NFTのロイヤリティ

NFT(non-fungible token)というと、ブロックチェーン上に記録される一意で代替不可能なデータ、ようはインターネット上で画像、動画、音楽などのデータを唯一無二のものとして扱うことができるという事は、もう大分知られてきました。
昨年まではNFTというの海外だったり一部関心がある人が取り扱うイメージが強かったですが、最近は楽天やLINEも取り組みに名乗りをあげてきました。

私たちの身近なところでは、Jリーグやbリーグが公式映像をNFT化して取引を始めましたね。
動画版トレーディンカードのようなものを目指しているのでしょう。NBAのtop shot が先んじて始めていました。

J.LEAGUE MOMENTS

B.LEAGUE PARK (2022/6/4 サービス開始)

トレーディングカードのようなものは、分かりやすいですね、まずトレーディングカードの様にNFT化したものをファンの方々に購入いただき、生き渡ったら、ファン同士で交換や買取などが発生し、当然ながら取引量も増えてくる。


今回はそれだけではないNFTの特徴の一つである、ロイヤリティの話になります。
これまでは例えば絵画などのアートは、最初に売り渡した際の金額が、その画家の得られる100%の利益となります。その後価値がついて大きな金額で転売されたとしても、転売した人に利益が渡るだけで、画家には一銭も入りません。

これがNFTによる管理となると、クリエーターに転売時に一定のロイヤリティが入る仕組みを作る事ができます。

オープンシーのクリエーターロイヤリティ設定画面 画面上のCreator Earningsがロイヤリティにあたる部分

GMO NFTから、
坂本隆一の戦場のメリークリスマスの楽曲がNFT化されて売りに出されているが、ロイヤリティが20%に設定されているのが分かる。

NFTのロイヤリティ設定のイメージ

もし、ゴッホの時代にこの仕組みがあったら、人生は変わっていたかもしれませんね。

これは最初のJリーグやbリーグなどでのNFTトレーディングカードでも同様のことが可能です。
人気のある選手に対してロイヤリティが渡る事も可能ですが、これまでの放映権や物販などとは別な収入源となりうる可能性があります。
マーケットプレイスでの取引が盛んになるほど、発行元にロイヤリティが入ってくるわけですから、このようにNFTに限らず、「データに価値」がつけられるというweb3.0の世界では、新たな価値創造方法が模索されています。

「STEPN」という、歩いたり走ったりすることで稼ぐNFTゲームも出てきました。
歩いたり走ったりすることで、暗号資産を取得することができるというものです。

こちらも最近までは、SOLという暗号資産を使用するため、利用するために少しハードルが高かったのですが、取り扱える取引所が日本にも増えてきたため、取り組みやすくなりました。いずれ、こちらのお話もさせていただければと思います。

それでは、今回は、この辺で失礼いたします。

注意事項:ロイヤリティは、ほとんどがプラットフォーム内で売買されたときだけ収益が発行者に還元される仕組みとなっています。

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