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映画「PADMAN」を観て、2019年は女性が主導する社会の幕開けになればいいなと思った話。

昨日、会社の女性社員二人に「ぜったい観るべきですよ」と促され映画を観にいきました。その名も「PADMAN」、副タイトルは「5億人の女性を救った男」。率直に感想を書くと「とても良かったので是非みなさんもみて欲しい。とくに男性の管理職のひとは」です。

インドで工務店技術職に就く男性が、結婚して生理の諸問題を知り、妻のために「安価な生理用ナプキン」を開発すべく孤軍奮闘する物語。とても素晴らしいストーリーなのですが、これ実は「実話」らしいです。自分のパートナーのためにナプキンを開発し、インドに普及させた男性がいるという事実がもっと広まってほしいと思うし、そういう社会性の強いビジネスが日本でも増えていけばと切実に思います。

すでにハフィントンポストさんが取材してくれていました。さすがハフポさん。素敵な内容なのでこちらもぜひ読んでみててください。このインタビューの中にもでてくるし、映画の中のスピーチにもでてくるテーマが「女性主導の社会」についてです。

「僕は次の世代についてこんな風に考えています。男性が力を持つ世界ではなく、女性たちがリーダーシップを取る世界を見てみたい。女性を支えて、力を発揮してもらう。そしたら、世界そのものの色が変わり、すごく美しい色を持った世界になるんじゃないかと思っているんです」

これまでの社会は、誤解を恐れずにいえば、男性が主導してきたものでした。化粧品だって、医療だって、生理用品だって、男性が主導する会社でつくられてきています。その一つの証拠として、「日本の上場企業の女性役員数」は、2018年でようやくたったの「4.1%」になったそうです。

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ざっくり言ってしまえば、日本のマーケットの半分は女性のはずです。女性が専用に使うものですら、その中身をあまりわかっていない男性が管理職についているケースがゴマンとあります。2017年時点の数字でいえば、議員数だって13%(世界142位)で、管理職数は7%と世界先進国でワースト1位という記録になっているそうです(国際会計事務所グラントソントン調べ)。

今の日本の問題点は(たくさんあるけれど)、意思決定権の「高齢化」と「男性主導」にあると考えています。言い換えれば、これから先の日本がよりよい国になるための鍵は「意思決定権」の「若年化」と「女性化」にあります。今の男性主導社会から、女性主導の社会に移行していけば、きっと様々な変化が起こるであろうと想像します。より美しく、より優しく、よりしなやかな社会になるだろうと思うのです。もちろん、すべてが変われということではなく、よりバランスの取れた社会になってほしいという話です。

日本人初の女性総理は、きっともう、この世にいる。

これは、奈良新聞社“国際婦人デー”の広告で、西島知宏さんが書かれたものです。たったの一行で想像力を掻き立てられるし、「そうかもしれない」「自分かもしれない」ということを考えさせてくれる、素敵な広告だと今でも思います。

ただ、この広告も10年以上前のものです。まだまだ進んだとは思えないし、これからだろうと思います。でも問題がある、とうことは、より良い方向に変化できる可能性があることの証左でもあります。

そんなわけで、僕は日本のあらゆる場所での意思決定権の「若年化」と「女性化」を応援し、推進していこうと考えています。

その兆しも見えてきています。若い女性の素晴らしい経営者も生まれてきているし、会社のメンバーも女性の活躍が著しいです。まずは、自分の周りから、その流れを加速していきたい。2019年に掲げていきたいテーマなので、誰もいない年末のオフィスでひっそりと書きました。日本人初の女性総理は、きっともう、この世にいる、と信じながら。

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