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「障がい者」じゃなくて「障害者」と書く理由。#STOP漢字刈り

「障害者」と書く生涯を送ってきました。

なぜ「障害」と書くかというと、

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障害とは、
人の側ではなく、
社会の側にある。
つまり、障害者というのは、
社会にある障害と
向き合っている人たちだから

障害者と書くべきです。

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みたいな理由はとくになく読みやすいから」です。

障害者の性について、障害者と健常者みんなで考えよう。
障がい者の性について、障がい者と健常者みんなで考えよう。

上のほうが読みやすくないですか?

仕事でどうしても「障がい者」という表記にしてほしいと言われたらそうしますし、「障がい者」って書いてる人に対して、負の感情を持つことはありません。ちなみに上の「障害者」表記の考え方は、NHKでしてコレ好きなのですが、スタンスとしては、乙武洋匡さんが「字面だけ変えても意味ないんじゃない?」と言ってた気持ちに近いです。

漢字ネタが好きなのは、べつにいいんです。

「吐」という漢字は「口」と「+」と「-」でできている。 マイナスのことを言わなくなると「-」が消えて「叶」う。

こういうのみんな好きですよね。ぼくも好きです。でも、漢字って、中国の人たちがつくっただけですから、マジで深刻に考えて、揚げ足をとるように検閲しなくてもいいのではと思います。

「障害者」と「障がい者」どっちがいいか議論する時間するより、絶対もっとほかにやることがある。「下さい」と「ください」も、どっちでもよくて「下さい」を見た人が、やさしくスルーしてあげればよいと思う。もっと大事なことがあるはずだ。漢字へのツッコミは、仕事で龍角散なめながらしゃべってる人がいて「それどうよ?」と異議を唱え、8時間会議を止めるくらい、大事なことを止めてしまっていると思う。

「日本障害者スポーツ協会」は、2014年8月に「日本障がい者スポーツ協会」に変えてるんですが、その議論の時間も、ロゴ変えたり、名刺刷り直したりする時間もお金ももったいないです。円周率のノリでまた「障害者」に戻るかもしれません。

スマホやパソコンの予測変換候補が1つ増えるぶん、思い出が1つ増やせなくなると考えたほうがいい。「アボガド」でも「アボカド」でも意味は伝わるし、「いばらぎ」でも「いばらき」でも問題ないし、「島根」でも「鳥取」でも大差ない。いや大差あるか。ともかく漢字刈りに対しては「どっちでもいい」とみんなもっと言うべきです。

でもやっぱり、どっちでもよいのですが、「障がい者」ではなく「障害者」にこだわりたいです。

「障害者」の立場になって考えてみると…

2007年ごろから「障がい者」と書くべきという声が出はじめたそうですが、「障害者」の気持ちになって考えてみますと、「障害者」はそれまで「障」と「害」と「者」のトリオで、半世紀以上やってきたわけです。パフュームよりも、ロバートよりも、長いことやってきてます。それなのに、誰かの好みで「害」はトリオから脱退させられる。「害」がかわいそうすぎます。センターなのに。

というわけでこれからも「障害者」と書きます。


話の途中で出てきましたが、下のポスターは、龍角散さんにTwitterで提案中です。


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