韓国人女子大生とセックスするまで4@フィリピン

南国特有の生暖かい風が、週末の繁華街を通り抜ける。
今日は待ちに待った金曜日だ。いつもは寮の門限は10時だけれど、この週末だけは、事前に申請をすれば門限なしで何時まででも外出することができる。

私が通っていた学校は、市内の外れに位置していたので、街の繁華街へ出るには、タクシーで約30分程かかる。そこは近年再開発された地域で、バー、クラブ、多国籍レストランなど、夜を楽しむ為のあらゆる要素が集約されていた。

私たちの行きつけは、韓国スタイルのバーで、比較的安価な料金で酒と韓国料理、カラオケも楽しめる店だった。今回は、スンヒも含めメンバーは6人。韓国人3人、台湾人1人、中国人1人、そして日本人の私だ。

簡単にメンバー紹介をしよう。まず、スンヒ以外の韓国人は、オーストラリアワーホリ帰りの優男・ジン。シンガポールでパン職人になるのが夢のジュヒ。ちなみに、この2人はのちにカップルとなる。台湾人のカオはショートカットでジェンダーレスな雰囲気を持つ女の子だ。最後に中国人のリー。中国本土で携帯電話の会社を経営しているやり手の小太り男だ。

入学した時期が近く、グループスラスも同じだったりと、このメンバーでつるむことが多かった。男3人、女3人の理想的なバランスと言えよう。
早速、フィリピンが世界に誇る「サンミゲルビール」で乾杯する。小瓶に直接口をつけて飲むのが、いかにも南国らしくて心地よい気分になる。

日本のビールと比べて薄い味で、一気に半分程飲み干す。アルコールが全身に駆け巡り、なんともえない高揚感が押し寄せる。一番の酒飲みである中国人のリーが、「こんなものは酒じゃない、焼酎を飲もう」と言いだした。

リーはやり手の経営者にして無類の酒好きでもあり、平日でも監視の目を掻い潜り、夜な夜な近所のバーに足を運ぶほどのツワモノだ。もっとも、それぐらいのバイタリティがなければ、中国本土で成功を納めることは難しいのかもしれない。

韓国人のジンとジュヒも「それならソジュ(韓国の焼酎)を頼もう」と勇んだ。韓国人も、基本的に酒に強い人間が多い。私とスンヒも賛成した。台湾人のカオだけは、医者からアルコールは禁止されているらしく、最初からソフトドリンクを飲んでいる。

カオはドクターストップの理由について語ろうとはしないが、彼女は素面でも酔っている人間と同じテンションを保つという特技を持っていた。

この間も、酒を飲んで気が大きくなったリーが「台湾は中国の領土だ。それは我々の法律で決まっている」と中華思想をぶちまけると、「お前は正気か?台湾には大統領もいるし、法律もある。台湾は私たちの国だ!」と、酔ったリーに負けず劣らずのテンションで言い返していた。それはなかなかの迫力で、さすがのリーも黙らざるをえなかった。

そうこうしているうちに、注文したソジュがきた。これからが夜の本番だ。






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