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【ウェビナーレポート】日本の美容ブランドのためのアメリカ進出攻略セミナー

こんにちは、Cosme Hunt チームです。

2021年4月13(火)にウェビナー「海外進出に必要なステップがわかる!日本の美容ブランドのためのアメリカ進出攻略セミナー」を開催しました。

今回はウェビナー内容を、一部ご紹介いたします!

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今回のウェビナーでは、上記のようなゴールを設定し、

「なぜ今、日本の美容ブランドがアメリカに進出するべきなのか」
「アメリカ進出、何から始めればいいのか」
「どんなブランドがアメリカ進出に成功しているのか」

を事例を交えてご紹介しました。

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そもそも、なぜ今、日本の美容ブランドがアメリカ進出を目指すべきなのでしょうか?

2020年はコロナウイルスによるパンデミックによって小売業界は世界的に特に大きな打撃を受けた年でした。一方でそれを考慮しても、日本の美容ブランドはアメリカに市場を広げるべきとCosme Huntは考えます。

理由は大きく分けて3つあります。

1. アメリカの美容・化粧品市場規模は世界ナンバーワン!
アメリカの美容・化粧品市場規模は約9兆円で、日本の約2.25倍。最近盛り上がっている中国の市場規模が約6兆円なので、それと比較しても圧倒的に世界で1番大きな市場です。

さらに日本では少子高齢化が進んでいます。内閣府のデータによると、現時点で日本人口の4人に1人が高齢者であり、今後も高齢化率は上昇を続け、2060年には39.9%に達して、なんと国民の約2.5人に1人が65歳以上の高齢者となる社会が到来すると推計されています。
一方アメリカはというと、若者の人口割合が増えています。いわゆるミレニアル世代・Z世代と呼ばれる6〜40歳のアメリカの若い世代は、2019年時点で総人口の半分以上を占めています。そのため、今後も引き続き世界一の市場規模を維持していくと考えられています。

2. アジアの美容ブランドが注目されている!
日本国内でも人気カテゴリーとなってきている韓国のコスメブランド(K-Beauty)は、アメリカでも大人気です。事実、韓国美容業界のアメリカへの輸出額は2019年時点で約53億ドルと言われています。近年のK-POPの爆発的な人気にも後押しされて、さらにアジアのコスメへの注目も高まっているのです。
また、アジアのコスメはたくさんの新しい体験をアメリカの消費者に提供しています。例えばK-Beautyスキンケアの10ステップも、西洋においては今まで一般的でなかったスキンケアルーティーンでした。ティント、BBクリームなどの新しいジャンルのコスメは、K-Beautyがアメリカの消費者の心を掴んでいる一つの要因と言えるでしょう。

さらにここ数年ではエスティローダーやユニリーバといった世界的なグローバルブランドによるK-Beautyの買収も続いており、消費者・企業視点の両方で注目が高まっていることがわかります。

3. アメリカ消費者トレンドがJ-Beautyにとって追い風!
2020年はアメリカの多くの州で自宅待機要請があった影響で、家で過ごす時間やスキンケア・ヘアケアなど自分を労る時間が増えました。また、お出かけ用メイクの必要がなくなり、ナチュラルな美しさへの関心が高まりまったのです。このような需要から高機能で充実したスキンケア商品ラインナップのあるアジアコスメも人気を集めています。
また、外出する機会が減ったことから、アメリカの消費者の62%が以前よりオンラインショッピングをするようになったり、SNSに費やす時間が格段に増えたりしているため、海外ブランドであってもオンラインをうまく活用して消費者に認知してもらえるチャンスが増えています。

特に今、Z世代を中心とした若いアメリカの消費者に見られるのが、マイノリティやスモールビジネスをサポートし、多様性を受け入れようとする動きです。
Z世代は他の世代よりも社会問題への意識が高いと言われています。実際に、彼らは2020年の大統領選挙の際にも、SNSで結束し、選挙集会へ「攻撃」をしており、勝敗にも大きく影響した一因となっていたのは記憶に新しいと思います。他のどの世代よりも多様性があるとも言われたZ世代ならではのエネルギーがみられました。
また、2020年のBlack Lives Matterの時や、2021年のAsian Hate Crimesも、マイノリティーの人たち、彼らによるビジネスを積極的に支援していく動きがありました。大手メディアや主要SNSで、「マイノリティーによるブランド」を大きく取り上げる機能や記事が追加されるようになってきました。

