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あなたの会社がフランス語圏アフリカに進出するべき理由


アフリカ進出、まだ間に合いますか?

※今回は、アフリカでグローバルプロジェクトを推進しているメンバーによる執筆です。

突然ですが、あなたの会社は、すでにアフリカに進出していますか?それともこれから進出を検討しているところでしょうか?もしまだであれば、進出するにはもう手遅れだと思っていますか?または、早すぎるとお考えでしょうか。

アフリカが「地球最後のフロンティア」と呼ばれて久しいですが、今後もまだまだ成長が見込まれる大陸ですので、今から進出しても決して遅くはありませんが、早すぎることもありません。

アフリカ市場の成長の余地

なぜなら、モノやサービスが飽和状態で、人口も右肩下がりであるため今後の成長が見込みにくい日本の市場に対して、アフリカでは今も最低限のモノで暮らす人が多く、その一方で人口は世界でももっとも増加しているため、あなたの会社の商品やサービスを販売する大きなチャンスが広がっているからです。2050年には世界の人口の4分の1がアフリカ人になるとも言われています。

例えるならば、日本での商売が、なみなみと水が溢れた小さなコップに水を注ごうとするのに対して、アフリカは大きなバケツにまだほんの少ししか水が入っていない状態と思っていただければよいかもしれません。


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「なぜ」フランス語圏アフリカなのか

しかし、アフリカへの進出といえば、南アフリカ、エジプト、ケニアなどを思い浮かべる方が多いと思います。確かにこれらの国々は、経済規模や人口、インフラの発展などが比較的整っており、日本企業がビジネスを展開しやすい環境が整っていると言えるでしょう。これらの国々は、英語でのビジネスが可能ですので、日本企業にとって比較的コミュニケーションがとりやすいというのも大きな理由だと考えられます。

しかしながら、ここであえてフランス語圏という難易度が高そうな市場に進出するべき理由を3つ挙げます。

友好関係が構築しやすい:
日本とアフリカの間には、西欧諸国のような歴史的なしがらみがないため、友好関係を築くための障壁が少ないと考えられます。むしろ、過去の戦争を乗り越えて世界有数の経済大国に成長した日本に対して、勤勉な人々の国と敬意を抱いてくれているアフリカ人は少なくありません。


文化的親和性が高い:
日本とアフリカのいずれも伝統的にコミュニティが強く、上下関係が比較的重視されるなど、文化的に類似点が多く、親和性が高いと考えられます。


日本に対する親近感:
フランス語圏アフリカの国々は、フランス語の情報量が多く入っています。もともとフランスと日本は文化的に相思相愛と言われていることもあり、日本のアニメや漫画などに幼少期から親しみ、日本にあこがれているというアフリカ人も少なくありません。

アフリカでは、トヨタをはじめとする日本車が最も多く走っており、ソニーやキヤノンの製品など、日本の技術力や品質に対する評価も非常に高いです。このように、日本と相性が良いとみられるフランス語圏アフリカの国々ですが、残念ながら進出している日本企業は数えるほどしかありません。


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言語が言い訳にならない時代がきた

確かに英語でのコミュニケーションがとりにくいのはハードルの一つではありますが、だからこそ、むしろ狙い目で、そこにチャンスがあるのです。
そこそこ大きな企業では、英語が話せるスタッフを抱えていることも珍しくありませんし、近年ではDeepLや生成AIなど、異なる言語でのやりとりを容易にするサービスが次々と生まれていますので、言語を言い訳にして進出しないのはむしろもったいない、と言えるでしょう。


アフリカ市場で求められる商品とは

さて、それでは実際にどんなモノが売れるのでしうか。アフリカ市場において注意しなければならないのは、日本で販売しているような高機能で高価格な商品はこの地域でのニーズが少ないということです。


頑丈でシンプルな製品:
アフリカでは電力の供給が不安定で、インフラの整備も進んでいない地域が多いため、むしろ機能を絞った、頑丈で、使いやすくシンプルかつ、低価格な商品が最も望まれています。

教育サービス:
この地域ではより良い仕事につくために、少しでもスキルを高めたいというニーズが高いです。今でもExcelなどの高いスキルを持つ人材はどこでも求められていますので、Excelの知識を手軽に身に付けられるアプリなどの教育サービスも需要があるでしょう。

「日本」というブランドのついたサービスを比較的入手しやすい価格で提供することで、一定数の顧客の確保が見込めます。
また、長期的には「日本のファン」を更に増やしたり、日本企業の進出の手助けをするような人材の獲得につながる可能性もあります。


文化と時間の感覚の違いを理解する

このように、未来の成長市場であるアフリカの中でも、フランス語圏の国々には日本企業にとって大きなビジネスチャンスが広がっているといえます。
しかし、現地の風習や時間の感覚の違いを理解して、対応することが重要です。

困難はありますが、それを乗り越えてフランス語圏アフリカに進出することで、あなたの会社は次世代に向けて大きく成長を加速することでしょう。


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