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メタルコア名盤&キラーチューン100選 #3

51:Inhale - Heaven & Hell

日本のバンドです。
日本のメタルコアシーンがそれほど大きくなかった時代の伝説のバンドです。
メロデス的な疾走感のあるリフ、そしてタフなボーカルスタイル…
メタルコアとして非常に完成されたアルバムだと思います。
アルバム入手困難で試聴が少し難しいかもしれませんが、是非チェックして欲しいアルバムです。
ジャケットかっこいいなと思ったらBMTHと同じSons of Neroのデザインでした。

52:In Hearts Wake - Earthwalker

オーストラリアのバンドです。
なにはともあれオーストラリアは環境保護をテーマにしたバンドが多いです。自然が猛威を振るう昨今、自然崇拝が根強いオーストラリアでの動きが活発になるのは、なんとなくわかる気がします。
さながら〝大地の代弁者〟とも言えるでしょう。
ブルータルめのボーカルスタイルとオージーメタルコアの流れを汲んだ音楽性です。最近はニューメタルコアのニュアンスも取り入れてきていますね。

53:I Prevail -Lifelines

アメリカ、ミシガン州のバンドです。
こちらもメタルコア第2世代のバンドですね。下手したらメタルコア第2.5~3世代かもしれません。
Lifelinesのようなニューメタル的な曲もあれば、いきなりStuck in Your HeadのようなA Day To Remember的なイージコアな曲があったりします。とにかくノリやすくてフックが効いてるので、とてつもない速度で大ブレイクしましたね。
最近では珍しくなったツインボーカルスタイルも魅力の一つです。キャラクターがしっかり立ったクリーンボーカルはとても魅力的です。
2019年リリースの2ndアルバムTraumaはチルポップ辺りの音楽性積極的に取り入れ、グラミーにノミネートされるなど、精力的でメッセージ性の強い楽曲が多い彼ら。
次回作で更なる進化を遂げていそうですね。

54:I See Stars - New Demons

アメリカ、ミシガン州のバンドです。
エレクトロ×スクリーモといったスタイルでしたが、徐々にポストハードコアへのアプローチを強めていきました。
何よりクリーンボーカルのメロディセンスが強かったのが、他のピコリーモバンドとの差をつけた部分だったと思います。
アメリカンポップなメロディはメタル初心者にも聴きやすくキャッチーなので、メタル初心者に是非お勧めしてあげてください。
個人的にはリミックスアルバムであるNew Demons Remixesが電子音がバチバチしてて最高です。

55:Issues - Black Diamonds

アメリカ、ジョージア州のバンドです。
登場時は他に似たような音楽性のバンドがあまり居なく、本当に新しいスタイルだと思いました。
Djentyなリフワーク、圧倒的な歌唱力のR&B的なメロディーライン、ニューメタルにも通ずるタテノリやスクラッチ音、リズミカルなスクリーム、EDMライクな電子音…
斬新なサウンドでしたね~
メタルコアという音楽の可能性を更に拡張してくれたバンドだと思います。

56:It Dies Today - The Caitiff Choir

アメリカ、NYのバンドです。
正統派メタルコアのバンドがたくさん活躍していた2000年代初頭のバンドです。
少しだけスクリーモ的なニュアンスもあるバンドです。
それはおそらく、リフやコードが明るめだったりクリーンボーカルの声質やメロディーラインだからといったところでしょう…
とはいえ紛れもなくメタルコアサウンドです。

57:I The Breather - Life Reaper

アメリカ、メリーランド州のバンドです。
とにかく刻みがはえぇぇぇぇぇ!
サビにあたる部分で泣きが入るのも匠を感じます。
このアルバムからはクリーンボーカルや電子音のエッセンスも取り入れ、一味違った進化を見せてくれています。
復活を果たしたので今後の活動が楽しみなバンドですね。

58:Killswitch Engage - The End of Heartache

アメリカ、マサチューセッツ州のバンドです。
メタルコア三幻神〟の一柱ですね。
いわゆる叙情系のニュアンスをいち早くメタルコアに取り入れたバンドでもあるでしょう。
ジェシー派かハワード派で度々論争があるバンドですが、結論どっちも良いんですよね(笑)
フェードアウトで曲が終わる現象は“Killswitch Phenomenon”と呼ばれ世界中で用いられています。嘘かホントかはあなたで確かめてください。

59:Lamb of God -Ashes of the Wake

アメリカ、バージニア州のバンドです。
いろいろな要素が混ざっているメタル的は何でもメタルコアとされてしまう典型のようなバンドですね(笑)。
このバンドを「メタルコアではない」とする人もたくさん居るかと思います。
とにかくパワフルでワイルドなグルーヴのあるバンドですね。
このアルバムはメタルコア史に刻まれる名盤だと思います。

