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【サディ】人の巻き込み方 #コルクラボの温度

こんにちは!『コルクラボの温度』note編集部員のくりむーです!

今回は、サディのインタビュー回をお届けします。
コミュニティやプロジェクトで、人を巻き込みながら進めるには?

・巻き込むとは「他人と自分の差を知る」こと
・やり過ぎなぐらいなんども喋り、行動すること

そのあたりについて、コルクラボのキャプテン・サディが考えていることを話してくれました〜!

(これってどんなnote?)コミュニティを学ぶコミュニティ「コルクラボ」のメンバーが運営している音声番組「コルクラボの温度」。PodcastやVoicyでコミュニティやコルクラボに関することを配信しています。noteでは、「コルクラボの温度」で配信した音声の記事化、その他関連情報などをお送りしていきます。

(今回はどんな記事?)12月12日にVoicyで配信した内容を、テキストにしてご紹介します! 音声は下記リンクから聞けます。

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とっちー:今日は、人を巻き込むポイントだよね。

サディ:コルクの行動指針もね、「さらけ出す、やりすぎる、巻き込む」だけど、巻き込むって難しいよね。

とっちー:うん。コミュニティだと、よく議題に上がるよね。仕事じゃないから、どうやってみんなにやる気になってもらうか?みたいな。

サディ:でもね、実際仕事をしてみて思うのは、会社の中でも、言い訳として手伝ってくれる以上に、「人に手伝ってもらえるように、誰かを巻き込んで世に出てる商品」ってほとんどないよね。

とっちー:え?もう一回いって?言い訳?

サディ:言い訳的な感じで、たとえば誰かが商品開発を始めるじゃん。そしたらさ、商品開発をさ、工場の人とか、いろんな人が手伝ってくれたりするじゃんね。でも、この人たちはこれが仕事でさ。やらなかったら職場放棄になっちゃうから、やるよね。

とっちー:うんうん。

サディ:でも、決められた最低限以上のことは絶対にやらない。「本当はこうしたらいいのになぁ」とか考えても、一言のアドバイスもしない。そういいうかたちで仕事してて。だから営業の人とか宣伝の人とか、いろいろいるけど、全員「文句は言われないように」っていうようなかたちで、世に出ているものがほとんど。服にしても、家具にしても、レストランのメニューにしても。

例えば、料理をサーブする人が、シェフの料理を作った気持ちと一緒に届けたりすることってあんまりないなって思う。「今日のオススメなんですか」って聞いても、「ちょっと厨房行って確認してきます」って言う。「いやいや、今日のディナータイムが始まる前に確認しとかなかったの?シェフと話して」みたいなことが、世の中じゅうあふれてて、しっかりと誰かが誰かに巻き込まれて、想いを持って行動して、っていうのがほとんどない。それが別に100人じゃなくて、10人単位でもいいから、しっかりと想いを持った人が行動して世に出てるものっていうのが、1億2000万いる国の中で、出ている数万とか、数十万の商品の中でも、ないなって感じ。

とっちー:でも、仕事だったら、それでも世に出るわけじゃん。だけど、仕事じゃないこういうコミュニティとかだと、もうぽしゃっちゃうじゃん。

サディ:ぽしゃる。今回もちょうど、コルクラボで、長尾さんにファシリテーションを教えてもらうっていう企画があったけど、参加者すら巻き込めず。長尾さんの講座って、長尾さんが告知すれば、一瞬で埋まって人気なのに。コルクラボの中も長尾さんが好きな人がいっぱいいるのに、それへの参加者が募れなかった。それはもう、巻き込み方が悪いよね。

とっちー:告知が悪いとかっていうのもあったかもね。

サディ:まずさ、伝え方が重要じゃん。いつ、何を、どう言うか。まずは、知ってからじゃないと巻き込まれないから。「知るか、知らないか」っていうと、伝える側に責任があるから。で、誰かに何かを伝えるために、努力をする人がまず少ない。

とっちー:あー、うん。わかる気がする。

サディ:伝えるって事は、掲示板に1回だけ書くとか、そういうことじゃないよね。

とっちー:でも、それすらもなかなかできないよね。

サディ:どういうふうに書けばいいかわからないとか。

とっちー:書かないとみんながわからないっていうことがわからない。

サディ:そう。だから、自分と他人の差が分かってない人がほとんど。巻き込むって、「自分が何を知ってて、他人が何を知らないか」っていう、「自分と他人の差をわかる」ってことなんだけど、「自分が知ってることを他人も知ってる」って思っちゃう。

とっちー:思っちゃうと思う。そういう人が多いなっていうのは感じる。

サディ:あのね昨日さ、子供がさ、幼稚園の面接受けてたの。

とっちー:三男?

