やっぱりもっかい観たくて！
ほねじゅうおかわり3杯目。
とうとうTシャツも買っちゃった♪

上手サイド席いちばん手前端。やっぱ近いからぬぁーっそんな表情してたのかぃ！とかみんなで話してる時の各人の視線の遣り場とかがよく見えたし、なんて言うか自分の頭上でみんなの矢印が行き来してるみたいに感じられたし、渦巻く想いを日記に吐露するリサンの至近だし、リサンがいちばん激しい時もこっち向いてるし、ホントこのお席で観納めることができて良かった。
そしてこんだけ反芻しての3回目だからさ、細かい台詞の遣り取りも入ってきてそれに身を預ける感覚にもなれたし、うゎそんな語彙で言ってたか！とかもあったし、何だかもうあらゆる台詞がグッサグサに刺さりまくっちゃって瀕死！
ちょっと目眩するわ。

冒頭シーンで早速新しい発見。
え？リュバックは、テイヤールには還俗して制限なく学問の道を進んで欲しいと思ってたの？「信仰の持ち方には色々あります」みたいなこと言ってたよね？
後日、論文をチクった件の話になった時には「良き理解者でありたかった」と言ってたけど…。
リュバックくんが恐れていた、いちばん避けたかったのは、バチカンから目を付けられて破門とかにされて、テイヤール先生と接することができなくなっちゃうことだったよね、きっと。
「媚びでも売りましょうか」
「先生、そういうとこですよ！」
あんまり目立たないように気を付けてねって総長から言ってもらおうくらいのつもりで勝手に抽出し開けて総長にチクったんだけど、検邪聖省の人とか来ちゃうなんて思いのほか大ごとになっちゃってソワソワ。

リュバックくんについてもう一つ言うと、燭台の火を彼が管理してるとこもあったと…たぶん机のとこだよね。あそこはテイヤール研究室だし。でもそう言えばリサンがリュバックくんからポケットのマッチを借りる場面もあったな。まぁリュバックくんは後に枢機卿になるくらいだし、割と真っ直ぐにイエズス会士の道を歩んで行った人なのだろうから、そういうことの表現にもなるね。

4人のシーンはもうずっとニヤニヤしちゃったよ！み〜んな腹に一物抱えながらの遣り取り。各人の視線の遣り場を追うのがめちゃめちゃ面白かったし、ホントみんなの色んな矢印が飛び交うのとか言外の吹き出しとかがめちゃめちゃ見えて、これぞ会話劇！マジサイコーだな😆って思った。

署名するのを待ちますって言われて困っちゃってリサンをチラチラ見るテイヤール。総長だってリサンにちょっと目を遣ったり。
お？出番かな？って感じで、後方から進み出て中央に立ったリサン「皆さん本当のことを仰らない。こんなのがいつまでも続くようでは私は化石になってしまいますよ」
テイヤール「化石のように口をつぐみます」
総長「化石は雄弁なのでしょう？」

不愉快な時間。リサン以外？いやリサンにだって充分に不愉快だったでしょ。

面従腹背
あなたは私をすぐに看破した

「あなたは欲張りだ。信仰、研究、ヨーロッパにいること、全てを手に入れようとするなんて」
「温室をぶち破るのにちょうどいい」…ヨーロッパ、温室、楽園…

北京行きを決めた時、テイヤールはリサンに「共に歩いてくださいますか」って言った！😳
これラストに繋がるじゃん…

総長とラグランジュの丁々発止すげぇ。
「私たちは彼らとは立場が違う」
「友人である以前に…」
2人は若い頃どんな友人同士だったんだろう。
「1人目ではないでしょう？」

総長とリサンの間にも、渦巻くものがいっぱい。
「ハッキリと拒絶したのです。司祭と言えども腹わたが煮えくり返ることはありましょう？」
「私たちは怒りを抑えることに慣れていると思い込んでいるだけなのです💢」
「お恨みになった？」
「いいえ…あちらでは自由にしておりますので！」

リサンが皮肉を込めて喋る時の「〜ですぅ」って語尾かわいいな♡
「どうして？」の軽い語尾(その後にエア「ん？」が聞こえる)にもキュンとする♡
あと、中国でのリサンは前に観た時よりリラックス度&ワイルド度&フレンドリー度が増してた♡

「イエズス会もバチカンも、守るべき場所なのです」

テイヤール研究室の留守を守るリュバックが持ち出した、モンキートライアルの話。
「彼なら、支払ったと思いますか？」
「"信仰の追求"も"学問の追求"も、"真理の追求"に内包される」
「私はそれら全てを内包した人を知っていますよ」
「そういう大きな出来事がもう一つあれば、バチカンも変わるかもしれないのですがね…まるで奇跡を待つみたいですねぇ…」
リュバックくんはジリジリ。

