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ポケモン日中交流戦の感想

※イラストをお借りしました。
 先日、日本のトッププレイヤーと中国勢との交流戦が行われ、日本勢の配信では大きな盛り上がりを見せました。私も視聴者として楽しみました。しかし、チャット欄が荒れ、Twitterでは賛否両論の対戦もありました。それについて思ったことを述べていきます。


1.自己紹介



2.ゴチルゼルの強さについて


 先月のS29ではゴチルゼル入りの構築が最終5位の方を含め複数見られました。カイオーガやザシアンは、トリトドンやヌオーのような特定のポケモンでしか受けられませんが、ゴチルゼルはそのようなポケモンに繰り出すだけで勝ちに繋げることができます。トリトドンやヌオーがゴチルゼルに抗うためには、きれいなぬけがらやグロウパンチを採用することになり、著しく性能を落としたり、そもそも後出しが難しい性能になったりします。よって、ゴチルゼルが構築に存在するだけで受け切ることがほぼ不可能になります。実際に私もそのような構築を使用してみましたが、お互いに削り合って負ける対戦はあっても、受け切られて負けるような対戦はあまりありませんでした。構築に入れるだけで受け選出に圧力をかけられて、殴り合うような選出をすることが難しい構築に選出してしっかり刺さるようなポケモンが、使用率がまだ58位(5/16時点)であることに私は驚いています。



3.荒れた日中交流戦の対戦


 バンビーさんと神谷月音さんの対戦は、20分まで中国勢のゴチルゼルが眠り続け、対戦時間のほとんどを急所待ちするいうものでした。日本のトッププレイヤーでもゴチルゼルに薄い構築なら、急所待ち以外の展開を作れませんでした。一回の急所では突破しきれないこともあり、やはりゴチルゼルは強いポケモンだと思わざるをえません。しかし、代り映えしない画面に対して、おもしろくない、つまらないというコメントが流れたり、SNSでも交流戦というエンターテイメントでそのような対戦になるゴチルゼルは相応しくないという意見があったりしました。



4.企画者の意図とは


 私は各々がベストの構築、立ち回りで本気で勝ちを目指す姿勢は素晴らしいものだと思っています。視聴者もそのようなプレイヤーが行うレベルの高い対戦を楽しみにしていたことでしょう。しかし、悲しいことに今回はエンターテイメントとして楽しもうとしていた多くの視聴者が置いてけぼりになるというギャップが起きてしまいました。私は企画者の意図を詳しく知りませんが、今回の大会の企画者が視聴者に楽しんでもらうという意図なら失敗だと思います。しかし、レベルの高い対戦を見せたいという意図なら、ゴチルゼルを使用するということは間違っていないと思います。ただ、大多数の視聴者のニーズのことをあまり考慮できてないと感じました。再びこのような企画が行われるなら、あらかじめ準備したり、それができなくても終わった後に説明したりなど多くの人に楽しんでもらうための配慮をしていくべきでしょう。そうすることで、主催側もより満足できる結果が得られるはずです。

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