みんなが買わないから終売になるし、みんなが行かなくなるから閉店になる
こんな記事を徳力さんがアップしていました。
内容は記事にある通り、チョコフレークやキスミントが終売になるという記事です。私は以前からこの手の記事を見るたびに、なんでこんなことを記事にするのかな?と思っています。
みんなが買わないから終売になる
それ以上でもそれ以下でもないじゃないですか。コンビニの棚取競争は激戦です。そこに残れないということは売れていなということです。売れないから棚が取れない、棚に置いてもらえないから売れない、売れないから終売になる。それだけです。
その構造は、地域の百貨店、量販店、スーパーの閉店も同じです。みんなが買いに行かないから閉店するのです。
閉店セールをすると多くの人が訪れます。ノスタルジーもあるでしょうが、安売りが目当てです。そして、みんな口を揃えて言うのです。
「寂しい限りですね。もうずっと子どものころからそごうありましたから」
でも、言わないけれどそのあとの言葉あるはずです。
「でも、ここ最近は来てないです」
それが全てです。みんなが行かないから閉店するのです。
理由は選択肢が増えたから。まあ、それ以外もあるのでしょうが、圧倒的に買い物の選択肢が増え、その商品、そのお店を必要としなくなったのです。かつては、買い物と言えば駅前のデパートだけだったかもしれませんが、今はコンビニはあるは、郊外のショッピングモール、ネット通販だってある。その中であえて、今の駅前のデパートに行く選択を選ぶのか?
そして、「子供の頃からあるもの≒古臭い、流行りじゃない」という意識をどこかしらに持ってないでしょうか?
選択肢が多様化した中で、少し古臭いと思われるものは自然と選ばれなくなります。選ばれなくなると、当然ながら棚から消えていて、でも、棚から消えたことすら忘れている。
そして、終売になったというニュースを見て、そういえばそんな商品があった!子供頃食べていた!好きだった!懐かしい!なんで無くすんだよー!!っていう感想をSNSに書くのです。
「安いものは安いだけの理由があり、高いものは高いだけの理由がある」ように、「終売になるものは終売になるだけの理由」がちゃんとあるのです。
個人的には、
小売りのプライベートブランド(PB)の台頭だ。食品流通において、小売り側が大きなパワーを持つ中、ナショナルブランドの生き残りがかつてないほど厳しくなっている。
上記の分析は現象だけを捉えている、表面的なものだと思います。なぜPBブランドが台頭するのか?それは消費者のニーズなのか、小売りのエゴなのか、ナショナルブランドのブランド力の低下なのか等を冷静にみないとナショナルブランドの生き残りはさらに難しくなっていくと思います。安易な付加価値とか逆に首を絞めかねないと思います。
このあたりは機械があれば書いてみたいと思います。
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