Miyauchiは愛を歌う

2024年2月19日、BAD HOPが解散した。だが、川崎のヒップホップはまだまだ熱い。
皆さん、Miyauchiという超いけてるラッパーをご存じだろうか。彼は「Do It.」のリリックの中で、『BADHOPの次、Miyauchi』と歌っているが、僕もそう思う。

miyauchiの魅力は高い確かなスキルと唯一無二なリリックセンスだ。 後述するが、多彩なビートアプローチを飄々とこなし、リリックに耳を傾けてみると、くすりと笑えるような言葉選びができるセンスを持ち合わせている。

本稿では、簡単に彼の作品を紹介したい。

Flowershop freestyle

1stEPであるFlowershop Freestyleは、Miyauchi自身がライブを2回しか経験していない中でリリースされたEPである。
本EPでもMiyauchiの高いスキルを堪能できる。「What's wrong?」でBPM早めなビートにタイトに乗せているかと思えば、「ごめんねBitch's」ではメロウなフロウで魅せる。なおかつ、自己紹介的なEPになっており、『川崎から品川よりも』売れる日が近いと宣言する強気な一面も(川崎から品川は14分です)。それと、『川崎大師は治安悪いと言われるけど、そんなことない。』僕も同感です。

The Mixtape

2作目のThe mixtapeでは「Fuck Kohh」がXで話題に。ビーフを仕掛けているかと見紛うようなタイトルだが、Kohhへの愛を素直に紡ぐリリックは日本語ラップの重度なヘッズの一面を垣間見せる。おそらくチーム友達のリリースはmiyauchiにとっても嬉しかっただろう。「Swag」は中国でバイラルヒット。偶然にもKohhと同じように、ワールドワイドな才能を示す格好となった。 Miyauchiは愛を歌う。miyauchiのリリックには彼女が頻出する。女性を"モノ"化する従来のヒップホップシーンの中で珍しいと言っていい。彼女のためにも絶対に売れてほしい!(今年中に絶対に売れると思います)キングサイズベッドを買ったMiyauchiが見たい。
また、仲間の名前をドロップするのも特徴だ。最近ではWatsonも同じようなスタイルで曲を作っているが、Watsonの2倍は既に出しているのではないだろうか。仲間への愛を示すのに余念がない。それは、彼女へのスタンスと一貫していてブレない。Miyauchiは愛を歌うのだ。 花屋の長男でありながら、花束を作らず札束を作る選択をした。僕は信じて疑わない。バイトを辞められる日が来ることを。川崎から世界へと羽ばたくアーティストになるだろう。そんな期待を持ててしまうのがMiyauchiの魅力であり、カリスマ性だろう。

P.S.歌詞公開してないのに全曲歌える人の名前リストに入れるように頑張ります。

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