日本ブランドもアメリカではマイノリティです。しかし、現在では若者を中心に、多様性を受け入れる、推し進める力が今まで以上に高まっています。マイノリティの日本ブランドとして、アメリカ進出をするのに絶好のチャンスとも言えます。もちろんビジネスチャンスとしてだけではなく、アメリカの多様性をより良くしていくことに貢献できるチャンスがあるというのは非常に有意義なことです。

今後の長期的なブランドの未来を考えると、今こそあらゆるもののデジタル化の波に乗ってグローバルに市場を広げて、より多くの消費者にアプローチし続けられるように海外進出を検討していくべきと言えます。

そして私たちCosme Huntも、J-Beautyがもっと世界的に注目・人気を集めてもらえるようにしたい!と思っています。


その後ウェビナーの後半では、

・「アメリカ進出に必要なステップ」の全体の流れと、それぞれの例のご紹介
・アメリカ進出の検討・戦略策定に使えるチェックシートのご提供
・アメリカ進出に成功しているブランドの事例、成功要因のご紹介

をさせていただきました。

今回ご参加いただいたブランド様、ありがとうございました!

Cosme Huntでは今後も引き続き日本の美容ブランド様に向けた情報発信のため、ウェビナーなどのイベントをおこなって参ります。Twitterなどで告知しますので、是非フォロー・チェックしてくださいね★

★Cosme Hunt からお知らせ★

Cosme Huntでは世界中にJ-Beautyを作ることを目指し、「アメリカ×美容×ビジネス」というテーマで、クラブハウスイベントを開催中です!

次回は、日本時間5/1(土)朝9時より
今回はLAで活躍中のHair&Makeup artist Yukina Mitsuhashiさん、訪日外国人向けWebマガジンを運営する株式会社MATCHA 代表取締役社長 青木優さんをスピーカにお招きし、「海外から見た日本はどう見えている?」などについてお話をお聞きします!

アメリカ現地で多くの美容業界の人との関わりも持たれているYukinaさん。内閣府クールジャパン・地域プロデューサーでもあり、日本を世界に発信されている青木さん。それぞれ知見が広く経験も豊富にお持ちであるお2人から聞けるお話は必聴です!!

ご参加はこちらから!

Cosme Huntについて

Cosme Huntは “世界中の人が、自分に自信を持って輝ける社会” の実現を目指して、たくさんの素晴らしい ”J-Beauty” を多様な悩みを持つ人々へ届けるため、自社ECサイト運営と海外進出コンサルティング・広告サービスの2軸で包括的にJ-Beautyの海外進出をサポートしています。

Cosme Huntではこれまでに約30社のブランド様とお取り引きをさせていただいており、今後も日本国外市場により多くの日本の美容ブランド様の商品やJ-Beautyに関する情報を広めていけるよう、サービスを拡充して参りますので是非ご注目ください!

お問い合わせ:brand@cosmehunt.com

【参考】
Asian Cosmetics in Global Market: A Comparative Study of Internationalization of Japanese, Korean, and Chinese Companies | Harvard Library | 2020 
J-beauty set to become next mega-trend in global cosmetics market, says GlobalData | GlobalData | March 2020 
People are Turning to Skincare to Self-Care in the Coronavirus Pandemic | PR News wire | July 2020 
J-Beauty: Your Intro to Japanese Skin Care and Makeup | Loreal Paris 
50 Statistics Showing The Lasting Impact Of COVID-19 On Consumers | Forbes | Oct 2020 
Cosmetics Industry in the U.S. - Statistics & Facts | statista | Jan 2021
Now, more than half of Americans are millennials or younger | BROOKINGS | Jul 2020
Consumer Markets Beauty & Personal Care(US) | statista 
Consumer Markets Beauty & Personal Care (Japan) | statista
Consumer Markets Beauty & Personal Care (China) | statista

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