見出し画像

20万ドルの宇宙旅行に申し込み!世界初の民間宇宙旅行者100人に選ばれた心境や、訓練の内容とは?

こんにちは。
コスモ女子ライターのアンです。

女性中心のコミュニティとして世界初の人工衛星の打ち上げを予定しているコスモ女子は、定期的に著名人をお招きして勉強会や交流会などのイベントを開催しています。

昨今はリモート開催が当たり前になってきておりますが、コスモ女子も積極的にオンラインイベントを開催しており、先日9月27日には、2022年に宇宙旅行を予定している、稲波紀明(いなみのりあき)氏をお招きして勉強会を開催しました!

大盛況でスタートし、女性の宇宙進出にさらに希望を持てることになったイベントの様子をお届けします。


敏腕コンサルタント稲波さん、搭乗予定の宇宙船も公開!

まず、講演をしてくださった稲波さんのプロフィールはこちら。

稲波 紀明 氏 1977年2月 愛知県生まれ
日本IBM、船井総合研究所を歴任し、現在はシニアプロフェッショナルとして士業、飲食業、製造業のコンサルティングに従事。
主に宇宙ビジネスコンサルタントとして、マーケティング、業績アップを行っている。
日本IBM在籍時の2005年、ヴァージン・ギャラクティック社の宇宙旅行に申し込み20万ドル支払い、世界で最初の宇宙旅行者100人に選ばれる。

画像1

スライドの中にもありますが、稲波さんは、一般企業に務める会社員として世界初の宇宙旅行者になる予定の方なのです!

宇宙旅行は、ZOZOの前澤社長やAmazon創業者ジェフ・ベゾスなど、超大金持ちのためにある……。と思っていましたが、とうとうサラリーマンも宇宙へ飛び立つ時代がやってきました!
宇宙に行くことを夢見る熱い想いの参加者約30名が、稲波さんから申し込みのきっかけや訓練の様子を聞き、「次は自分が!」と想いを馳せる時間となりました。

勉強会は、稲波さんが乗る予定のVirgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)社の動画紹介からスタート!

マザーシップの「ホワイトナイト2」が、実際に宇宙に行く「スペースシップ2」を抱えて高度15kmまで上昇し、空中で発射されます。

画像2

写真中央:スペースシップ2。実際に宇宙に行く機体
写真左上:ホワイトナイト2。スペースシップ2を上空まで運ぶ飛行機

Virginグループの会長リチャード・ブランソン氏が宇宙旅行をした2021年7月の映像なのですが、搭乗者がすごくワクワクしているのがわかります。
何語を喋っているのかわからないのですが(英語?)、身振り手振りで興奮が伝わってきますね。
稲波さんは来年この機体に乗られるのか!とこちらも大興奮!!

高度15kmで切り離されたスペースシップ2は、その後90秒で最大3.5Gを高度100kmまで上昇!
そこでいよいよ、4分間の宇宙での無重力体験をするのです。


宇宙旅行のトレーニングは6Gと無重力体験!?稲波さんが宇宙を目指す理由とは

さて、動画視聴の後は、待ちに待った稲波さんのお話!
まず話してくれたのは、稲波さんが宇宙に行く理由。
理由は2つあるそうです。

1.「生まれ故郷の地球を見たい」
 地上で見る地球と宇宙から見る地球は違うはず。その違いを体感したい。

2.「宇宙空間を見たい」
 地上で見る星はどんなにキレイでも空気の干渉がある。
 宇宙空間で見られる、瞬かない星を見てみたい。

星がよく見える=キレイに瞬く、ということだと思っていたわたしは目からウロコ。
「瞬かない星、わたしも見てみたい!」と心を掴まれました。

宇宙に行くための訓練についても紹介してくれました。
2007年アメリカのフィラデルフィアで、遠心分離機で6G(重力の6倍)の訓練を受けたそうです。
一緒に訓練を受けた62名の中には、当時77歳の日本人女性もいたんだとか。

訓練はと言うと、写真左側の白い箱に乗り込み、ジャイアントスイングのようにブンブン回されるのです!

画像3

別角度から、もう少しアップ。

画像4

宇宙っぽい感じ。

稲波さんが実際に訓練を受けたときの機内の様子です。

画像5

画面右上に表示されている「1.00G」と「0.01G」が、それぞれ縦方向と横方向の重力です。
訓練がスタートすると、この値が上がっていくんですね。

6Gになると重力で腕が上がらなかったり、脳に血液がいかず、失神してしまったりする人もいるのだとか!
ちなみに、戦闘機に乗るときにかかる重力が3〜5Gらしいのですが、訓練の圧力はそれを上回る数字です。

重力トレーニングは、日々鍛えている屈強な軍隊のパイロットですら気絶することがあるそうなので、6G訓練がいかにすごいかわかりますね。
(さらに言うと、富士急ハイランドのド・ドドンパの急加速でかかる力は3.75Gだそうです。富士急すごい笑)

ちょっとビビってしまった6G訓練とは打って変わって、無重力訓練の様子はすごく楽しそうでした。

2009年にラスベガスで行った訓練の様子。

画像6

「Gフォースワン」という飛行機にのり、1回30秒間の無重力を15回経験されたそうです。

どうですか、写真右側の浮いている感じ!

