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【サディ】コルクラボをどう変えたいか? #コルクラボの温度

コルクの佐渡島庸平(サディ)がキャプテンとして運営している「コルクラボ」。サディは今年から、運営の仕方や関わり方を変えていくのだとか。なぜ変えるのか? どう変えるのか? 目的とやり方を聞いてみた! 

(これってどんなnote?)コミュニティを学ぶコミュニティ「コルクラボ」のメンバーが運営している音声番組「コルクラボの温度」。PodcastやVoicyでコミュニティやコルクラボに関することを配信しています。noteでは、「コルクラボの温度」で配信した音声の記事化、その他関連情報などをお送りしていきます。

(今回はどんな記事?)1月9日にVoicyで配信した内容を、テキストにしてご紹介します! 音声は下記リンクから聞けます。

はじめのあいさつ

とっちー:こんにちは。とっちーです。この番組では『コルクラボの温度』というPodcastのコンテンツに加えて、Voicyオリジナルのコンテンツを配信しております。今日はサディのインタビューです。

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アウトプットや学びを増やそう!

とっちー:久々ですが、よろしくお願いします。

サディ:よろしくお願いします。

とっちー:ええと、コルクラボをこれからどう変えるか、変えていきたいか。

サディ:うん、それにはね、僕にまつわる勘違いが大きく関与していると思っていて。

とっちー:誰が勘違いしてるの?

サディ:多くの人が。

とっちー:コルクラボの人?

サディ:ラボの人もだし、ラボ以外の人もなんだけど、もう小学生の頃から……。

とっちー:誤解され続けてきたと。

サディ:そうそう。どういう誤解かというと、いつも「答えを知ってる」と思われるんだ。

とっちー:なんでだろうね?

サディ:うん、なんでだろう(笑)

とっちー:しゃべりかた?(笑)

サディ:どういうしゃべりかた?(笑)

とっちー:なんか言い切るよね。「こうなんだよ」って言い切る。「…だと思う」とか言わない。

サディ:あーそうそう。「だと思う」ってあえて意識的に言わなくなったのは大学の頃で、それは「全部お前が思ってることだなんて、そんなの知ってるわ!」って教授が言っていたからで。

とっちー:たしかにね。

サディ:「いちいち『だと思う』って付けて、リスクヘッジっぽい感じでしゃべるのは、人としてかっこ悪い」って。

とっちー:うん、まあ一理ある。

サディ:教授が「レポート書くときに、全部に『だと思う』を付けるな!」って全体に向けて言ってたわけ。もうほんとその通りだなと思って。それで、僕が人に質問したりすると、それはほんとに質問でしかないんだけど、「答えを知ってるうえで相手を試して聞いてる」とよく思われるんだよね。

とっちー:思うよ。だって、そういうときもあるでしょ?

サディ:どうだろうね。質問に対する、僕の中の答えはあるよ。

とっちー:うん。

サディ:でも、それが違うかなって思うから聞くわけじゃん。

とっちー:そうなんだ。試して聞くことはほとんどないってこと?

サディ:うーん、なんのために試すの?

とっちー:いや、相手に気づいてほしいから。自分が持ってる答えを教えるんじゃなくて、気づいてほしいから。じゃないの?

サディ:あー。でも、相手が思ってる答えが僕と違ったら、それはそれで話し合いが始まるじゃん。

とっちー:うん。

サディ:だから「お前こうだろ」って押し付けようとは思わなくて、そこはなんでもいいと思ってる。僕の考え方と相手の考え方が違うのは当たり前だから、「どう思ってるの?」って聞くときに、僕が思ってる通りにやってほしいわけでもない。

コルクラボをどういうふうに運営していくかってなったときに、僕が運営の責任者っていう感じでいると、ラボのみんなが「サディが望んでる答えを探りながらやらなきゃ」っていう気持ちになってるなと。

とっちー:でもさ、もうあんまり思ってないんじゃない? さすがに。

サディ:いやいや。そうは言っても、いろんな強度であるよ。

とっちー:そっか。思ってる人もまだまだ多いと。

サディ:そうそう。だから、そこに正解はなくて、あとコルクラボって「コミュニティを学ぶコミュニティ」って言ってるから、やっぱりコミュニティの運営をやると一番いいだろうな、とも思うわけ。

とっちー:学ぶためにね。

サディ:そうそう。で、ある種「サディがどんどん決めていく」って思ってることで、なんか損しちゃってる人が、みんなの中にいるかなと思っていて。

とっちー:学びの機会が減ってるってことだよね。

サディ:そう。奪っちゃってるかなって。それで、運営のところを一切見ないというふうにして、僕が見てないってわかっていたら、「全部自分で考えないと」ってみんなが思うかなって。

例えがラボだとパッと思いつかないから、ちょっと仕事で例えるけど、会社でさ、作業をずーっと、朝から晩まで何時間もしてたとするでしょ。

とっちー:うん。

サディ:そのときに「その作業をどうやったら効率化できるか」っていうことを考える人は、たくさんいると思うんだけど、「その作業が必要なのか」とか、「違う作業に変えたほうが会社にとっていいんじゃないか」っていうことを、俯瞰で考える人って全然いないんだよね。

とっちー:うん、難しいよね。

サディ:でも、そういうふうに考えることが、一歩一歩、視点が上がっていって、俯瞰で見られるようになるっていうことに、つながるのかなと思っていて。運営で、指示をしてみんなが動くようになる場面って、会社で作業を指示することに近い感じなんだけど、「みんなが望んでるほうに自然と動いてく仕組みって、どうやったらできるのかな?」っていうことって、考えがいがあることだと思うんだよね。

とっちー:うんうん。そもそもそれは必要なのか?っていうところから、考えるからね。

サディ:そうそう。あとは、ラボにどんな役割があったほうがいいのかってこと。それを僕の指示待ちじゃなくて、みんなが話し合って決めていく。そうやって、みんなの知恵が健全に出たほうが、いいだろうなって。それで今年からだよね、もうラボの運営を全部任せていて。ある種、僕は運営チームから「こんなことやってほしい」って言われたことをやる人っていう感じだよね。

とっちー:うんうん。でも、今までもそんなに口出ししてなかったんじゃない?

