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技術書典6の感想と売上報告(準備したことなども)

矢野です。こんにちは。

技術書典6が無事終了しました。コピペテックのブースに訪れてくれた皆様、そしてご購入して下さった皆様、ありがとうございました。

初参加の技術書典はすばらしい体験でした。最近は本業が忙しく、なかなかコピペテックの新作に取り組む時間を取れないのですが、次回も参加したいと思っています。

これといってソーシャルメディア上での知名度のない初参加のサークルの売上情報や準備内容も誰かのお役に立てるかもしれませんので、今回は売上や経費、利益などについても細かく触れつつ、技術書典の感想をまとめておきたいと思います。

ちなみに、技術書典で販売した2冊の技術書については、その電子書籍版をnoteBOOTHで販売していますので、ご興味があればご覧になっていただけると嬉しいです。

まずは売上、4月14日当日の売上は154,500円

結果として、技術書典当日(4月14日)の売上金額は154,500円でした。物理本が79冊、ダウンロードカードが32枚、BOOOTH上での当日の販売数が4。合計で114部売れたことになります。

印刷や出展料(パトロン)などの経費の合計が123,500円だったため、31,000円の利益となりました。その後の2日間でBOOTH上で販売している電子書籍が何冊か売れたこともあり、現在では37,000円の利益になっています。詳細をまとめたスプレッドシートも公開してしまいます。

初参加で赤字にもならず、100人以上の方々に手渡しで販売することを堪能できたので、チーム一同とても満足しています。参加して良かったです。

ちなみに、コピペテックの知名度はゼロに等しい状況です(胸を張って書くことでもないですが)。技術書典が終わった後でもTwitterのフォロワーは32。コピペテックを展開しているnoteのフォロワーも24です。

他のサークルの方々の状況はほとんどわかりませんが、ソーシャルメディアでの知名度がこの状況でも100冊以上販売できるあたり、技術書典のすごみを感じます。ありがたい。

会場とブース環境について

狭い狭いと言われていたのでかなり警戒していたのですが、実際に会場に入った時の印象は「思ったよりも広い」です。

横幅は一般的な長机の半分(90cm)なので、確かに狭いのですが、机の後ろの空間にゆとりがあるのですよね。横幅についても椅子を2つ並べて一応2人座れるので、販売そのものには影響は感時なかったのと、左右のブースとの境界線もはっきりしていたのでわかりやすく、それほど不自由は感じませんでした。

まあ、頒布する書籍が多いとまた違うのでしょうが。

オフセット印刷とオンデマンド印刷の違いは本文白黒だとわからない

今回2冊の書籍を販売していたのですが、ページ数とコストの関係から一冊は本文オンデマンド印刷、もう一冊は本文オフセット印刷で刷りました(表紙はいずれもオンデマンド印刷でフルカラー)。利用した印刷会社は「ねこのしっぽ」です。

フルカラー両面刷りのカタログや名刺とかだとオフセット印刷とオンデマンド印刷の差は顕著にでるものなのですが、白黒だと違いはほとんどわからないですね。見本誌を手にとってくれた方々もその場ではほとんど気づかなかったのではないでしょうか。

表紙がいずれもオンデマンド印刷だった割に質感が多少異なっていたのが気になりましたが、あれは発注時に選択できる紙の種類によるものなのでしょう。

価格差が結構あるので、次回以降は本文印刷についてはオンデマンド印刷に絞っても良いかと思っています。

ブース設営と持ち物 - ポスタースタンドは良かった

技術書典への出展どころか参加すらしたことが自分はなかったのでブースのイメージが湧かず、今回最も手探りだったのがブース設営ですね。

普段本業のイベント出展で利用している道具は技術書典の倍くらいのスペースを想定しているもので大きすぎるのと、即売会ならではの道具がさっぱりわからなかったので、あれこれ調べました。

最終的に最も参考にさせていただいたのが過去に出展された方のnoteと技術書典公式ブログのサークルガイドラインですかね。

できあがったブースはこんな感じです。改善点はあると思いますが、それらしくはできたとは思っています。

印刷物
・書籍(2種50部ずつ):ねこのしっぽで印刷
・ダウンロードカード:グラフィックで名刺印刷
・ポスター(A3:卓上用):コンビニでカラー印刷
・ポスター(A3:書籍の表紙):ねこのしっぽで1枚500円で作ってくれた
・値札:家庭用プリンタで印刷(A4)。その後ハサミで切った
サークル便利カード(決済用QRコード記載):運営が配ってくれた

役に立ったグッズ
ポスタースタンド(テーブル用):テーブル上A3ポスターを置くために
・ダイソーのT型カードスタンド:サークル便利カード用スタンド
・ダイソーのカードスタンド:値札用
・ダイソーのブックカバー(B5):見本誌/立読コーナー用のブックカバー
・オフィスにあったPC & スマホスタンド:見本誌用ブックスタンド
・会社のロゴが入った敷布(ロゴは隠した):テーブル用敷布
ひっつき虫:敷布にポスター止めるにの利用
テーブルクロス止め クリアータイプ(L):敷布クリップ
・どこかのノベルティでもらったメモパッド:ちょっとした案内用
・ダイソーのポーチ(適当に購入):財布代わりのポーチ
・ダイソーのコインケース:500円玉管理用ケース
・ペーパーナイフ(オフィスにあったものを持参):段ボール開封用
ニチバン 養生テープ:梱包、その他いろいろ使える
3M マスキングテープ(黄色いの):これもいろいろ使える
・お名前ペン(マイネーム):これは他のものが良いだろう