アニメでは空中を平泳ぎして進む描写がありますが、この訓練の無重力体験中にそれを試してみたという稲波さん。
結果は、まったく前に進まなかったとのこと。
わかってはいるが、期待してやってしまうのが人情ですよね笑

この無重力訓練はすごく楽しいみたいで、お金さえ払えば追加で受講できるのだとか。
稲波さんは「無重力ツアーを企画したい!」と話してくれました。
よろしくお願いします、稲波さん!

残り2回のテストフライトを経て、2022年に宇宙旅行の本番を迎える予定だそうです。
「4分間の無重力空間で何をするか?」については、まだ考え中。
これからリクエストを募って決めていくとのことなので、コスモ女子メンバーやこの記事を見てくださっているあなたのリクエストが採用されるかもしれません!


宇宙でつながる人とのご縁。応援し、協創する宇宙ビジネス

稲波さんが所属されている株式会社船井総合研究所では、宇宙ビジネスに取り組みたい方を対象に、「宇宙ビジネスサロン–Funai Space Age-」の活動も行われています。

画像7

会費は月額3000円とお手軽!

このサロンで相談したら、宇宙関係のことはなんとかなる、というコミュニティを創りたいとおっしゃる稲波さん。
なんて素敵なコミュニティなんだとコスモ女子メンバーも大興奮でした。
わたしたちコスモ女子もぜひ関わらせていただきたいです、稲波さん!(アピール)

稲波さんはこの宇宙ビジネスサロンをはじめ、様々な企画をされています。とても興味深いものを厳選して2つご紹介します。

1.Unagalaxy Project
なんと、現役高校生とうなぎ屋さんの共同プロジェクト!
うなぎを通して元気と笑顔をお届けしたい、という想いで始まったそうです。
内容を簡単に言うと、宇宙に行ったうなぎを食べよう!ということ。

とてもユニークかつ日本ならではで、誰もが応援したくなるプロジェクトですよね。
宇宙の真空で凍ったうなぎ、食べたくないですか?

画像8

2.宇宙葬サポートセンター
株式会社SPACE NTK 代表取締役であり、コスモ女子会員でもある葛西智子氏の事業です。
葛西氏と稲波さんは親交が深く、ぜひにと今回ご紹介いただきました。

キャッチコピーは「あなたのDNAを宇宙へ打ち上げませんか?」

画像9

「残される遺族を空から見守りたい」「星になって輝き続けたい」というあなたの希望を、具体的に叶えてくれる、新しいお見送りの形です。

上記のプロジェクトもそうですが、宇宙つながりですごいネットワークを持っていらっしゃる稲波さん。
「宇宙旅行に行ってみたい」という純粋な想いと、たまたま見つけた宇宙旅行の募集ページからすべては始まりました。
それが、

・ゴスペラーズとのラジオ出演
・芸能人との会食(わたしも大好きな、超有名人モデル!)
・イタリア首相ベルルスコーニ氏や、財務大臣などを歴任した塩川正十郎氏(そう、塩じいです!)との面会


など色んな機会につながっていて、ご縁を大事にする稲波さんの温かい人柄が伝わりました。

ちなみに、イベントには稲波さんとも親交のあるNASAアジア代表のガーヴィー・マッキントッシュ氏も参加してくださいました。
わたしたちコスモ女子の勉強会でも講師をしてくださった方です。
(ガーヴィ氏のイベントの様子はこちら!)

勉強会の最後はコスモ女子のイベントではおなじみのCポーズで記念撮影!

画像10


さいごに

1時間の勉強会を終えた後は、コスモ女子限定の交流会!

本編では聞けなかったあんなことやこんなことまで聞けちゃう時間!
より踏み込んだ質問が飛び交っていました。

・宇宙旅行の費用が将来どうなっていくか
・宇宙旅行の頭金はおいくら
・無料で宇宙旅行に行っちゃう方法
・世界の宇宙産業がどうなっていくか
・宇宙食と宇宙旅行食の違い(目からウロコ!)
・宇宙に行った方がモテる?
などなど

稲波さんのお話から、自分が宇宙を旅するイメージが具体化してきた様子のみなさん。
「宇宙に行きたい!」という共通の想いがあふれ、次々と質疑応答が繰り広げられました。
コスモ女子の良さが詰まった最高な30分の限定交流会でした。

稲波さんの人柄とお話が素敵だったのは言うまでもありませんが、宇宙の話はいつもワクワクしちゃいますね。
一般人でも宇宙旅行に行ける将来が、どんどん現実的になっています!

コスモ女子は定期的にイベントを開催しておりますので、また報告させていただきますね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?