで販売するということは非常に難しいです。

まず、食材の品質・鮮度・温度の管理が完璧にできていなければユーザーに商品をお届けすることが出来ません。また、品質自体もただ安全であれば良いというものではなく、ユーザーはより美味しいもの、よりフレッシュなものを求めます。

それをECという形で、そしてプラットフォームサービスとして取り組むことは、1本の糸の上を渡っていくような、スリリングで難易度の高い事業領域です。

しかし、難易度が高いからこそ、マーケットが広がっていないという現状もあります。
世の中新しいサービスが毎日のように出てきているのに、生鮮流通という分野では、プレイヤーがまだ多くありません。
本来、インターネットという仕組みと、流通はとても相性が良いものだと思います。特に生鮮流通のような即時性が求められる流通は、IT業界から新しいサービスがどんどん生まれる必要があります。中国やアメリカなどでは「Amazon Go」やアリババの「フーマーフレッシュ」など先進的なサービスが沢山生まれています。

世界一の食文化を持つ日本は遅れをとっています。100歩くらい遅れています。このままだと、日本の食文化自体の地位が下がる可能性すらあると考えています。

前に進めていくためにも、「競争」という形ではなく、我々が取り組むサービス自体、そして進め方に「共感」して貰える方、時には「指摘」しただける方、この取組を見てスタートアップしたいという方、どんな方でも構わないです。興味自体を持ってくれること自体が重要だと考えています。そのために情報は積極的に公開・発信していく予定です。

noteを書くことは、「打ち手の整理」につながる

”何かを学びたいときに一番効果的な方法は、その領域の「先生」になること。”
「サイタ」を運営しているときに、多くのコーチから「コーチになったことで自分自身の学びにつながった」という声を沢山いただきました。

インプットが重視される「学び」ですが、アウトプットするときに「学び」を実感できることが多いと思います。
こういった形でnote(文章)を書くということは、思考を助けます。何か自分が難しいと考えていること、「これは良い仕事をした!」と思ったこと。なんでも文章化して伝える努力をすることで、視野が一気に開けることがあると思います。

ただ、読んでくれる方のためだけではなく、我々もnoteを通してサービス自体に還元していければと思っています。

出発


これから「クックパッドマート」が世の中で使われるサービスになっていきます。
新しい事業を通して社会を変えていくワクワクを感じると同時に、サービス立ち上げ時の不安もたくさんあるものです。
サービスはよちよち歩きからスタートです。一部地域の一部店舗から提供予定ですが、「毎日の料理を、もっと楽しく。」という会社のスローガンを実現していくためにも、「生鮮流通」という新しいマーケットでサービスを成功させていくためにも、頑張っていきたいと思います。

▼クックパッドマート - 毎日が楽しみになる、食材店。
https://cookpad-mart.com/