見出し画像

ZEISS Batis 2/40 CF 試し撮り

タイトルでネタバレしてますが、X100Vを売ってZEISS Batis 2/40 CF というレンズを買いました。

画像1

X100Vの売却価格が101,700円、Batisの購入価格(中古)が103,800円。
僅か+2,100円の転生です。このレンズの特徴と言えばご存知、

・絶妙な焦点距離
・とにかく寄れる
・軽い
・解像力とコントラスト
・ZEISS!ZEISS!ZEISS!

という非の打ち所のない万能さ。実はほぼ同じ金額でPENTAXのFA 43㎜ F1.9 Limited と FA 77㎜ F1.8 Limited が2本セットで買えてしまうので結構悩んだんですが、決め手はやっぱり最後に書いたとおり”ZEISSということ”

画像2

という言い方をするとアレですが、ハイファイとローファイを天秤にかけたときに、FA Limited の「味」への好奇心よりも、やっぱり最新のツァイスの世界を覗いてみたいという思いが勝ったのです。それに、いま使っている Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA のきらめき、透明感ある写りに惚れていて、本家ZEISSの写りをきちんと体感してみたいという思いもあった。

画像3

まあ、この辺の経緯だったり細かいスペックは傍論に過ぎないので、この辺りで置いておくとして。レンズは一にも二にも写りが全てなので、さっそくアウトプットを提示していくことにします。
ただ並べていくだけではつまらないので、その日のルートに沿ってお送りします。それではどうぞ。

国立競技場に向かう

東京2020の無観客が決定したのが7月8日。それを聞いてふと、去年から空っぽのまま待ち続けていた国立競技場を撮っておきたいと思いました。満員の観客を迎え入れるはずだった、その日までに。
そこで、その前段としてまずは東京国立近代美術館に向かいました。

画像4

折よく、国立競技場のデザイン・設計に参画した隈研吾の個展が開催されていたからです。

画像6

入口からは、さっそく国立競技場のスタディ模型が見えます。ここで、このあと向かうスタジアムのイメージを膨らませておく。

画像5

展示では他にも多くの仕事の模型を見ることができて、これは「地獄組み」という木造建築の接合方法を示したもの。南青山に行けば実際にその建築を見ることができます。

画像7

美術館を出たら、いざ本物の国立競技場へ向かいます。
御茶ノ水から総武線で信濃町へ。下りて徒歩5分くらいの距離ですが、その前に外苑周りの森を迂回して行きます。

画像8

画像9

この辺りで早々に直感する。シャドウの濃密さ…。

画像10

一番手前のモミジに合わせているんですが、すごくないですか?この立体感、、40㎜のレンズ、それも中々に頭上高い木々なんですけど…

画像11

画像12

この辺りになってくると、アンダー目に撮るのが楽しくなってる。いつもは1/3~2/3段は+補正して撮るのが普通なのに。

画像13

と、思いきやですよ。そこはやはりZEISSのレンズ、光を集めるその描写、煌めき(ZEISS的表現でいうマイクロコントラスト?)は、やはり最高でした。

画像14

画像15

これこれ、これですよ。輝く光、緻密な描写、そして立体感。。

画像16

F2でもボケ感には全く不足は感じない。むしろ、ついつい寄り過ぎちゃって被写界深度数㎝とかの世界に陥りがちなので、F2.8~F3.5の辺りが主戦場。
玉ボケだって悪くない。レビューとかだとよく輪郭が強く出るっていう評価を見るけど、少なくともこのくらいの大きさでは全く感じません。

画像17

そしてお出ましの国立競技場。周辺はすでに柵が張り巡らされていて近寄れなくなっていて、これも道路を挟んで柵越しに撮ったもの。
いつか、中に入れる日を楽しみにすることにします。

明治神宮へ

隔離された国立競技場を早々に離れて、千駄ヶ谷、代々木と歩いて明治神宮に向かいます。

画像18

途中で撮る、サルスベリの花の透明感…。

画像19

もちろん、モノクロも万能にこなしてくれる。コントラスト高いし線の細かい緻密な描写をするので、こんな木々を撮っただけのモノクロでも、全然見ていられるのは驚き。。
ここからは再び影の描写に目を向けます。

画像20

画像21

画像22

画像23

画像24

シャドウが粘り強い。潰れなくて濃密…。

画像25

画像26

画像27

画像28

光を撮っても、影を撮っても美しい。

画像29

そしてこれを撮って確信。シャドウだけじゃない、そこから明るい部分への繋がりをものすごく丁寧に捉える。手前・周辺の影から鳥居にかけての光のグラデーション。。

画像30

初撮りで明治神宮に来たのは疑いなく正解だった。

原宿から表参道へ

画像31

明治神宮を出ると大きく姿を変えて綺麗になった原宿が。僕が知っている頃はもっとずっと小さな駅舎で、道を挟んだ向かいにはGAPがあって、交差点には歩道橋があったし、飛行機はこんなに低い空を飛んでいなかった。

画像32

明治神宮から出てきた目には極彩色の世界。

画像33

画像34

足早に通り抜けて、これで終わりです。

ZEISSはすごかった

いや、まだ初回撮りしたばっかりなんですけど、このレンズは本当に良い予感しかしないです。

旅行用に軽い24㎜を1本買えば、24㎜・40㎜・55㎜で自分的には上がりな気が。1本しか選べないと言われれば、、まだ現時点では55㎜と悩むかもですが。
いずれにせよ、Batis とはきっと長い付き合いになるので、今後も継続的に公開していきます。ぜひご期待を。
ということで、それではまた。


画像35

外箱のメッセージの説得力。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?