卓上のポスタースタンドは買っておいてよかったですね。まずポスターを見て立ち寄ってくれる方が多かった気がします。今回から設置物の高さ制限がなくなったため、もっと大きいものでも良いのかもしれませんが、うちの人員構成ではこの程度でよかった気がしています。

技術書典に限らないのですが、テープ類はケチらずに良いものを買った方が良い派です。ハサミを使わずに手で切れて、それなりの粘着力があり、それなりにきれいにはがせるもの。ポスターを固定したり、書籍を取り出しやすいように段ボール箱を固定したりと案外使うので、品質が悪いものを使うと細かくストレスが溜まります。

敷布があるとブースが落ち着くのと、左右のブースとの境界線がはっきりするのではみ出すこともなくなるので良いのですが、持ち込んだ布がでかすぎたので、できれば次回は技術書典用に作りたいところです。

食べ物類
・チョコレート
・ドーナッツ
・カロリーメイト
・ウィダーインゼリー
・おにぎり

最も食べたのはチョコレートでしょうか。カロリーメイトやドーナッツはボロボロとこぼれるので忙しい合間に食べるには厳しい。おにぎりもまあ食べたのですが、ゆっくり食べている時間がないので、向いているとは言い難いですね。

お金(お釣り)
・5000円札:10枚
・1000円札:25枚
・500円玉:50枚

お釣りがどの程度必要なのかはさっぱりわからなかったのでかなり多めに用意したのですが、販売している過程で増えていくので、この分量は全く必要なかったですね。この半分から3分の1くらいでも足りた気がします。

混雑状況や人の流れについて

今回からなのか、各サークルに配布された通行証は2枚まで。また、開場(11:00)から13:00までの一般入場は有償化されたため、開場から2時間は通行証か入場券がなければ会場には入れませんでした。私たちは3人で活動していたこともあり、私はブース設営をした後、開場する前に他のメンバーと入れ替わり、入場が無償になる13時ちょっと前に再度会場に戻ってきました。

最も混雑しそうな時間帯にブースに立てなかったのは残念でしたが、開場前の混雑状況を目にすることもできたのは良かった気がします。

再入場する前になんとなく思ったのですが、有償の時間と無償の時間を分けたことによって、有償で入場する方々が押し寄せる第一波と、無償になるのを待って入場する方々の第二波と、人の流れが段階的なものになったように見えます。

開催前に聞いていた話だと、16時頃には大分空くとのことだったのですが、今回は案外遅い時間までブース前の人の流れが途絶えず、入口前の待機列もかなり遅い時間まで残っていました。

ただ、自分で本を物色して回っていた限り(では、身動きとれないわけでもなく、本を選ぶのに不自由を感じるわけでもなかったので、なかなか良いバランスだったような気もしますね。

入場制限があるのはしんどいですが、器を大きくしてへんなゆとりが生まれても活気が失われそうですし、イベントとは難しいものです。

手売りは楽しい

まあとにかく本の手売りは楽しかったです。

本業では展示即売はまずありえないため、自分たちの作ったものを目の前で手に取ってくれ、購入してくれること自体が新鮮でした。

自分もそうでしたが、来場者の方々はその場で買うことを前提に本を選んでいるので、見本誌を見る際も、その場でお金を払う価値があるかを悩んでくれている。購入に至らずとも、手に取ってくれるだけで嬉しいですし、そうした方々の反応全てがフィードバックのようなものですので、すべてに価値がある。

ただ、思い返してみると、見本誌を手に取ってくれた方々に対する購入率は結構高い気がするので、ポスター類もそれなりに用意しましたが、歩いている人たちの目にとまるための努力はした分だけ効果があるかもしれないですね。

次回も出展しよう

落選する可能性はありますが、とにかく申し込みはするつもりでいます。昨年と同じような日程であれば10月開催。10月開催ってことは申し込みは7月くらいですかね。案外近い。

今回はnote上に公開していたコンテンツのストックがありましたが、現時点で新作には取り組めていないので、今回よりも苦労しそうな気がします。

でも、今回の楽しさをもう一度体感したいって想いはチーム全員にあるので、きっとなんとかすることでしょう。やると決めればなんとかなる。

私個人に関しても、今回はnoteのコンテンツを書籍化しただけで、本文の執筆はしてないのですが、なんか自分で書いたものも出してみたいですね。

さて、他にも運営の対応の素晴らしさとか、書きたいことはまだあるのですが、大分長くなってきたのでこの辺で。次回の技術書典でもお会いできたら嬉しいです。

#コピペテック #技術書典 #技術書典6 #売上公開

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