クックパッドがいまハッカソンをやる理由

クックパッドでエンジニアをやっている @shanonim です。
普段はクックパッドマートの冷蔵庫を改良したり、生産者向けのアプリを開発したりしています。

クックパッドは、先日2/2(土)に「Cookpad Hack Kitchen 生鮮食品ECハッカソン」を開催しました。

今回は「クックパッドがいまハッカソンをやる理由」と題して、このハッカソンを主催した経緯や開催した思い、これからのことを書きたいと思います。

Cookpad Hack Kitchen

Cookpad Hack Kitchenは、クックパッドが主催するハッカソンです。

ハッカソン(英語: hackathon 別名: hack day, hackfest, codefest)とは、ソフトウェア開発分野のプログラマやグラフィックデザイナー、ユーザインタフェース設計者、プロジェクトマネージャらが集中的に作業をするソフトウェア関連プロジェクトのイベント(wikipediaより)


1~2日という短い時間で何か新しいモノを作る体験は、気力体力を使う大変な作業ですが、一方でお祭りのような高揚感もあります。

多くのハッカソンが様々なテーマで開催される中、Cookpad Hack Kitchenは「毎日の料理を楽しみにするサービスをHackする」をイベントテーマとして掲げています。

なぜハッカソンなのか


「毎日の料理を楽しみにするサービスをHackする」と言っても、料理を取り巻く"コト"はたくさんあります。

食材や調理器具、料理するためのキッチン、作ったごはんとそれを盛り付けるお皿・・などなど。

あらためてそれぞれのコトに注目してみると、もっと便利にできることや楽しくできるアイディアが実現されないまま残っているように思えました。

クックパッドは、これまでも料理にまつわる様々なコトの課題を解決してきましたが、今回はそれとは別のアプローチで「料理はもっと技術で便利にできるはず・楽しくできるはず」という思いそのものをもっとオープンにできないかと考えました。
ハッカソンというオープンな開発イベントを通して、料理を取り巻くいろんなテーマに興味を持ってもらいたい、そしてこの業界に関わる人を増やしていきたい。そんな思いがCookpad Hack Kitchenの出発点です。

生鮮食品ECというテーマ

「食材の準備」は、料理を取り巻くコトの中でも多くの課題が残る場所の一つです。
最近は生鮮食品をインターネットで購入するECサービスが生活に浸透し始め、この課題を解決していきたいという機運が高まりつつあるように思います。

(引用: https://www.businessinsider.jp/post-173542 )

ですが、経済産業省のレポート(平成29年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査))によると、日本の「食品、飲料、酒類」EC化率はわずか2.41%です。(商取引市場は60兆円以上、その中でもBtoCのEC市場規模は1兆5,000億円ほど)
ユーザーニーズが大きい分野なのにまだ未開拓の市場があるということがわかりました。ということは、まだできることがたくさんあるはずです。

ハッカソンを通して「生鮮食品EC」の課題解決ができたら業界の盛り上がりにも繋がるのではないかという思いから、第一回のテーマが「生鮮食品EC」に決まりました。

ハッカソンの企画

土日をフルで使った2daysのハッカソンも考えましたが、今回は参加のしやすさを優先して1dayハッカソンとしました。
また、興味のある人同士での参加がしやすいように、チーム参加も可能にしています。

当日の様子

当日は、大きく5つのステップでハッカソンを進行しました。

【Part1】情報インプット

運営からの情報インプットの時間です。業界の仕組みや課題についてなど、生鮮ECに関する様々な情報をお伝えいたします。


【Part2】アイディアソン

あなたの思う「インターネットを使って日々の買い物をより便利する」アイディアをアウトプットする時間です。


【Part3】チームビルディング

ハッカソンのためのチームを作る時間です。自分のアイディアを実現化するための人を探す、もしくは自分が作ってみたいと思ったアイディアを持った人とチームを組む、などチームを作るための方法は様々です。積極的にいろんな人と話してみましょう。


【Part4】ハッカソン

アイディアを実現するための時間です。限られた時間ですが、次のプレゼンテーションパートに向けてプロダクトと発表資料を作ります。


【Part5】プレゼンテーション

アイディアをプレゼンテーションする時間です。

1dayハッカソンは開発時間が短く、作りたいものを完全に作り切るのが難しいと言われています。
今回は、限られた時間の中で参加者が作るものに迷わないように、情報インプットの時間とアイディアソンの時間を充実させました。

生鮮食品ECに関わるひとが大集合

今回、ハッカソンの審査員を生鮮食品ECに関わる5名の方にお願いしました。

当初、同じ業界の方々をこのようなイベントに呼んで良いものか・・と悩んだのですが(競合関係の会社もあるかもしれない)、ハッカソンの趣旨とイベントへの思いをお伝えしたところ、快諾していただきました。

当日のハッカソン審査風景

同じ業界にいる人達が会社の壁を超えて集まる様子は、少し不思議な感じもしましたが、審査員の方にもこの機会を喜んでもらえたので良かったです。

参加者の「楽しかったです!」という言葉

今回は「業界が盛り上がっていくためには興味を持ってもらえる人を増やすことが大切だ」と思ってハッカソンを設計しました。なので、イベント後の懇親会で「楽しかったです!」と言ってくださる方が多かったのは本当に嬉しかったです。
特に「また参加したいです」という言葉は、運営にとってなによりの励みになりました。

ハッカソンで産まれたプロダクトの詳細は、CNETさんに取材していただきました。素敵な記事をありがとうございます!

Cookpad Hack Kitchenのこれから

振り返ってみると、自分はただのエンジニアで特にEC事業の責任者でもありません。ただのいち料理ファンとしてこのハッカソンを企画して運営しました。
単純に料理がもっと便利になったり、楽しくなったりしてほしいという思いで運営をやっています。

ひとりではできることに限りがあります。なので、もっと大きなコミュニティを作って、いろんな人を巻き込んで、そこから新しいムーブメントを起こしていきたい。
そのための場として、これからもCookpad Hack Kitchenを運営していきたいと思っています。同じ思いを持つ人がハッカソンを通して繋がっていく機会を作っていきたいです。

まとめ

Cookpad Hack Kitchenは、料理にまつわる様々な"コト"を技術を使って便利に楽しくするためのハッカソンとして始まりました。
これからも新しいイベントを企画していく予定ですので、興味がある方はぜひCookpad Hack KitchenのFacebookグループに参加してみてください。
https://www.facebook.com/groups/2443178915709525/

また次回、会場でお会いしましょう!


スキありがとうございます!
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