見出し画像

東大行った友達より成績良かったのに保育士になったら同窓会で言われること。

小中学と国立で、特に中学校から来た同級生はかなりの確率で頭が良く、医学部へ行った友達も多い。
今は何かしら経営だったり自分の好きなことで儲けている同級生も割と多いような(他人のことなので自慢ではない)。

中学校3年生の時に、隣の席の男の子は私立の高校へ行き東大へ行ったそうな。平日毎日塾に通い、授業中も塾の勉強をして高校の先取りをしていた。
「頭がいいんだなー」と、塾は週一、高校が決まったら塾も辞めて遅刻常習犯のような私はよくそんなに勉強するなーと見ていた。
しかしその同級生は不思議と公立受験には失敗して、中学校の最後のテストでも私のほうが成績が良かった(自慢)。むしろ最後のテストは秀才だらけの中で最高順位で、(いやいやいや、もうこのテストは高校受験に必要ないし、何のため?)と思ったけど、まぁ嬉しかった。

高校で色々あって短大の通信部で保育士資格の勉強をして(短大の通信部では成績1位で卒業して表彰されたけど、もはやそれは何の意味も持たなかったしこの先も意味なし)
保育士としては平凡。頑張ってもまぁ、特別昇格とかもなく過ごしてます。

25歳、30歳と5年おきに同級生が同窓会を開いてくれていて、そこで会った同級生何人かからいわれた。
「なんで勉強できるのに保育士してるの?」

あはは。
まぁお医者さんから見たらそうかもねーーーーー

なにせ、低所得だし。
短大出たら試験受けなくても資格もらえるし。

でもね、でも、
保育士も頭は必要だし、働きながら学んで自己研鑽するのとしないのとでは大きく違うのよー。

保育所保育指針をまずは読破して全て頭に入れてることが大前提。
子どもの発達を生活習慣全般、粗大運動、微細運動(造形など)、コミュニケーション、発語、言葉の理解、感覚などなど…たくさんの事と組み合わせ捉えて、更にクラス全員の発達は違うのでそれを捉え、
そこから個人のねらい、集団のねらい、そこから活動の内容を立て(それには発達に合う遊びや環境の膨大な知識が必要)、実践(考えるのとやるのとは全く違う!)、途中で子どもに合わせて環境の変更など、
それを振り返って子どもの姿や気持ちを捉えまたそこから…を永久に続ける。主体性を大事にしなくてはならないが、安全に衛生的には絶対。子どもはいつ何をするかわからないが、それを予測する。
更にそれを行事に展開したり、他のクラスと連携とったり、
その中に障害を持つ子どももいる。
保護者の家庭や仕事の背景、その方の性格など知った上での支援、
就学を見据えた上での支援、学校や地域との連携、

色々一応やってるのよー。

もちろん!!!!!もちろんどの専門職も、資格あるない関係無くどのお仕事も何かの形で誰かの役に立つ素晴らしい仕事であるし、子どもたちが大きくなって何か自分に合う役割を果たせるように、自信を持って選ぶ力を持てるように、選択肢が増えるように、出来るだけ周りの人ともうまくやっていけるように、
(それだけではないけど)
その基礎力を保育園にいるうちに、出来るだけ持てたらなーと思いながらお仕事しています。

だから、保育士になって「もったいない」というのは思ってはない。
もし学生時代にお金があれば、別の道を選んでならなかったかもしれないけど、今の道を選んだから出会えた友人や上司や同僚がいるので、もったいなくはない。

35歳でまた同窓会があるから、そこで「頑張ってるね」「お互い頑張ろう」と言えるようにこの1年間やれることをやろうと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?