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仕事に命をかけるな、かけるのは知恵と志とお金

仕事に命をかけない

仕事に命をかける。

命をかけて仕事をする。

とても力強い言葉です。

しかしながら、その言葉を発する際、本来きちんと考えるべきことを放棄していたり、美しい言葉に酔いしれてしまったり、していると、それはそれで危険です。

仕事に命をかけるな」とは仕事は本来生きていくためにやるものであるという考え方に基づきます。

一所懸命に仕事をやることは大切。

でも、会社の資金繰りに行き詰まって自殺したりすることはもっての他です。また、身体を壊すほど苦労を重ねて病気になってしまっては元も子もありません。

10年、20年、30年と長期に渡ってビジネスを続けていくためには、常にギリギリの状態に追い込まれているとなかなか精神的にも厳しいものがあります。長くやっていると、必ず景気の変動があり、大地震のような天災も起きれば、今年のような予期せぬ災禍が降りかかってきたりします。

こうした様々な変化に対して柔軟に対応し、できるだけ平常心で仕事に臨める状況を作るにはどうすれば良いのでしょうか。

仕事に知恵をかける

まず「仕事にかけるのは知恵」です。

誰のために、何を、どのように行うのか。

また、その仕事をやるにあたってどうやったらよりスムーズにできるのか、どうやったらその効果がより発揮できるのか、常に仮説と検証を繰り返していくことがポイントです。

先手先手で知恵を絞ればたいていの仕事はなんとかなります。一方で、後手後手に回り、思考停止状態に陥ってしまうと、行動が止まり、変化の波に飲み込まれます。


仕事に志をかける

次に「仕事にかけるのは志」。

仕事を単に売上を上げるため、自分の給料を増やすためだけにやっていると、仕事が上手く行かなかった時や何かトラブルが起こった時にすぐに諦めてそこから逃げ出して別の道を探したりします。

しかし、

「当社はこういう人の役に立ちたい」

「世の中のこんな問題を解決したい」

という志がしっかりあれば、多少の困難にぶつかっても、なんとかそれを乗り越えようとするのではないでしょうか。

なお、我々はこの志を明らかにするために、プロファイリングを通して、価値判断の基準となるコアコンセプトを言葉にすることにも取り組んでいます。


仕事にお金をかける

そして、「仕事にかけるのはお金」。

創業当初などまだ売上が安定しない時はなるべくお金をかけずに仕事を行うことが多いかと思います。でも、時間は有限。事業を長く続けていくためには、お金を使ってレバレッジをかけていく必要があります。

お金をかけることは一時的にお金が出て行くので、とても嫌がる人もおられます。けれども、お金は回してこそ、初めてその真価を発揮するので、お金を貯めているだけでは長期的に減りこそすれ、お金が増えることはありません。

少し勇気のいることですが、お金と真正面から向き合うことで資金繰りを把握し、仕事にお金をかけられる状況をできるだけ早めに作りましょう。


なお、タイトルの「仕事に命をかけるな、かけるのは知恵と志とお金」は以前弊社で作成した「超キャッシュフロー経営実現のための100の実践チェックリスト」のNo.1に書いたものです。

経営者が本来持っているその力を100%発揮するためには、まずはキャッシュフローの安定がベースとなります。そして、単に数字に追われるキャッシュフロー経営ではなく、社員一人ひとりが数字という共通の指標にしながら、仕事に自立的に取り組めるようになると、会社も持続的に成長していきます。

そんな状況を実現するためのチェックポイントを100個にまとめています。より良い会社を目指す経営のチェックリストとして、ご活用いただければ嬉しく思います。
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