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金継ぎチャレンジ #2

金継ぎチャレンジ第2回です。今回は第2工程、接合です。

第1工程  漆固め      completed
第2工程  接合(麦漆接着) ←今回はココ
第3工程  刻苧付け
第4工程  錆漆付け
第5工程  錆研ぎ
第6工程  塗り
第7工程  塗りの研ぎ
第8工程  金粉蒔き
第9工程  金粉固め

第1回はこちら。


第1工程の漆固めで断面部分に透漆を塗り、接着のベースができたので、第2工程では破片どうしを接着します。

材料は小麦粉と透漆と水。これらを練り合わせて麦漆(むぎうるし)という接着剤を作っていきます。

小麦粉を出して少量の水を加え、練っていきます
耳たぶくらいの固さにまとまったらOK
透漆を足して
更に練る
伸ばすのが意外に難しい。けっこう漆を足した(小麦粉と同量以上)

へらで掬ってびょーんと伸びるくらいになったら完成。水飴よりも若干固めくらい?
できた麦漆を断面に塗っていきます。

ねばねばとへらにまとわりついて塗りにくい
断面に細かい凹凸があるので丁寧に。
一通り塗れた

ちなみに、漆は皮膚に付くとかぶれるおそれがあるので、しっかりと手袋を付けて作業しましょう。この後接着していく作業なんかは、めっちゃ手に付きます。
手に付いてしまったときはすぐに洗油(せんゆ。身も蓋もなく言えばサラダ油)で洗います。体質にもよるかもだけど、僕は何回か手に付いたけど直ぐにしっかり洗っていれば全然大丈夫でした。

元の形に戻ってゆく

この工程が全工程通じてたぶん一番大事。ずれて接着してしまうと後の工程や仕上がりにも影響してくるので、慎重に作業します。麦漆がしっかり固まるには2~3週間かかるので、焦って作業する必要はありません。

くっついた!
はみ出た麦漆は綿棒で除去
くるくるするとくっついてくる。楽しい
残った漆はアルコールを染み込ませたティッシュで拭き取る
内側はそのままでOK。乾燥させた後でカッターで削る
綺麗になった

一通り綺麗にしたら、しっかり乾燥するまでの間、マスキングテープで仮止めしておきます。

空に虹が差した
完了

作業時間は片付けまで含めて40分ちょっとくらい。作業が多くてなかなか大変だけど、元の姿が見えてきてテンションが上がります。
終わった後は今回も箱に入れて乾燥させます。しっかり固まるまで3週間ほど。気長に待ちます。

第3回に続きます。


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