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少年社中 第34回公演『MAPS』観劇(6/8 14:00)

少年社中20周年記念第二弾 少年社中 第34回公演『MAPS』についての雑記です。劇団公式サイトはこちら。ネタバレは含みません。ただただ愛を語るだけの記事です。

少年社中が好きです

少年社中という劇団が好きです。主宰であり、作・演出を手掛ける毛利亘宏さんの描く世界が好きです。毛利さんの描く物語を具現化できる役者とスタッフが好きです。彼らが作り上げる世界が好きです。ただただ、愛でていたいというレベルで好きです。ただただ、ファンでいたいというレベルで好きです。ファンです。好き。

出会ったタイミングとハマったタイミング

それまで、演劇とは無縁の世界で生きてきた私。毛利さんの作品・世界に初めて触れたのは2005年の30-DELUX The Third Live『イエロー』でした。とても好きな世界観でしたが、その当時はどハマりするには至らず。と言いますか、プライベートの一切を犠牲にして仕事をするような生活をしていたので、観劇している場合ではなく。今思うとゾッとするんだけれども。時が経ち、少年社中を観るようになったのは2008年の少年社中 第20回公演『アルケミスト』から。それ以降はどちらかと言えば熱心なファンの類でありました。が。「ありました」と過去形なのには理由があり、この数年はなかなか思うように観劇が出来ていないという……。それはタイミングの問題であったり、自分の思考の問題であったりするのですけれど。悲しい。それでもね、やっぱり好きだなぁって思うのですよね、観に行く度。

なぜそんなに好きなのかを考えた

これ、今回の上演中にとても強く感じたことなのですけれど。思想や人生哲学という部分で、私の物事のとらえ方や考え方が毛利さんの「気になるポイント×思考の方向性×導き出す方向性」に似ているのかもしれません。そしてそれが言葉や音や光や色や動きを纏い舞台として具現化された時に、もの凄く響くのだと思う。それが他の作家や団体にはないくらい近いんだと思う。私自身のタイプは「基盤リアリスト×思考ロマンチック×表現ドラマチック」なので、出来上がった作品を見れば毎度、テーマ×経過×視覚・聴覚がドンピシャという。また、私は現時点である程度「これ」という考え方を持っているので、観劇しながら「ああ、あるある!そうなの、こういう時ってこういう発想になるし、こういう経緯をたどってそっちに向かい、そこに着地する、わかるわかる!」となりがち。リアルタイムもしくはおさらい、みたいな感じで観ていることも度々。

ただ、これちょっともったいないと言うか、損をしている気分にもなります。毛利さんが描き続けていることって人間の本質で、それをやさしく、愛に溢れた表現で描き、役者やスタッフも愛と尊敬を持って具現化しているものだから、そりゃあグッと来ないはずがないんです。で、私も毎度グッと来るのですけれど、泣くには至らない。

や、年齢重ねて経験がアレとかいうのは承知の上。それでもたまにはグラグラ揺さぶられたいって思っちゃうのよ、欲深いから。

ちょこっと感想

『MAPS』は毛利さんの物語だった。不安も恐怖も憤りも哀しさも苦しさも葛藤もすべては毛利さんだった。作品にする覚悟も、曝け出す勇気も、それが出来る信頼関係も、包み込む愛も、誠実さも。

『MAPS』は少年社中の物語だった。作家が曝け出し託したすべてを、尊敬をもって具現化した彼らの絆に嫉妬した、熱意に嫉妬した。共にあることの希望も。20周年って冠がグサッと来た。やさしさと愛に泣いた。

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