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コルクラボ文化祭の楽しみ方は?リーダーの広屋さんに聞いてみました。

こんにちは。コルクラボ文化祭 広報スタッフの根岸です。コルクラボでは、2018年11月24日(土)、都内で1日限りの文化祭を開催します。コンテンツが好きな人、オンラインサロンの空気感を知りたい人、佐渡島庸平さんの考えが気になっている人などに、ぜひお越しいただきたいイベントです。

今回は実施が迫ったこのタイミングで、コルクラボ文化祭のリーダーを務める、広屋佑規さんに直前インタビューを実施。ある日突然、佐渡島さんからリーダーに任命された広屋さん。一体どんな人なのか?どんな文化祭を考えているのか?改めてお話を聞きました。

ということで、まずは広屋さん(写真左から2番目)の簡単なプロフィールから。

広屋佑規(@hiroyayuki)さん プロフィール
イベントプロデューサー、上野浅草下町育ち。「Out Of Theater」プロジェクトの発起人。街中を使ったエンタメ観光バスツアーや参加体験型映画イベント、ストリートを舞台に見立てたミュージカルショー等を仕掛ける。

広屋さんが過去に手がけたイベントの一例はこちら。

イベントはその他にも多数あるのですが、、特徴はすべて街なかを使っているというところ。と、そんなバックボーンを持つ広屋さんに今回、文化祭の開催を前に聞いてみたのはこちら。


・街中でのイベントの面白さって?
・コルクラボってどんなところ?
・どんなコルクラボ文化祭にしたい?
・コルクラボ文化祭の、オススメの過ごし方

コルクラボの定例会終わりに20分ほどインタビュー。聞き手は根岸です。

―――改めてですが、広屋さんが手がけられている街中でのエンターテイメントって、どんなところが面白いんでしょうか。

広屋日常の中に非日常的な空間が突如現れることに驚きと面白さがあると思っているんですよね。いつもの見慣れた光景が非日常的な空間に変わることで、その街の見え方が変わってきて、突如自分自身が物語の登場人物になったかのような感覚になる。そういった開放的な体験はとても新鮮で、新しいエンターテイメントの楽しみ方になるのではないかと考えています。例えば普段は、非日常を求めてテーマパークなどに行ったりすると思うんですが、それは見方を変えると、面白いと評価されているものを確認するための作業なんじゃないかな、と。行動するにはまず、面白そうかどうかをネットで調べて、評価が良ければそれを体験しに行く。もちろん、これだけ情報とコンテンツが溢れた社会の中ではそういった過程を取ることは必然なんですが、想定していないものが突如現れた時に、その驚きとともに与えられるエンターテイメントには、また違った面白さがあるのではと思っています。

ーーー確かに、私も以前広屋さんが手がけられた、「リアルウォーリーを探せ」に街で出会ったことがあるんですが、すごく記憶に残っています。

広屋
:大学生の時に主宰していた劇団で実施した企画ですね!街中にウォーリーの格好をした劇団員をばらまき、その中に一体だけ本物のウォーリーを作って、“本物のウォーリーを探せ!”と書いたチラシを渋谷で配りました。街なかでこういったパフォーマンスをすると、たまたまその場に出くわした人の反応が即座にSNSにアップされることが当時は本当に新鮮で面白かったです。

ーーー大学時代からずっと活動を続けているんですか?

広屋:そうですね、ただ大学卒業後は仕事と劇団の活動を並行していました。共同代表の相方と、「自分たちがやりたいことのために何ができるだろう」と大学卒業時に話していたんです。で、僕は広告業界に行き、彼はマーケティングの会社に行きました。僕はその中でもイベントプロモーションの会社だったので、ノウハウを学べるかなと思ったんですよね。

