白杖使用者の冒険―横断歩道編

#視覚障害者が嬉しいと感じた配慮
#白杖使用者の日常
#視覚障害

家を出てすぐの、一番慣れた、音響信号のある横断歩道。

片側2車線ずつ4車線の道路だが、これを渡っていたとき、ん、何か違和感、白線の感覚が足裏から消え、少し斜めに横断歩道を外れてしまったかなという自覚はあった。

しかし、慣れた道路だし、音響があるしと、方向修正よりもとにかく先にわたってしまおうと歩いていたら、突如斜め後ろから女性のお声「ごめんなさーい、ちょっとお手伝いしますね!」と、さっと右腕を支えて(横断歩道より左側に外れていた)、そのまま右側に軌道修正しながら一緒に渡ってくださった。
にこにこと、「そのまま行ったらぶつかるとこでした!」と、私のお礼の言葉も受けてくださり、そのままさわやかに去っていかれました。

こうした、さっと何気ない通りすがりの助けに、日々、支えていただくおかげさまで、生きております。


後日談:
別日、先日、また横断歩道にて。
こちらはあまり慣れはないが、近所の横断歩道。
前回の教訓があったのでやはり横断歩道の白線の感覚は見失わないようにしようと思いながらも、渡り始めが横断歩道の端になってしまったため、白線の横の際をなるべく探りながら歩いていた。
しかし、どうしても外れてしまったか、探りながら少しスピードを落としていたら、またも横から女性の声。「あ、ちょっと失礼しますね」と言って私の腕をとり、「渡り切るまでご一緒しますね」と、誘導してくださった。
渡り切ったところで、「はい、ここで歩道です。渡り切りましたー」と腕を離してくださり、お礼を言うと「ではお気をつけてー」と、さわやかに。

見守ってくださるみなさま、いつも本当にありがとうございます。

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