サディ:そう。それでさ、面接とかでさ、「パパのお名前は?」って聞かれるわけ。「パパのお名前は?」で、妻の名前を答えたらしいんだよ。

それでさ、妻は直前まで「面接で絶対これ聞かれるな」って思って、「おとうさんのなまえはさどしまようへいです」とかさ、何度か練習してたらしいんだけど、三男からしてみると、俺のことを「庸平」って呼ぶなんてことはさあ、人生の中で1回もないから、「庸平」って呼びたいっていう欲望もどこにもないし。

要するに、「それを覚えないといけないんだ」なんていう考えは、三男の頭の中のどこにもないから。結局すぐ忘れちゃうわけだよ。

とっちー:なるほどね(笑)

サディ:三男が、いっしょに3年間過ごしてて、俺の名前を知らないって気づくのに、幼稚園の面接を必要としたわけだよ。俺からしたら「それぐらいわかってんだろ」と思っちゃうわけ。何でかっていうと妻は俺のことをパパじゃなくて庸平って呼んでるから。

で、そういう感じで、「人が何を知っているのか、何を知らないのか」が分からないから。結構、積極的に何でも言っていくってことがすごい重要で
結局、巻き込むためには自分が持っている情報のどれに価値があるかわからないまま、何でもしゃべりまくる。「さらけ出している状態」と、その案件について何度も喋っていたりとか、行動しているようすを誰かが見るだとか、「やりすぎている状態」。このふたつがそろわない限り、絶対に巻き込めない。

とっちー:やりすぎているっていうのはどういうための条件なの?

サディ:気づいてもらえるきっかけが多いじゃん。

とっちー:情報ってこと?

サディ:そう。情報はさ、ことばによる情報と、行動による情報で。「なんかいっぱい動いてんなあ」みたいな。なに動いてんだろう?って、興味持つかもしれないじゃん。

「さらけ出す」と「やりすぎる」っていうのは、巻き込むための前提条件なんだけど、みんな企画を立てたら、それはコミュニティのためになるものだったら勝手に巻き込まれるだろうっていうふうに思ってて、前提に対する認識が甘いよね。

とっちー:もっともっと、知ってもらわないといけないんだ。

サディ:そう、なんでも。それは、企画だけじゃなくて自分のこととかもそうだよね。今回は、企画にどうやったら人が巻き込まれるかっていう話で話が始まったけど、ある人の人生に対して、みんなが巻き込まれるっていうことについても言える。

たとえば、コルクラボに来てる人っていうのは、ある種、佐渡島庸平にも巻き込まれてくれてるわけじゃん。この佐渡島庸平に巻きこまれてもらおうと思ったら、「佐渡島庸平という人間とは何なのか」ってことを、俺はVoicyを使ったりだとか、イベントでしょっちゅうしゃべったりだとか、個別で食事行ったりだとか、様々な形で、俺を知っといてもらわないと、俺のやろうとしていることには巻き込めない。

とっちー:たしかにね。

サディ:だから俺はブログも書こうと思うし。本を出していて「その1冊で全員が知ってくれればいい」みたいな状態は、巻き込むにしては甘えが大きいタイプだと思うから、同じことを何度も、違うやり方で、様々なメディアを使って伝え続ける。これをやらない限り巻き込めなくて、クリエイターにとって、いいビジネスモデルを新しい時代に合わせて作るってことにたくさんの人を巻き込みたいって思うわけだけど。

とっちー:うんうん。

サディ:俺は約10年間の出版業界っていう経験があって、そういうことをしたいと思ったんだけど、世間の人はそんな経験もない。「別に漫画家さんみんな楽しそうに書いてるじゃないですか」って思うはずで。そこに変革が必要ってことに気づいてもらうためには、俺がいっぱい感じてきたこととか、考えてきたことを、何度もなんども言って。俺は何度もなんども経験して、やっとこの想いになったんだよね。

何度もなんども、100回聞いても、俺の100回の経験と一緒にはならないから。そのために、伝え続けて巻き込んでいくっていうのが重要だと思ってるけどね。

とっちー:なるほどね。お時間が来てしまいました。これで、わかるかな?

サディ:どうだろうね。

とっちー:ありがとうございました。

サディ:はいーっす。

関連リンク
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