ーーーなるほど。

広屋:仕事をしながらノウハウを学ぶ傍ら、劇団でのパフォーマンスを続けていたのですが、やはり仕事に忙殺される日々で思うように活動できない状況が続いてしまい……2年目の終わりに一念発起してフリーランスになりました。そのときに一番関心があったのは、海外で実施されている街なかでのエンターテイメントです。僕たちが実現したい世界が海外では実現できている!と興奮して、今はそういったものを参考に日本の街なかで行うエンターテイメントを企画しています。ただ、日本でやろうとすると、否定的な意見も多いんです。日本人よりもたまたまそこにいた外国人の観光客の方が楽しんでいることもあったりします。もちろん日本で実施する場合のやり方は日本人の特性にあった形を追求しないといけないんですが、日本人は街なかでのパフォーマンスやエンターテイメントに不寛容なのではないかと感じています。

例えば、最近のテレビ番組がコンプライアンスを意識し過ぎて内容が面白くなくなっている、と言われていることにも近いことかもしれません。僕たちも、その場に居合わせた人に楽しんでもらいたい、日常の中にある非日常を味わってほしいという想いがあるのに、なかなか受け入れられない。企画を最後まで実行できずに中止になってしまった時もあり、そのときも「なぜこうなってしまったなんだろう?」と本気で悩みました。何より僕が好きな街なかでのパフォーマンスの本来の魅力が伝わっていないことがもどかしかったんですよね。だからこそ、僕は“日本でも街中でのエンターテイメントを実現する“ということを、イチからちゃんと作りたいなと思っています。日常がただの移動手段ではなく、そこにエンターテイメントがあれば、それだけで毎日が少し豊かになると思うんですよね。今は少しずつ形になってきていますが、大学時代から今に至るまでずっと、街中で体感できるコンテンツ作りを模索しています。

ーーーありがとうございます。もっと色々と聞きたいところなのですが、今回はコルクラボのことを。そうした活動をする中で、広屋さんはどうしてラボに入ったんですか?

広屋: 主催したイベントで佐渡島さんの話を聞いたのがきっかけです。漫画家に寄り添って、現状のエンターテイメントの構造をITの力を使って変えようとしている。そして、漫画家に支援が行くようにコミュニティを作ろうとしている、という話がとても面白くて。僕が描いているこれからのエンターテイメントのあり方の参考になるのでは、と思ってラボに入りました。僕も、役者や表現者とどう一緒にモノを創るかを考えているので、業界こそ違えど、佐渡島さんの試みに影響を受けています。

ーーー実際に入ってみてどうですか。

広屋: 編集論を学ぶと言うよりは、コミュニティで支援する、ということを実際に体感できている感じですね。気づいたら体に染み込んで行くような。

ーーーその中にいるメンバーは、広屋さんからみてどんな人でしょうか。

広屋
:素直に物事を吸収しようとしている人が多い印象があります。蔑むとか、皮肉るようなことがないです。それと僕は先ほど話した通り、寛容さや受容する、といったことを大切に考えていて。コルクラボには常にそういった空気が溢れていますよね。このコミュニティが広がっていくことで寛容な気持ちを持てる人が増えたらすごく素敵なことだし、だからこそ僕も一員となってこのコミュニティを育てていけたらと思っています。

ーーー寛容さ、私もすごく感じます。素直という言葉も、寛容さに繋がっている気がしますね。

広屋:そうですね。素直さを持てると寛容になれるのかもしれません。お互いが認め合う安心と安全があるから、素直に気持ちを伝えられる。コルクラボ内でよく話している、コミュニティを醸成するための要素として、安心安全を作ってから、熱狂して、拡散していくというサイクルを、実際にみんなで実験しながら体験する場になっていますよね。

ーーーそうしたメンバーでやる文化祭はどんなものにしていきたいですか?

