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12月の恋手紙。

お元気ですか。
と書きましたが、お元気なのは存じ上げております。先週会いましたものね。
引いていた喉風邪もすっかり治って、きらきらした目で穏やかに笑うのを眺めながら、そういうとこ好きだなぁとしみじみ思っていました。

そう、私、あなたのことが好きなのです。

自分のことより先に、周りのこと考えちゃうところとか。そのくせ小さな我が儘を甘えた感じで繰り出してくるところとか。
ちょっとしたことでも心配してくれるところとか。時々よく分かんないポイントでテンション上がるところとか。
睫毛長いとことか。
あんまり内側を人に見せないところとか。気付いたらお世話ばっかりしているところとか。
LINEで意味不明なスタンプ使ってくるところとか。お酒が入るとちょっとだけスキンシップが増えるところとか。鍵盤叩くときに右足がぴょこんってなる癖とか。
たまに意外と頑固なところとか。大事なものを守ってくれそうな手とか。
あなたがいると安心して、私はとっても伸び伸びできる。私にとってはそういう人です。いつも受け止めてくれてありがとう。何だかお兄ちゃんみたいですよね。
正直言うと、私がお兄ちゃんタイプに弱いんだなって気付いたのは、あなたに弱いからです。笑。

思えばいつも、私はあなたを追いかけていました。人としてずっと憧れていたのです。「この人みたいになりたい」じゃなくて、「この人になりたい」と思っていた。追いつきたくて背伸びをして、同じ目線に立ってみたいって願っていました。
それが恋心になったのがいつだったか、実は分からないのです。春からまた一緒に活動をするようになって、何でもない瞬間にふと「あぁ、私この人のこと好きなんだなぁ」と気付きました。それが7月くらいのことでした。
何かがあったわけでもないし、私の中で変化があったわけでもない。だから自分でも、本当に不思議でしょうがないです。それでもこれが恋かって、気付いてしまったのです。

おかげさまで、最近はとってもわたわたしています。今まで恋愛なんてしないで来たから。自分がどうなっててどうしたらいいのか、戸惑うことがたくさんです。今どき中学生でももっと上手に恋愛できると思う。
でもね、楽しいです。それから嬉しいです。いろんなあなたを、毎回新鮮な気持ちで見ていられるから。
楽器に向かう真剣な顔とか。ちょこっと失敗して照れ臭そうに首を傾げる仕草とか。楽しそうな笑い声とか。運転している時の横顔とか。ありがとうって言ってくれた時の、あったかくてやさしい声とか。いちいち私はどきどきして、その度その度、好きだなぁってしみじみ思う。何度も何度も恋に落ちる。
そういうのって何だかとっても、幸せだなって思うのです。この人にももっとたくさん幸せになって欲しいなって思うのです。

だから、あなたのことを助けたり支えたりできる私になりたい。
周りのことばかり考えて、疲れたとかしんどいとかあんまり表に出さないあなただから。そういうところを尊敬しているけど、そういうところを心配してもいます。
でもそれはあなたの性格だと思うから、変わってくださいなんて言いたくないのです。自然な変化の結果なら嬉しいけれど、そうでないなら、そのままのあなたでいて欲しい。そのために私に何か出来たらいいなって、そう思うのです。

だから度々手を伸ばすことを、どうか大目に見てくださいね。本格的に邪魔な時以外は。

今はまだ言っても困らせるだけだろうから、この気持ちはもう少し黙っています。だけどその時が来たら、まっすぐに話します。
あなたが好きです、って。

その時には、まっすぐ伝わりますように。
そういう私とあなたで、いられますように。

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