累々と、置き土産。

画像1 花弁は端から朽ちるものだと思っていた。続けざまの雨がすぐい黄を溶かしていく。
画像2 限られた陽の光と水、その他の滋味。誰に見られようが見られまいが、生き抜くルートを真っ直ぐに伸ばす。
画像3 命の営みに必要なすべてを受け取って巡り、再びこの場へ還る。この動物との違いよう。
画像4 ほったらかしの庭には岩。その周りは親子だか親戚だか、名前で分けなくても、家族といった雰囲気の草花たち。
画像5 力の伝う方へ、苦もなく伸び広がり続ける。地に根を下ろしたものは、力強い。
画像6 スキあらば、流れるまま。いのちはどこまでも貪欲。生きる方へ光の源へと舵を取る。
画像7 岩に張り付き、枯れたか弱ったかと心配しても、忘れたころに倍に膨れている。ひとは(少なくともわたしは)、本当にいろいろ食べ過ぎなんだな。
画像8 ひとの都合なんていつもお構いなし。どう歩こうか爪先は迷うけれど、この必然の逞しさと自由さがとても好きだ。

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