今日は趣向を変えてサンプリングが使われている曲の紹介をしていきたいと思います。サンプリングとは昔の曲や、有名な曲のメロディーラインを引用したり再構築したりすることです。サンプリングに関しては聞いた方が早いので、じゃんじゃん行きましょう。

Mall Boyz - Cool running(feat. SEEDA)　(2018年)
サンプリングネタ：Mariah Carey - Always Be My Baby(1995年)

日本語ラップの世界ではアンセム的人気を博しているCool running。もうご存じの方も多いとは思いますが、マライアキャリーの"Always Be my Baby"がサンプリングされています。

また"Always be my baby"に関しては、Fifth Harmonyもサンプリングした曲を出しています。

同じ曲をサンプリングしていても引用箇所が違うと印象が全く異なるのも面白いところですね。

Kanye West - Through the Wire (2004年)
サンプリングネタ：Chaka Khan - Through the Fire(1984年)

言わずと知れたサンプリング手法の名手カニエです。カニエの曲の中には紹介したいサンプリングが多いのですが、枚挙には暇がないので今回は"Through the Wire"を紹介します。この曲には面白いエピソードがあります。チャカカーンの原曲は"Fire"つまり、炎の中を通ってでもあなたを愛する、みたいな曲だった気がするのですが（英語が苦手なので曖昧）、カニエの方は"Wire"です。これはカニエが2002年に交通事故を起こし、顎を"Wire(ワイヤー）"で縫ったときにレコーディングされた曲なのです。うまくもじりましたね・・・。

YOUNG JUJU - DownTown Boyz (feat. Ryohu)  (2016年)

サンプリングネタ：Chaka Khan - Ain't Nobody(1983年)

チャカカーンつながりでヤングジュジュさんを紹介します。今はKEIJUとして活動しており、KandyTownのメンバー。まあそんな野暮な紹介はいらないくらいには有名ですね。KandyTownのすごいところはアラフォー、アラフィフ世代直撃の曲をサンプリングで大胆に使う所だと思います。今の若い世代にはなじみのない曲も彼らの手にかかれば、スタイリッシュな曲になります。もちろん原曲からスタイリッシュなんですけど。

Tory Lanez - A Fool Tale(Running Back) [feat. Ashanti] (2019年)
サンプリングネタ： Ashanti - Foolish(2002年)

あれ？って思った方、そうなんです。トリーレーンズはサンプリングネタを歌っているアシャンティを客演に呼んでいます。渋すぎる。アシャンティと言ったらこれ！って感じの曲ですからね。昔からのヒップホップ、R&Bファンにはたまらないコラボです。まあアシャンティ全盛期の時僕は２歳だけど。

Mac Miller - Don't Mind If I Do(2010年)
サンプリングネタ：Owl City - Firefiles(2009年)

なんだよ、知らない昔の曲ばっかじゃないかと思ったあなたにこの曲を紹介します。Owl Cityは日本でもCMに使われる楽曲があったり、人気のアーティストの一人です。マックミラーのサンプリング選ぶセンスやばくないですか？ポップさを残しつつ正統派のラップをのせるという・・・。僕の一押し曲のひとつです。

今回は五曲を紹介しました。またいつかやります。