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むかし推してた役者の話。いつの間にやら熱下がる、役者とファンの関係について。

本日は演劇の話。

役者とファンの心理、ファンになってもらうために、ファンで居続けてもらうために。役者は質の向上以外にも、積極的に働き掛けないとファンはつかないし、ファンになってくれた人も「ファンのことを大切にしてくれない役者なら」と離れてゆくのだよ、って。

実体験に基づき、ファン体質全開でお送りします。

以前、好きであちこちの舞台を追いかけるほど熱心にチェックしていた役者が居ました。いわゆる「推し」って位置づけです。だけどいつの間にやら積極的にはチェックしなくなってしまったなあ、と気が付き考えた。そんな話をつぶやきました。

で、よくよく考えてみたら。

この話の時に思い浮かべていた方以外にも何人か同じような「お気に入りの役者」がいたことを思い出した。どの方もそりゃあ素敵な芝居を見せてくれる人だったけれど、気がついたら私の熱もすうっと引いていて、今やどこでどんな舞台に立っているのかちっともわからないという有り様。

いや、それぞれ現役で舞台に立っていらっしゃいます。それは知ってる。ただ、いつ・どこの・どの作品かは知らんけど。

イイ感じに売れ、継続していらっしゃる方もあるのだけれど、わざわざチケットを取ってその方の芝居を観に劇場へ運ぶかというと……「そこまでしなくていいかな」って思ってしまう。今どんな芝居をしているのか見てみたいという興味はあるけれどもね「その為だけに時間とお金を掛けてまで行く?」って。

なんでしょうね。

応援や贔屓の種類としては、純粋にキラキラ憧れの対象としてでも、疑似恋愛的な対象としてでも、なんならナマモノカップリングで「ぐふふっ」でもいいんですけど。すべてのファン活動が対象。ファンとして活動している人間からするとたぶんすごくリアルな感覚だと思う。

人を魅了し、心を掴み続けるというのは本当に難しい。ただ自分のパフォーマンスの質を維持していればいいという話ではないから。質の向上もファンへの働き掛けも必要。

現状維持、発展や成長など広がりのない世界はすぐに飽きられてしまう、それは事実。好きになってくれたのだからこれからもずっと好きでいてくれるなんてそんな保障はない。役者とファンの関係はやはりとても恋愛に似ている。時には激しい恋心ゆえに気持ちを試されることもあるだろう、中には無償の愛を向けてくれる人もいるだろう、そういうところも含めて。そして思う。役者には「向けられた愛を真剣に受け止めて欲しい」し、「意中の人を口説き落とすくらいの気概でファンを作っていって欲しい」って。

自身のプライベート・プライバシーも生活や身の安全も細心の注意を払わねばならない時代だからこそ、安全最優先で、媚びる必要も無理をする必要もないけれど。

ね。

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