広屋:みんなで作った今回のテーマは「好きのおすそ分け、どうぞ」。これがすごくしっくり来ています。すでにラボは安心安全がある中で熱狂が生まれている心地いい場所になっているので、そろそろ外に向けて広げていくプロジェクトがあってもいいのかなと。というのも、安心安全のある内側のコミュニティでコンテンツを作るのと、外に向けて作るのは意外と大きな差があるんです。やはり外に向けた企画となると外部を巻き込むことになりますし、責任が伴ってきます。ただその中で自分たちの「好き」を伝えることができると、それは格別な嬉しさがあるんですよね。

ーーーなるほど。

広屋:自分たちで熱狂しているだけだと、何が目的なんだろう、とふと立ち返えるタイミングがあると思っていて。そのときにもし自分達のプロジェクトをもっと大勢の人に楽しんでもらいたいと思うのであれば、次のステップとしてやはり外に見せていく段階が必要ですよね。そこで1人や1グループでは踏ん切りがつかなくても、年に1回、コルクラボ文化祭を踏み出す一歩の場として使ってくれたら。それはとても意味のある場になるんじゃないかなと。

更にいうと、そこでコミュニティの外にいる人たちに自分たちの熱狂が伝わることの楽しさと気持ちよさを受け取ってもらえたら、僕としてはとても嬉しいですね。僕はたまたま街にいた人を巻き込みたいと思っているからもっと距離が遠いんですけど、楽しんでくれた時の気持ち良さは格別ですよ。それに熱狂し続けてはや7年です(笑)

ーーー伝わらなくてもどかしい経験も、伝わった快感も味わったことが、広屋さんにはありますからね。それをおすそ分けしたいと言うことですね。

広屋: 確かに!これって、僕自身の好きをおすそ分けしたい、ってことですね。本当に、好きが伝わるって気持ち良いですから。コルクラボの人たちに向けてはそういう気持ちがあります。だから文化祭に来る人には、メンバーの好きが伝わって、コルクラボってこういう面白いことをしてる人がいるんだなって思ってもらえたら良いですね。

ーーーなるほど。ちなみに、どんな人に文化祭に来てほしいですか?

広屋:コルクラボに興味がある人はもちろん、例えば普段仕事に悶々としている人にも来てほしいですね。コルクラボに関わらず、新しいコミュニティに入ることで居場所が増えて、楽になることってあるんですよ。仕事以外に居場所を作って、自分の好きに取り組むことが許されている場所が日本にもあるんです。でもこれって言葉ではなかなか伝わりずらいので、リアルな場で温度感を感じて欲しいですね。

ーーー居場所が増えて楽になるって、どういうことでしょうか。

広屋:たとえば僕は新卒のとき、正直ほろ苦い社会人デビューをしていたんです。学生ながらも自分はやってきたんだぞ!という今思うとつまらないプライドがあったのですが、会社に入ったらそういうものが全て崩壊しました。全然お前仕事できないよ、と(笑)。だから、当時はとても仕事が辛くて。でも、その時シェアハウスに住んでいたおかげで乗り越えられたんです。そこで影響をすごく受けました。会社を作ったり、フリーランスで好きを追求している彼らをみて、会社にいることが全てでない、って実感できたんです。それは自分にとってとても大きなことでしたし、コルクラボでも同じことが言えると思うんです。会社で悶々としていたら、ぜひ居場所作りをしてみてほしいです。

ーーー本当、そうですね。実際にラボでも、好きを仕事にしようと動き出す人がたくさんいますよね。ちなみに、コルクラボならではの特徴というと、広屋さんはどんなことを思い浮かべますか?

広屋:コルクラボはゆるさが担保できているのがすごいなと思いますね。やりたくなかったらやらなくていいし、休んでいい、しんどかったらやめていいっていう価値観があります。これって、会社ではなかなか味わえないんではないんでしょうか。とてもリラックスして居られる、コルクラボらしいところだと思います。

ーーー確かに。ゆるさ、すごく感じますし、それがあるからこそ私も参加できています(笑)。でも、なかなかそういった雰囲気って外にいる人に伝えるのが難しいですよね。

広屋:そうですね。だからこそ文化祭では、ぜひメンバーにも声をかけてほしいですね。コルクラボにはタメ語推進委員会なるものがあるので、タメ語でも大丈夫です!(笑) 話した感じで伝わることもあると思いますし、そこでコルクラボの温度感をつかんでくれたら嬉しいです。お気軽に、ぜひ。

(インタビューおわり)

コルクラボの文化祭、参加はこちらから。
まもなく開催!ぜひ遊びに来てください!



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