60:Landmvrks - Fantasy

フランスのバンドです。
ハードコアだったり、プログレッシヴメタルコアだったり、エスニックだったり、メタルファン的ハッピーセットなスタイルのメタルコアバンドです。
そのスタイルの成り立たせているのは、ボーカルのFlorentの表現力の高さがあってでしょう。
ラップ的スクリームからエグいLowグロウル、そしてクリーンボーカルも全て一人でこなしています。尚、ライブでも劣化なし。
説明だけだと音楽性がゴチャッとしてそうですが、ストレートなメタルのかっこよさがあるのでおすすめです。

61:Like Moths To Flames - When We Don't Exist

アメリカ、オハイオ州のバンドです。
割と早いタイミングからニューメタルコア的な音楽性だった様に思います。
ポストハードコアともまた違う独自性と、随所で見られるブレイクダウンと
BLEGH!!がノリノリになれますね。
オルタナティヴテイストなクリーンボーカルも癖になります。
諺が要所で用いられるのも知的な感じで素晴らしいですよね。

62:Madison Affair - Teenage Time

ドイツのバンドです。
チャグ+電子音を突き詰めたような音楽性ですね。
クリーンボーカルにオートチューンを使ったり、一見チャラさも感じますが俄然メタルしてるんですよね。むしろたまに“鉄臭さ”みたいなものも感じます。早い曲が多いのも、ガッツリ落としてくれるのも、まさにメタルに目覚めた“青春時代”、あの青臭さを思い出させてくれる一枚ですね。

63:Memphis May Fire - Challenger


アメリカ、テキサス州のバンドです。
初期はサザンロックテイストでしたが、徐々にサザンロックはあくまで要素の一端となり、近代ポストハードコアを形作ったバンドとまで成長しました。歴史的に見ても第2世代のメタルコアのアイコン的な存在です。ボーカルのMatty Mullinsはスクリームとクリーンボーカルの境界線が無く歌いあげるボーダレス系ボーカルの完成形とも言えます。上手すぎます。個人的には現代のChester Benningtonだと思っています。
3枚目の今作で、洗練され完成した作品を作り上げていました。この後出てきたバンドまでも全て過去のものにしてしまったとも言えるでしょう。

64:Misery Signals - Controller

カナダのバンドです。(アメリカ合衆国ウィスコンシン州)
この辺りのバンドはメタルコア100選に入れるか非常に迷いました。
プログレッシヴでエモーショナルでハードコアなバンドです。
丸くまとめると叙情系メタルコアという感じでしょうか。
このアルバムに関しては他の作品に比べて、良い意味でシンプルで噛み砕きやすい作品かと思います。
ギターのメロディーがとにかく美しいので、泣き好きな方は是非チェックして下さい。

65:Miss May I - Monument [Deluxe]

アメリカ、オハイオ州のバンドです。
2000年後半に入ると正統派メタルコアのムーブメントも落ち着きを見せていました。
そして徐々にメタルコアシーンはメタルコア第2世代へと緩やかに移行し始めていました。
その時に現れた正統派メタルコアの正統派後継者がMiss May Iだと思います。
メタルコアが本来持つリフと疾走感はそのままに、第2世代の特徴でもある極悪なブレイクダウンを持っています。
当時は「新しいけど正統派なメタルコアが来た!!」と歓喜した思い出があります。
1stアルバムApologies Are for the Weakも名盤ですので合わせて聴いてみて下さい。

66:Motionless In White - Creatures

アメリカ、ペンシルベニア州のバンドです。
ホラー、ゴシックな世界観が特徴ですね。
ニューエイジのMarilyn Mansonみたいな呼ばれ方もしてます。
初期はメタルコアにシンセを取り入れたスタイルでしたが、最近はニューメタルコア化してますね。
近年の楽曲はV系からメタルへの入り口にもなるでしょう。

67:MyChildren MyBride - Lost Boy

アメリカ、アラバマ州のバンドです。
王道なメロディックメタルコアですが、初期の頃から重いところはとことん重いスタイルでしたね。要所に古き良きハードコア成分が入るのが最高です。
ハードコア的な“極悪”なビートダウンが強くなれます。
何故かジャケだけ毎度毎度、永遠にブラックメタル臭いんですけどね(笑)

