つらつら

仕事に飲まれている。

朝早く起きる。7時30分から45分には職場に着く。絶え間なく働く。気付いたら日が暮れている。

昼休憩。制度はあるが概念でしかない。実際に休憩だと思う瞬間は昼食のサラダにドレッシングをかけているときくらい。パソコンを見ながら漫然と食べるいなり寿司ほど虚しいものはない。

当たり前が通じない。他人に期待してはいけない。数年先の自分が少しでも楽になるように整える。そのために今を乗り越える。そんなことを思いながら、ぎりぎりの毎日を過ごしている。

昨日はごくごくの東京ワンマンだった。職場から非常にアクセスしやすい場所で開催。行きたかった。当日券があるらしい、万が一早く帰れたら行こう。そう思っていた。しかし、職場から出られたのは20時30分すぎだった。

物販だけでも欲しかったな、通販ですぐに売り切れたキーホルダーが欲しかった。けれど、土日に仕事をするためのパソコンやたくさんの資料を持ち帰っていて、ライブ会場に行けるような状態ではなかったので諦めた。あのリュックの重さは仕事の重さで、今の自分にのしかかる何かの重さなのは確か。

帰り際、職場で1番偉い方に呼び止められた。褒められた。異動してから初めて「あ、評価されている」と感じた。返す言葉はしどろもどろで、誤魔化すようにぺこぺこ頭を下げた。限界の人間が大切なものを失いながらやっている仕事の何が良いのだろう。そんなことより今日も早く帰れなかったな。もやもや。

生きているうちに、ごくごくを生で見られるだろうか。堂前さんがベースを演奏しているところをこの目で見られるだろうか。次にいろいろと仕事や体調が整って、ロングコートダディを生で見られるのはいつなのか……それすら分からない。

先週、配信ですゑひろがりず×ロングコートダディの大宮差しライブと相方交換ライブを見た。

差しライブ、トークはほぼ兎さんの体重やダイエットの話題。南條さん曰く、4人の内訳は3ずんぐりむっくり1人ほっそり。だけど、堂前さん的に兎さんはずんぐりむっくりどころではなく「3ケタありますよ?」と。それを聞いたすゑの2人が「えっ?!」と慌てて兎さんから離れて境界線を引いていたのには笑ってしまった。

兎さんの「ヒャクテンナナキロ」に堂前さんはもう飽きていることも分かった。堂前さんの中で、兎さんのダイエットが失敗したら罰ゲームとしてピンネタライブをしてもらうつもりだったけど、ピンネタライブが変に成立してしまい痩せなくても良いとなってしまうことを危惧してやっぱ無しになったことも初めて知った。(今の兎さんなら、ピンネタライブもファンがいい子いい子してきっと成立するに決まっているので賢明な判断な気もする。)

罰ゲームが無くとも減量は人としてやるべきことだと言う堂前さん。言いたいこともよく分かるけど、それが言葉足らずで兎さんには全く違う意味で伝わっていて、ピンネタライブしなくていい=もうダイエットはしなくて良いと思っていたらしい。きっとこういうディスコミュニケーションが当たり前にあるのに、客前では基本的に楽しそうな姿しか見せないのがロングコートダディのプロフェッショナルであり、安心して笑える所以なのかもしれない。けれどファンの欲目で、ライブでこういうトークを聴くたびにラジオが欲しいと思ってしまう。

相方交換ライブは、すゑひろがりずの衣装を着たロングコートダディを見られたのが凄く貴重。2人とも鼓を持ちたがっていたロングコートダディ。堂前さんが南條さんに和服を着せてもらって鼓の練習をしているところ、やきいもスーツ姿の兎さんもぽんぽん鼓を一緒に叩いていて微笑ましかった。

前半、三島さん×堂前さんのすゑ風ネタ。三島さんが古典的な言葉遣いの手本を示すかのように振る舞ってボケて、堂前さんがその言葉遣いをマネてボケも拾って鼓でうまく落としていた。地肩の強さを感じるセッションだった。兎さん×南條さんのロコディ風ネタは、堂前さんの衣装が入らずただのサラリーマンとなった南條さんに笑ってしまった。兎さんがキラーフレーズを見つけたかのように同じツッコミを繰り返していて、兎さんの咄嗟に出てくる言葉のガチャ感が良く出ていた。

後半、堂前さん×三島さんのロコディ風のネタ。行き詰まったところで雑談で昼食の話題を挟んでネタの本線に戻すリードとWボケの大喜利的な発想に持っていきしっかりと爆笑を取っていく堂前さん強すぎた。南條さん×兎さんのすゑ風ネタは兎さんが狂言風の歩き方で舞台を縦横無尽。本当に生き生きとしていた。

そういえばこの相方交換ライブの冒頭で、この間自分が住吉のよしもとライブで遭遇した兎さんの言い間違い(漫才の本ネタに入るところの「甥っ子と遊びに行く…の前に先輩とカラオケに行く」)と全く同じことを話されていた。あれは堂前さんの中で最近印象に残っている舞台だったことが分かった。うっすらと、次は兎さんのコンディションが良い出番を見たいなぁと思っていたけど、堂前さんの印象に残るほどの出番だったならそれはそれで良いやと思ったりした。

とにもかくにも、すゑひろがりずとロングコートダディ、2組だけのライブを2公演連続で見られるなんて滅多とない機会だった。穏やかな空気感で、良い組み合わせ。配信買って良かった。

あと、Twitterでしきりに赤坂サイファー、特にアルピーの間から割って出てくる堂前さんがカッコいいなどと絶賛されていて、やっと録画を見た。あれは確かにカッコいい。本人たちも言っていたけどロコディはラップにあまり縁がなかった。だけど堂前さんベーシストだからリズム感は絶対的だし、兎さんはここぞというとき凄く努力するしこれと決めたことはやる人。きっと世の中の多くの人はそんなロコディを知らなかったと思う。

個人的には堂前さんのリリックだけ水曜関係なくお笑いのこと一本勝負で書かれていたのが猫背のファイターすぎて良かったし、兎さんのパワフルなパフォーマンスも良くて、兎さんが「跳び回るステージ ロコディ」って言ってる後ろで堂前さんも一緒に飛び跳ねていたのが良いなと思ったりした。

ここのところ見るだけで精一杯でうまくまとめてTwitterに書けなかったので、とりあえずとりとめもない文章を。2555文字。

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