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アンナチュラルと檸檬

夢ならばどれほどよかったでしょう。

ドラマ『アンナチュラル』を先ほど見終わりました。

2018年の1月から1クールで放送されたドラマで、2018年の各賞を受賞しとても評価が高いドラマでしたが、私は見ておりませんでした。

どこにも行けない2020年夏に2日で見終わりました。1クールのドラマは10話くらいでテレビの尺なので簡単に見終わりますね。しかし、石原さとみがかわいい。ストーリー云々ではなく、まず石原さとみがかわいい。あざとい表情ががいい。それだけでまずドラマとして成立しています。

そして、その石原さとみのかわいさに負けず劣らずストーリーがいい。ちょっと強引なところやそこにリアリティはあるのかい?っていう部分はあるのですが、ストーリーラインがうまくつながっているので許せるし、そんなとき抜かれる石原さとみのあざとい表情でそういう細かいところは気にならなくなります。

もちろん、今更です。もう2年前のドラマなので、そんなの知ってるよ!リアルタイムで見ていたからっていう人もいるかもしれませんが、やはり今見る意味もあるんですよね。

第1話はコロナウィルスの話です。PCR検査のくだりもあります。一部では予言か!とも言われたみたいですが、コロナの予言と言えば、コンテイジョンなので、そこまでではないですが、そういう世界で我々はいきているんだなぁと感じました。


そして、問題は『Lemon』の方なのです。なんなんですか!この重い歌は。

もちろん、歌自体は知っていましたし、歌詞もある程度知っていました。なので、別れの歌だとは思っていました。恋愛の別れなのか、死別もあるかなってうっすら思っていましたが、、、

アンナチュラルを見ながらエンディングがLemonがかかり、すっげードラマの世界とあっているなぁと思って検索してみたら、このアンナチュラルのために書き下ろされたということを知りました。

もちろん今更です。今更だからこそ、この歌詞の重さがズドーンと来たわけです。

夢ならばどれほどよかったでしょう
未だにあなたのことを夢に見る
忘れた物を取りに帰るように
古びた思い出の誇りを払う

人の死は重いものです。そして、それは突然、予期せず、不条理に奪われ人の命には、さらに重さが加わります。そんな事件性のある人の死と隣り合わせの法医学者を主人公にしたドラマでは、そんな重いものがずっと纏わりついています。その前提でLemonの歌詞を改めて聞くと、自分が聞いていたLemonという曲が全く違う重みをもってきて打ちのめされました。


もちろんこれはドラマの話だし、曲の話です。しかし、今、世界中でコロナが蔓延している時、その人の命の重みについて考えるチャンスかなと思います。
一部では、コロナは風邪みたいもんだ!インフルエンザと同じだ!とか、死ぬのは老人と既往症がある人だけだ!といって気にしなくていいと言っている人がいますが、コロナで亡くなったその人にもその人の人生があり、家族や友人がいて、その人の死を受け止めるのです。

コロナにかかりさえしなければもっと生きれて人生を謳歌できたかもしれないのに。例えば、志村けん氏の時にも話題になりましたが、陽性になり亡くなれば、家族は面会もすることもできず、入院したと思ったらいきなりお骨になって帰ってくることになるのです。本人にお別れも言えずに。(もちろん、日々改善されているとは思いますが)

今更な今だからこそ、リアルタイムで見るよりも感じることが多くあるドラマだったかなぁと思いました。


最後に、タイトルと写真には特に関係はありません。


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