noteで手習い_20190115

デザイナーと意思の疎通が図れないとお困りのあなたへ「色」の話。

デザイナーと意思の疎通が図れない、イメージが伝わらない、イメージ通りのデザインが上がってこないとお困りのあなたへ。その中でも今日は「色」についての話。

先日クライアントにイメージカラーをたずねたところ、「濃い青で」という指示を頂き途方に暮れました。

また、別のケースではクライアントから「オレンジで」という指示を頂き、いやしかし噛み合わないぞとヒアリングを進めていった結果、ご本人は山吹色をイメージしていらっしゃいました。いや、それ、オレンジじゃない。黄色だ。

その指示、ざっくりし過ぎてわっかんないよ!

これ、デザイナーからすると結構な頻度で遭遇するパターン。非デザイナーとやり取りする際に地味に難しいポイント。「濃い青」と言っても、赤みが強い青なのか、黄みが強い青なのか、クリアな青なのか、スモーキーな青なのか。たとえばこの時「濃い青」と指定された私の脳内にはカバー画像に使っているくらいの数、ザっとこれくらいの候補がありました。これらの中からクライアントがイメージする色を探すことになります。

指示を受け取った時にヒアリングができる状況であればイメージを擦り合わせられるのですけれど、実際はそれ以上突っ込めないということだってままあります。うん、大人の事情的なものとかね。

伝わらないことで出てくる不具合

伝わらないためにイメージしていたのと違うものが上がってくる、それは当然の流れ。お互いに「あれ?」って思うし、クライアントからすれば「このデザイナー大丈夫かなぁ?」だし、デザイナーからすれば「このクライアントやりにくいな……」だし。ヒアリングやイメージの共有などを軽んじ、擦り合わせの時間を取らないからお互いに感じなくていい不安や心配を感じたり、結果的にさらなるロス、時間を損しちゃうのだよ。もったいない。

どうやって解決する?

これはもう一択。お互い、すこし丁寧に言葉を使い、しつこくならない程度に追いかけ擦り合わせる。完成物については印刷・プリンター・モニターなどの具合でどうしても差が生じるから、「なにがなんでも絶対にこれだ!」というレベルでガチガチに固められていて交渉の余地無しというのも困るんだけど、これまでよりもほんのちょっと、しっかり目に説明をするだけでもお互いのストレスが抑えられる気がします。

カラーチャートや書籍を持っていなくたって、専門的な知識が無くたって、色に特化したサイトもたくさんあるから、そういうところを参考にするとか。ネーミングなんかもなかなか興味深くて、眺めているだけでもたのしいものですので勉強兼気分転換にぜひ。

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