68:Myka Relocate - Lies to Light the Way

アメリカ、テキサス州のバンドです。
この当時はエモいクリーンボーカルと、エグみの強いスクリーマーという構図がよくあったように思います。(大体どちらかが脱退するんですが…)
We Came As Romans直系のサウンドですが、圧巻のクリーンボーカルとダレの無い疾走感に吹き飛ばされます。Doublespeakなんかは本当にWe Came As Romans直系な曲です。
隠れた名盤的立ち位置ですが、全体的にキラキラしたシンセパートも多く入り、とにかく煌びやかで豪華なサウンドプロダクションが最高の一枚です。

69:New Breed - Heart Racing Moments for All Lovers & Haters

日本、東京のバンドです。
エレクトロコア好きにはたまらないサウンドではないでしょうか?
今シーンに存在していれば、大ブレイク間違いなしかと想像出来ます。
突き抜けるようなハイトーンのスクリーモ的なクリーンボーカルのサビが最高です。
メロディーセンスがズバ抜けています。一度聴いたらもう歌えるキャッチーさです。
Crossfaithが好きな人は必聴です‼︎

70:Northlane - Discoveries

オーストラリアのバンドです。
Parkway Drive、I Killed The Prom Queen以降
、オーストラリアのシーンはそれほど大きな動きもなく、しばらく沈黙していたように思います。
そんな時、彗星の如く登場したのがNorthlaneです。近年のオーストラリアにおけるメタルシーンの火付け役だと思います。
ヘヴィなプログレッシヴメタルコアサウンドで一躍ヒットしました。
ボーカルのメンバーチェンジを基準に前期後期どっちが好きか論争があります。(最新アルバムAlienはそれともまた違ったサウンドな気もします。ニューメタルコアっぽいです)
ともあれ全期間クオリティーの高いメタルコアサウンドを聞かせてくるので、現代シーンにおいてマストチェックな存在です。

71:Novelists - Souvenirs

フランスのバンドです。
仏産プログレッシヴメタルコア人気の火付け役だと思っています。特に日本のメタルファンの間では絶大な支持があると思います。
繊細なでエモーショナルなアルペジオ、テクニカルでオリジナリティー溢れるメタルコアリフ。
ボーカルのスクリームのフロウもリズミカルで良いですよね。
Djent的プログレッシヴな曲もあればブルータルなハードコアナンバーもありアルバムを一気に聴けます。
このアルバムは捨て曲が一斉ない超高完成度の作品なっております。神曲のオンパレードです。
まだ聴いた事のない方は是非チェックして下さい!!

72:Obey The Brave -Young Blood

カナダのバンドです。
ハードコア成分50%、メタルコア成分50%といった感じのバンドです。
曲の中で5:5であったり、Get Realのような超ハードコア寄りな曲もあります。しっかりメタルコアリフがある曲もあります。
そしてメロディックな泣きもあるのがこのバンドの強みだと思います。
Despised Iconのボーカルとしても有名なAlex Erianのボーカルワーク、ステージングが秀逸ですよね。
Despised Iconの時よりグルーヴィーなスタイルでノリノリになれます。

73:Oceans Ate Alaska - Lost Isles

イギリスのバンドです。
テクニックに関しては全パート超絶技巧です。
特にドラムに関しては手数足数が多すぎてプレイスルー動画を見ても百式観音すぎて追えません。「これ早送りにしてないよね!?」と疑うレベルです。他のメタルコアバンドとは一味違うブルータリティーもあります。
怒涛のエクストリームパートからエモーショナルなパートへの突然の切り替わりにも注目したいバンドですね。

74:Of Mice & Men - The Flood (Deluxe Reissue)

アメリカ、カリフォルニア州のバンドです。
・初期はスクリーモ的なサウンド
・中期は刻み中心のメタルコアサウンド
・後期はオルタナティヴメタル、ニューメタル寄りなサウンド
メンバーの変遷と共に音楽性も変化して来たバンドです。
このアルバムは音楽性が変わる過渡期と言えるんですけど、それ故にいろいろな要素が混ざっていて最高です。
ニューメタル的なノリやすさもあれば、チャグい刻みもある、そしてクリーンボーカルはスクリーモテイスト。
バランスが最高なんですよね。
どの時期のそれぞれ違った良さがありますよね。そしてクリーンボーカルのメロディーがどれも強い!!
Ohioisonfireは間違いなくキラーチューンです。The Depths、Let Live、O.G. Loko、I'm A Monsterなども最高です。

75:Our Hollow, Our Home - Hartsick

イギリスのバンドです。
CORE TUBEイチオシのメタルコアバンドです。
泣き、メタルコアリフ、Djentyなブレイクダウン、キャッチーなクリーンボーカルのサビ…
そのどれもが高次元かつハイクオリティでまとまっています。
新世代メタルコアのマスターピースと言えます。スキップする曲がありません…
全てのアルバムが神盤であり、何処から聴いてもハズレは無いでしょう。

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