サディ:そうなんだけど、運営会議自体は出てて、それが基本僕がしゃべる感じになっちゃってたから。

とっちー:そうだっけ? うん、まあそっか。

サディ:まずアジェンダについて僕がどう思うかを言って、それについて反応を待つってなっちゃうから。

とっちー:たしかにね。

サディ:それが良くないなって思ったんだよね。

とっちー:なるほど。

サディ:で、あとはね、コルクラボでいろんな活動に、もっともっと思いっきり、僕自体が参加して、みんなの活動量が増えるようにしたいなと思って。

とっちー:部活とかってこと?

サディ:そう。部活もそうだし、なんか、もっとアウトプットがあるほうがいいなって思って。

とっちー:みんなの?

サディ:そう。なんて言うんだろうな、人ってやっぱり他人からの指摘じゃ気づけないんだよね。

とっちー:うんうん。

サディ:みんなね、僕からの指摘とかは「わかった!すごい参考になった!」って言うんだけど、その言葉を自分の今までの概念のまま、変化がないように、ずらして理解してるんだよね。

とっちー:いいとこだけっていうか。

サディ:そうそう。部分的にだけ理解したりしてるから。

とっちー:理解できないもんね、自分の見方でしか。

サディ:そうそう。でもね、自分のアウトプットは、自分で振り返れるから。自分のアウトプットを自分で振り返ったときに、人は成長するから。

とっちー:自分のアウトプットに対して、誰かからフィードバックを受けるんじゃなくて?

サディ:誰かからのフィードバックがきっかけになったりはする。でもね、誰かのフィードバックをきっかけに、自分で見直したときだよ。

とっちー:うーん、なるほどね。

サディ:フィードバックで変わるんじゃなくて、フィードバックを受けて自分のアウトプットをもう一回考え直したとき。だから、アウトプットして、フィードバック受けて、アウトプットを自分で見直して考えて、やっと人の行動って変わるだろうなって思っていて。

とっちー:アウトプットがないとわかった気になるだけ、みたいなことなのかな?

サディ:そうそう。

とっちー:で、自分の都合のいいように捉えてるよねって話だよね?

サディ:そう。それにね、人はどんどん言い訳のストーリーもうまく作れるようになっちゃうんだよね。

とっちー:うんうん。

サディ:せっかくラボには200人近くの人が集まってるんだから、文化祭だけじゃなくて、もっと大きい流れを起こせるようにしていきたいなって思っていて。運営もどんどん自分たちでやっていくと、どんどん自分ごとになってくるし、全体像が見えている中でやることって楽しいんだよね。そういうふうになってくると、とにかく楽しいことがいっぱいになる。そうすると、なんかね、たくさん動いてても疲れないんだよね。

とっちー:うんうん、なるほどね。アウトプットっていうのはさ、どういうことなんだろう? 行動?

サディ:そう、行動だね。

とっちー:じゃあ、イベントに参加するのも?

サディ:参加しても、誰かの話を聞いてるっていうのは、受け身だよね。

とっちー:そうだよね。

サディ:話を聞いて考えるっていう行為は、やっぱり受け身だから。それを自分の言葉にして吐き出してみたりだとか、実際に何か活動を始めてみたりだとか、そういうことをしないとだめかなって思うよね。

とっちー:そういうふうにサディがどんどん働きかけていくってことなの?

サディ:僕が動いている姿がもっと、みんなの目に触れるようにしていきたいと思ってる。

とっちー:そうなったらみんな動くだろうってことなのかな?

サディ:うーん、それを見て動く人もいるかも、ぐらいだね。

とっちー:なるほどね。じゃあそういう感じで、これからちょっと、サディのコルクラボへの関わり方が変わっていくってことなのかな。

サディ:そう。僕の関わり方が変わって、みんなの発信も変わっていくんじゃないかなと思ってます。

とっちー:そうだね。そうやって、アウトプットが増えていくといいなって感じかな。じゃあ、ありがとうございました。

サディ:ありがとうございました。

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終わりのあいさつ

とっちー:サディのインタビュー、久々だったけど、どうだったでしょうか。なんか、サディが近くにいるほうが萎縮しちゃう人もいるんじゃないかなって気も、ちょっとしちゃったりなんかもして。でも、サディがいろいろ動いてみて、ラボの人の動きが変わったらおもしろいなって思いました。

あと、アウトプットはね、いっぱいするといいよね。時間は取られるけど。ぜひぜひ皆さん、コルクラボの人も、コルクラボじゃない人も、アウトプットが増えるといいなって思います。

では、こんなところで終わりにしたいと思います。『コルクラボの温度 by Voicy』、お相手はとっちーでした。ばいばーい。


関連リンク

●コルクラボの温度HP

●サディ

●とっちー

各種担当者

●文字起こし:くりむー

●投稿:とっちー

編集後記

コルクラボ5期のくりむーが、「テキスト起こしやろうか?」と言ってくれて、お願いしたらその日に大学の講義の合間に仕上げてくれて、超感動! 学生記者をやっていたので、慣れているのだそう。まだ会ったのは3回くらいなのだけど、「コルクラボの温度」を聴いてくれていて、コルクラボに入って話しかけてくれたりして、こうやって活動してくれるのはとても感激した! ありがとう♪(とっちー)

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