視聴率という数字について思うこと①

いままでどこかで「視聴率」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

視聴率:地上波放送、BS放送、CS放送、CATVなどのテレビ放送のリアルタイムでの視聴を示す指標。

基本的には世帯です。日本の全世帯がその時間にテレビを何%見たのか?という数字です。視聴率50%であれば、日本国民の50%、約5000万人が観たとという風に使われたりします。(実際にはテレビ保有世帯の50%なので、人口の50%にはなりません)

調べているのはビデオリサーチ(VR)という会社で日本に1社しかありません。主にテレビ局、広告代理店、広告主にそのデータを販売しています。かつては、ニールセンもやっていたのですが、もうだいぶ前に撤退しました。

視聴率ハンドブック/PDF - ビデオリサーチ
https://www.videor.co.jp/tvrating/pdf/handbook.pdf

どのように調べているかが気になる人は上記リンクをお読みください。ビデオリサーチは現在日本で一番厳密に対象者設定を行っている会社です。というのは、視聴率を算出するためには母集団を設定し、その中から標本抽出を実施し、その人に調査をお願いするというステップが必要になるからです。

統計学を勉強になった人には当たり前のことですが、現在それを実施しているリサーチ会社ほぼありません。特にネット系は自分のところのモニター、あるいは借りてきたモニターで、大サンプルに撒いて、必要なサンプルが集まったら調査終了というやり方をしています。回収率がどのくらいあったか等をクライアントに報告しているところはなんか聞かないですよね?
NHKが世論調査を発表する時、回収率も同時に公表しているのは、自分たちが作った標本サンプル計画に対して、どれだけの回収できたかを表しており、調査が歪んでいないことを公表しているためです。つまり、早い者勝ちで回収をする調査は歪んでいる可能性が高いと言えます。

話がそれました。

視聴率の調査のサンプル数が少ないという意見も世の中にありますが、統計的にそのサンプル数で正確性が担保される(もちろん誤差を含む)もので実施されています。当然ながら、そこには経済合理性も働いており、サンプル数が増えれば当然正確性は増しますが、聴取コストがあがるため、そのぎりぎりにラインになっています。

先日、こんなやり取りをしたことがあります。

境さんという重鎮に私なんぞがご意見するということ自体がおこがましいのですが、、、。境さんはこのような記事を多数書かれております。

そういった意味において、このnoteを書こうかな?というきっかけをいただいた境さんには感謝しないといけないかなと思います。

そして、思いのほか簡単に書き終わることができないと今更ながら思ったので、このテーマは続きものとしたいと思います。(夕飯の準備しなきゃいけないので、、、)

今後は、
・視聴率とは何か?
・GRPとの関係性
・テレビ復権の未来

なんてことを書いていけたらなーと思います。(風呂敷広げすぎて、収拾がつかなくなるかもしれませんが、、、)

サポートを頂けると大変ありがたいですが、頂けなくても問題ありません。基本的にしょーもないことしか書けませんが、温かい目でみて頂ければ嬉しいです。