テイヤールの"署名"とモンキートライアルの100ドルは重なるんだよね。

馬？の臼歯？
進化を選んだために失ったもの…。

「あなたはそれをバチカンを黙らせるために使おうとしている」(科学・新しい発見によってバチカンを変えようとしている)
「あなたがいつも十字架を着けているのと同じことです」(あなただって科学者であり聖職者でしょう？)
「使ってはいけない！猟銃とは違うのですよ！」(私は科学と信仰をそれぞれに考えている。あなたは科学を使って信仰の領域に踏み入らせようとしている！)
猟銃…それにも込められた意味があったか！
テイヤールの従軍時の話を聴いたリサンは、こいつは聖職者の枠を超えたことをやらかしかねない奴だ！と思っただろうね。
そう言えば、その前のラグランジュが総長に言う「(その蛇は)殺めておしまいなさい。一思いに」からのズキューンで始まるもんね、このシーン。

「バチカンとやり合うなんて、疲弊するだけだ」

神は前方に居るって、中国でリサンと話してるときに初めてイメージしたんだ！
地平線が見えるとこで。
「このような場所では神の前に剥き出しにされているように感じます」
「剥き出しになったあなたが怖ろしい」

袂を分かち、苦しい顔をしながら上手へ歩き去るテイヤールを岩場の上から見つめるリサン。その視線が真っ直ぐ私に向かってたの！しんどいからやめて♡

日記
学問の場でも信仰の場でも主流ではないという目で見られる、どっち着かずにしかなれない奴だと侮っていた。私と同じだと思っていた。ところが、そんな私の目の前で、いとも簡単に両手を広げてみせた！」
うわぁ…グサグサくるな😳
「気付いてしまえ」今日は軽い感じで、唆かすようなワッルイ言い方だった！！ひぃ！

2幕
テイヤール、立ちすくんでいる！
見透かして「あなたの神は今どこに！」と問い放つリサンに、苦しい表情で何も言えず立ち去るんだもの！

テイヤール少年が大切にしていたピトン

総長をなじるラグランジュ。この2人もアツいよなぁ。
「(バチカンに)手袋を投げたと捉えてよろしいのですね！」「あなたはやっぱり何もしない。戦わされるのは彼だ！」
てかラグランジュ、アツいよなぁ。
この後苦悩する総長、煙草を吸ってらっしゃいましたね。
バチカンが変革することを目指している総長だってなかなかにアツいよね。

リサン激しい！！！
わりと正面から喰らって、ひぃぃ！でした。
「彼は近い将来必ず神を否定する！」
「私には分かる！」
リサンには分かる。だって彼はそれが怖くて歩みを止めたんだから。学問への探求を我慢する苦しさ、悔しさ、やるせなさを腹に置いて。そしてテイヤールを真近で見てきてるんだから。信仰を求める姿も、学問を求める姿も。
「あなたなら共に歩めるのではありませんか？」なんて、総長そんなヤワなこと言わないで！
「先生は誰の助けも求めません」って、リュバックくんは理解したのね。テイヤールが独自の道を歩いて行くことを。先に行っててって言われたもんね。

「知性を纏い自分の足で歩く小羊よ。あなた方に幸いがありますように」😭
その瞬間のリュバックくんの可愛い幸せそうな子どものような顔。
リサンも、親父に楯突いた後に暖かい言葉を貰ってムスッとしながらも内心グッときちゃってるちょっと素直じゃない可愛い少年みたいだった。

「一緒に歩きませんか」とテイヤールを誘うラグランジュ。
地平線や噴火口の話…信仰は知らないけど大きな美しいものに対して畏れを抱いていた過去の人間たち、という話。
「あなたが隣に立ってくださって感謝します」
「私の他に誰があなたの隣に立ちますか」
「(今の)あなたには異端と言えるほどに信仰があるようには見えない」
「あなたにとって祈りとは？その1歩だけなのですか？」
なんかめっちゃハッパかけてエール送ってるやん。歩いて行けよ！Keep walking!って。

光の中で、跪き、70万年前のパイセンと対話し、目指して歩く到達点を確認した！

テイヤールは結局、"傲慢"を選んだのでは⁈
骨を手にした時に襲ってきた、人類の傲慢。

考えたらさ、進化の方向を解っているってさ、向かう先に神が居るからじゃない？そこに近付こうとする一方向の衝動があるからじゃない？

「共に祈っても？」
「どちらへ？」

共に歩くことはできない。
精いっぱい言えること…共に祈りたい。
やべぇ…涙出てくる😭

骨「🐍」十字架
融合させた。真理への探求心によって。

ヤバイな…宇宙のライフストリームみたいなイメージがまた浮かんだから、あれ？それ書いたのどこだっけ？と思ってメモ検索したらun grande amoreについて考えた時だった。ヒャッとなってしまったよ😳「現象」とか言ってるし！

ありゃ？無自覚だったけど、ライフストリームってFFⅦの物語中の概念だった⁈
いやぁ全然フツーに普遍的な思想として私の中にあるわ…なんかこう、やっぱ輪廻転生的な感覚なのかなぁ…大きな宇宙の中で、その中の細胞みたいな小さな生命が生まれたり消えたりする。大きなシステムに組み込まれている、その歴史という一方向の矢印に乗っかっているというイメージも何となく普通に浮かぶよね。

あ、ええと…リサン=サリエリらしいので、『アマデウス』は観ようと思う。ちょうどNTLiveアンコールがあるし！