羨望なのか嫉妬なのか

僕には彼らがとても眩しくみえる。眩しすぎてもはやよく見えないし、見えたとしても見たくないくらいだ。

でも一方で、あっちの彼、彼女らはずっと見ていたい。それは羨望なのか、応援したい気持ちなのか、それとも依存なのか。とにかく惹きつけられるんだ。

このままでいいんだろうか。見たいものだけ見ていてはダメだとわかってはいても。


そうして、自分がかつてなりたくないと思っていた人間に成り果てようとしているんじゃないかと、ふと省みてゾッとするんだ。

あの人みたいになりたいと追いかけていた頃の自分に戻りたい。同じ羨望でもこっちの方が前向きだ。

諦めからくる羨ましさなら、それは嫉妬とあまり変わらない。同じではないにしても、少なくともポジティブさはそこにない。

追いかけていたつもりだったその先は、僕が今見たくないと思っているものと同じところにあるのだろうか。そんなこと考えたって仕方ないかもしれない。


かつて道を示してくれたあなたなら、今の僕にどんな言葉をかけてくれるんですか?追いつきたかったのに、歩みを止めてしまいそうになっている僕を叱ってくれますか?どうなんだろう…

このまま見えなくなってしまう前に、まだ引き返せるかな。

まだ間に合うかな。またちゃんとこの目で、その背中を捉えられるようになるのかな。


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