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500円のサービス券を巡る攻防戦(女子大生VSラーメン屋編)

「これって、500円引きじゃないんですか?」

ランチに入ったラーメン屋さん。女子大生らしきお客さんと店員の人がレジのところでちょっともめています。

「いや、これはそうではなくて・・・」

座った席がちょっとレジから離れているため、詳しい話の内容までは分りませんが、どうもお客さんが持っていたサービス券を巡って見解の相違がある様子。

女子大生グループの中には欧米人っぽい人もいたので、留学生グループが日本語がよく分らずに店員さんを困らせているのかなあと思いつつ、私はラーメン&餃子を食べていました。

女子大生もしばらく粘っていましたが、最後には納得した様子で「ごちそうさまー」と言い残してお店を出ていきました。

その後、私も食事を終えてレジへ。会計を済ませると、店員さんから「これ使って下さい!」とサービス券を渡されました。

そこに書かれていたのは「ラーメン500円 サービス券」。

これでようやく先ほどの誤解の内容が判明しました。すなわち、ここのラーメンは定価600円。それが、このサービス券を持ってくれば、100円引きの500円で食べられるという仕組みだったのです。

一方の女子大生は以前にもらったサービス券を見て、どうもラーメンが500円引きで食べられると思っていたようです。

ラーメン一杯600円のお店で、500円も引いたら大赤字です。

私はそのラーメン屋さんに何回も通っているので、「ラーメン500円 サービス券」をもらっても、すぐに100円引きなんだと思ったのですが、しかし、その店をよく知らない人がそのサービス券だけ見たらどのように考えるでしょうか。

おそらく、先の女子大生のように500円引きで食べられると考える人はいるのではないでしょうか。そのサービス券だけ見ると、確かに500円のクーポン券のようにも見えるのですから。

今回のサービス券。表現方法にちょっと工夫が足りなかったように思います。

サービスを提供する側はどうしてもこちらサイドの常識に立って、物事を考えがちです。しかし、サービスを受ける側は必ずしもこちらの常識に沿って考えたり、動いたりする訳ではありません。

たかがラーメン、それどラーメン。100円を笑う者は100円に泣く。今回のラーメン屋さんのサービス券は他山の石としたいと思います。

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